親も知らない鍼の鎮痛効果

「鍼麻酔」という言葉を聞いたことがありますか?
1970年代に中国でブームになったものです。鍼をすると「鎮痛物質が脳から出て…」と作用機序が説明されていますが、完全に解明されているわけではありません。

鍼麻酔はいわば究極の技術なのかもしれません。←実際は難しいのです。
わかる人しかわかりませんが、スーパードクターK(講談社の少年漫画)の中で、Kが鍼麻酔を使うシーンがあります。頚に太い鍼を刺して一瞬にして麻酔をかけてしますのです。ツボの位置も鍼も漫画家のイメージに過ぎませんが、本当に出来たらすごい技術です☆ブラックジャック(手塚治虫)の琵琶丸には出来るであろうか…。

現実レベルでは、麻酔よりも鎮痛効果を強調したいです。
鎮痛は鍼の得意とするところだからです。

ここでクリ助の体験談を一つ。
親不知を3回も抜いたことのある私は、麻酔が切れた後の激痛を今でも覚えています。3回目の時には鍼灸師になっていたので、自分で自分のツボに鍼をしました。

これが効果テキメンでした!

痛みが完全に取れたわけではありませんが、とても楽に。しかも、回復が驚くほど早かったのです。歯医者さんも「治りが早い」と言っていましたし。

こういうことを自分で経験すると、「鍼の鎮痛効果ってすごいな」と鍼灸師ながら思います。もちろん、日々の臨床の中でそういった鎮痛効果を目の当たりにしています。でも、自分で経験したことのあるものは特別です。

実は、先日親不知(おやしらず)を抜いた患者さんの鍼治療を行ったばかりなんです。
その患者さんには、抜歯の直後に来院して頂き、すぐに鍼をすることにしたのです。

今回は特に驚くべき効果を得ることができました。
痛みで顔を歪めていた患者さんは、鍼をされている間にスヤスヤと眠ってしまったのです。来院された時には既に麻酔が切れていたので、鍼の鎮痛効果に間違いありません。

時に、鍼灸師自ら驚くような効果を得られることもあります。予想以上に効く、嬉しい誤算です。すべて計算通りなら名人なんですけどね。鍼って極めれば色々なことができるんですよ。

参考)今回使ったツボ-親不知の抜歯(左下)に対して
 ・左の合谷(強め)
 ・霊台(透熱灸7壮)
 ・左の頬車(浅刺)
 ・左の水突(浅刺)

ranking←クリ助のツボ。鍼は“痛い”どころか鎮痛効果があるんです!「そうなんだ~」と思っていただけたら、押してください。

コメント

  1. Chab より:

    本日、娘の遠足に同伴し、日頃の運動不足を
    いやと言うほど痛感してまいりました。
    (コメントする記事が違う?ははは^_^;)
    私も、痛みに耐えかねる事態が起こったら、
    ぜひ鍼灸院にお世話になろうと、虎視眈々と
    狙っているのですが、そういうときに限って
    痛いものに巡りあえません。
    親知らず、結構抜く人多いんですよね。
    友人が立て続けに3本抜く予定なので、
    鍼灸を紹介してみます。
    抜歯後1週間は流動食だった、なんて
    先日こぼしていたので。
    (私の親知らずは完全に退化して痕跡も無い)

  2. 片山 龍一 より:

    はじめまして!
    私も、3本親知らず抜いた経験あります。
    でも、まさか鍼がこのようなことまで応用できるとは、考えてもいませんでした。
    これからも楽しい話、期待してます!

  3. S.N より:

    先日、親知らずを抜いた後お世話になったS.Nです☆この間はホントに助かりました!ありがとうございます(*^_^*)抜く前はいろいろな方に話を聞いて『かなり痛い』とか『ご飯が食べれない』とか聞いていましたし、歯医者の先生も『1~2週間はお粥みたいなものしか食べれないよ』と言われていましたが、鍼ってかなり効き目がありますね☆実は親知らずを抜いて四日目から普通にご飯を食べているんです(^o^;しかも今日もパスタ食べましたぁ☆まさかこんなに痛みが引くのが早いなんて!ちなみに鍼をうって頂いたあの日は家に帰ってすぐ爆睡してましたぁ。鍼がこんなに効くなんてますます鍼にはまっちゃいます★今月末からは耳つぼを再開しようと思ってます(*^_^*)あと最近肩凝りが気になりはじめたので併用したいと思ってますのでまた予約のお電話をします☆今後もよろしくお願いします(^-^)ホントにありがとうございましたぁm(__)m

  4. クリ助 より:

    >chabさん
    お互い運動不足には気を付けましょう(笑)
    ご友人は大きなイベントを予定しているのですね。3本連続とはすごい!1本であんなに大変なのだから、それが続くとどうなってしまうのだろう…(心配)。鍼灸が役に立つことを願っています。

  5. クリ助 より:

    >片山龍一さん
    はじめまして!
    片山さんも歯を3本も!!それは大変でしたね。同じ経験をされていることがわかったので、すでに片山さんに親近感を覚えています。
    「まさか鍼でこんなことが!」の第二弾にふさわしいネタを探しておきます。また、遊びにきてくださいね。

  6. クリ助 より:

    >S.Nさん
    おおっ!(*_*)ドキドキッ
    ビックリしました。まさかご本人様が読んでいるとは。すみません、Sさんはネットを見ないだろうと油断していました。私の勝手な判断でした(笑)
    Sさんの証言が加わって、私のお話に説得力が増してきました(いい流れだ♪)。
    これからは、親不知と鍼灸はセットにした方がいいかもしれませんね。歯医者さんと提携!?歯医者さんが鍼の鎮痛効果を信じてくれればですが。
    Sさん、またコメントしてくださいね~。

  7. はしもと より:

    はじめまして!いつもは意見させてもらっている素人の者です。質問ですが、クリ助さんが治療されている鍼灸の手技はツボに鍼を刺していく経絡治療ですか?ほとんどの鍼灸師はツボにはあまり刺さず体の悪い部分に直接刺すと聞きたものですから…。

  8. クリ助 より:

    >はしもとさん
    質問ありがとうございます。
    それでは、早速私の鍼灸についてご説明しますね。
    鍼灸の学派(流派)って、実はたくさんあります。長い歴史のある鍼灸だけにその診察法や手技は数え切れないほどです。
    「経絡治療」の言葉の定義にはイロイロありますので、この言葉を使わずにお返事しますね。
    たぶん、今回使ったツボの位置を説明するとはしもとさんのご質問に答えられるような気がします。
    合谷=手の甲
    霊台=背中
    頬車=頬
    水突=首の前面
    悪い部分の反応が出るところがツボ。悪いところ(局所)に出るものもツボ、遠隔部位に出るのもツボ。そこを狙っています。

  9. はしもと より:

    返答ありがとうございます。
    なるほど、難しい世界ですね。ではクリ助さんは経絡の穴だけにとらわれずさまざまな部位に鍼のアプローチをかけているという事ですか?

  10. クリ助 より:

    基本は経絡にある穴(ツボ)です。
    でも、場合によって古典には記載されていない部位を使うこともありますよ。生きたツボが教科書通りの場所にあるとは限らないからです。

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