「神は細部に宿る」と言った、ミース・ファン・デル・ローエ。
建築家と鍼灸師では仕事の内容が違うかもしれませんが、この言葉を聞くとなんだか遠くないような気がしています。錯覚!?
前回は問診で細部を問う話をしましたが、今回は身体を観察する上で細部が何を表しているのかを書きます。
部分には全体の情報が集約されていると東洋医学では考えています。手にも足にも身体の全体の情報が集約され、部分を観て全体を理解しようします。
細部に注目することは細部にこだわることではなく、「全体を観る」ことに目的があります。人体を各臓器や手足にきっちり分けてしまうのではなく、一つの生命体としての躍動を捉えようとします。人間が自然の小宇宙なら、手足もまた人間の小宇宙です。
東洋医学には優れた脈診があります。何も説明しなければ、脈の数(脈拍)を診ているだけだと思うかもしれません。実は、東洋医学の脈診は、脈拍も数えますが脈の打ち方を中心に診ます。脈の打つ様子は、身体の躍動そのものだからです。
私が指の力加減を調節しながら患者さんの脈を診ていると、
「私の脈って見つけづらいんですよ」
なんて、気を遣ってくれる場合があります。私の説明不足で招いた妙な誤解です。
東洋医学では、脈に軽く触れたり、押し込んで診たり、診る位置を微妙にずらして様々な情報を得ます。どうやら、その動きが、なかなか脈を見つけられなくて困っている様子に…。
できるだけ、脈を診る時には誤解されないように説明をするようにしているのですが、時として忘れると脈診もろくにできないヤブに思われてしまうので注意が必要です(笑)
脈の性質を細かく観察できればできるほど、身心の様子がよくわかります。まさに細部に注目すれば全体が見えてくるよい例です。


コメント
全然関係ない質問なんですが、クリ助さんは男でも店を開業してアロママッサージってできると思いますか?
>学生さん
面白い質問ですね。私には無理ですが、可能な方もいると思います。ただ、実際にアロマの男性施術者はかなり少ないと思いますので、それが社会のニーズかもしれません。
発想を逆転させれば、男性施術者のアロママッサージってあまり見かけませんから、ねらい目なのかもしれません。ただ、その場合、単純に施術者が「女性→男性」と変わっただけでは、受け入れてもらえないと思います。
<つづき>
私は男性ですが、私のところに来院される方は20~30代の女性が多いです。女性が安心して施術を受けられるにはどうしたらよいか…ということは常に考えるようにしています。
女性は女性の施術者を常に好むわけではありませんが「女性でなければ絶対にイヤ」という方もいらっしゃるようです。
学生さんの考えるお店が男性のためのアロママッサージでしたら、それはそれで価値があるでしょうね。男性用の美顔グッズも売れている時代ですから、ニーズは確実にあるのではないでしょうか。
返答ありがとうございます!将来開業したらアロマも取り入れたいと思ってるんですが、男でもできるのかなって迷ってました。クリ助さんのおっしゃる通り女性ばかり意識せずいかに男性にも目を向けてもらうかが大事かもしれませんね。メンズアロマ…みたいな…
>学生さん
市場が大きいと競争相手も多いですが、市場が小さいと競争相手が少なくてよいかもしれませんね。ただ、認識されていないので、必要とされている方に情報が届かないと「誰も来ない」という結果になってしまいますよね。
私は、大きな市場は苦手な方なので、鍼灸の中でも独特な味を出せたらよいなと思っています。ただ今味付け中!
なるほど、経営って難しいっすね。。自信ないとできませんね。これから色々スキル身に付けて頑張ります!ありがとうございました☆
>学生さん
自信があるのは「鍼灸が好き」ってことだけですね。でも、それさえ自信があれば何とかなるみたいです(自己評価)。
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