鍼灸師とお産(5)-決心

<このシリーズでは、鍼灸師であるクリ助が妊産婦さんに何ができるかを考えていきます。お産の現場をできるだけリアルに伝えますので、よいお産について一緒に考えてください。>

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出血を私も確認しました。

「もう1回、電話しようか?さっきの電話では助産師さんと何話した?」
「痛みの間隔は10分くらいあったか訊かれたので、あった、って答えた。」
「そりゃ、まずいよ。たぶん、状況伝わっていないよ。こんなに痛みが強いのに、様子を見るってのもおかしな話だし。もう一回かけてみよっか。」
「お願い。」

トゥルルルー!コール2回目。

「だいぶ痛がっています。出血もありますが、どうしたらよいですか?」
「出血はどれくらいですか?」
「500円玉くらいのシミができています。あ、ちょっと待ってください。もう少し多いです。500円玉2枚くらいです!」
「たぶん、おしるしだと思います。どうしますか?」
「どうしたらよいですか?」
「ご心配なようでしたら内診をしに来ますか?」
「だいぶ痛がっているので、行くことします。」
「痛みの間隔は10分以上ありますよね?」
「(やっぱり!)そんなに間隔はありません。今は常に痛がっています。」
「先ほど奥さんと話したときには10分以上あるって聞いていましたので…」
「確かに電話する直前は10分くらいありましたが、電話の時は数分間隔でした。」
「あ!そうなんですか。じゃあ、すぐに来てください!」
「はい、準備をしてすぐに行きます。」

時計は0時を指していました。

1回目の電話で、助産師さんは陣痛の間隔を確認しました。「陣痛の間隔は10分以上ありましたか?」という過去形の質問に、クリ子は冷静な判断ができなかったため、電話をかけた時点の様子ではなく、痛みを感じ出した時の状況を伝えてしまったのです。助産師さんに「本人と話せますか?」と訊かれたときに、「きちんと話せる様子ではない」と答えればよかったと後悔しました。なぜなら、この時、既に陣痛の本番だったのです。初産婦ですし、最初の陣痛は痛む間隔が数時間くらいだと思っていたので、まさか陣痛本番が突然やってくるなんて思いもしませんでした。

急げー!

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コメント

  1. Chab より:

    うーむ、やはり・・・。
    最近の出産事情で気になることがあります。
    人気の産婦人科は、分娩が立て込むことを恐れ、
    陣痛が軽いうちは自宅待機させるんですよね。
    でも、特に初産は、どの程度になったら本格的な陣痛なのかわかりません。
    経産婦だって、同じ分娩が続くわけじゃないんです。
    「まだかかりそうだから、一旦帰宅してください。」って、よくあるんですが、
    妊婦本人が帰宅希望ならいいんですけど、
    有無を言わさず帰すのって、どうなんでしょうね。
    心配だから来院したに決まってるんですから。
    はっ・・・(-_-;)。
    ちょっと憤りすぎました。すみません。
    妊婦や育児ママに対して辛いことがあると、
    どうも過敏に反応してしまいがちです。^_^;
    なんだか、私までドキドキしてきました。
    どうか間に合ってくれ~! <-間に合ってますよね。^_^;

  2. クリ助 より:

    >Chabさん
    問題は個人差なんですよね。
    初産婦だからこう、経産婦だからこう、という先入観はお産にとってじゃまになるでしょうね。
    知識がお産を助けてくれますが、時としてその知識が状況を素直に把握させてくれないことも…。
    この続きで書く予定ですが、よいお産とはいかに産婦の不安を取り除き、安心して産めるかだと思います。客観的な状況よりも、産婦さんの主観が大切だと思います。
    施設のキャパも重要ですよね。産科によっては、出産間際になって、突然、他の施設に移されることがあると聞いたこともあります(定期検診料が目的?)。
    男性側から語られることの少ないお産。だからこそ、このブログでは大いに語ってみようと思います。この先もぜひお付き合いくださいね。妊産婦さん率直なご意見(コメント)、いつも楽しみにしています。

  3. なちゅら より:

    ふたたび出現すみません(笑)
    や~、シリーズ5となるとドキドキがより一層増してきました。
    今回の記事を拝見しクリ子さんも1回目の電話時、
    極限なところだったのだろうなと思いました。
    私も”陣痛?”と思い1回目の電話では自分で話せましたが、2回目は話すらできず夫に電話と返答をお願いしました。
    chabさんもクリ助さんもおっしゃってますが、本陣痛かどうかの判断は本当に難しい。
    時と場合と個人差も大きいですしね・・・。
    私の母は私を出産時3日かかったので私の弟の陣痛時、
    呑気にしていたら自宅で発露してしまったそうです。
    父(鍼灸・柔整師)は母をかつぎ抱いて車で産院へ運び、
    (ベビーブームの私達世代もあり)分娩室が満床で
    父が手術室へ母を抱き運び、助産師さんと父で生ませた
    ・・・というエピソードがあります(苦笑)
    弟には”無事生まれてくれてありがとう”と心底思った
    と、父が言ってました(苦笑)

  4. 夢湖 より:

    むーなんだか電話口で控えめになってしまう気持、わかる気がしますねえ。電話きった後に「アーもっとああいえばよかったカナー」なんて思ってしまったりすること、確かにあるなあ。
    お産が日常の事であるスタッフにしたら急ぐ事もないだろうと思ってしまうかもしれないけれど、産むほうからしたらchabさんの仰る通り、心配だったり不安ですからね。
    土日や夜間だとスタッフが少ないので出産の場合、スタッフが少ない時の出産は人手が足りなくリスクがあるので促進剤を使ってスタッフの多い時間に産ませる事が結構あると聞きました。促進剤の使用量をスタッフが間違ってしまった為に妊婦さんは出産後なくなってしまったり、赤ちゃんが脳や体に障害が出てしまったりすることが稀にあるようです。う~~ん、同じ出産だけれども方法は色々あるわけで、、、、自分はどういう方法を選択すべきだろうと考えてもまだ結論は出ないなあ~~。

  5. クリ助 より:

    >なちゅらさん
    弟さんの出産はハラハラドキドキですね。助産師さんとお父様で産ませたというエピソード、いや~、いつでも出産はドラマが待っていますね。
    分娩室が満室…ということはよくあるのですね。
    幸い、私たちの時は分娩室が空いていました。
    陣痛、どんな痛みなのだろう…と男性にとっては未知の領域です。

  6. クリ助 より:

    >夢湖さん
    夢湖さんのおっしゃる通り、どんな出産もリスクはつきものなんですよね。よいお産はリスクが少ないお産が第一条件ですよね。鍼灸師にそのリスクを下げるられるのか…というのがこのシリーズのテーマの一つなんです。
    自らの体験をもとに、これから持論を展開していこうかな、と。参考になれば嬉しいです♪夢湖さんのお子さんは夢子ちゃん!?

  7. かもめ より:

    ハラハラしながら読ませてもらっています。
    私の娘も出産時、ちょっとハプニングがあり冷や汗ものでしたので、その頃とオーバーラップして余計ドキドキしています。

  8. クリ助 より:

    >かもめさん
    もっとハラハラしていただきますよ~。
    鍼灸師のかもめさんからのコメント、頼もしく思います。

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