<鍼灸師は知識か感性か?(これまでの話)>
第1回 鍼灸との出会い
第2回 閉ざされた鍼灸への道
いよいよ専門学校入学。
この中で絶対に一番になる、そう決めていました。
ところが、現実はそんなアマイものではなかったのです。
ただ鍼やお灸が上手いだけではダメだからです。
鍼灸師の養成学校では、鍼の刺し方、お灸のすえかただけを学ぶわけではありません。
技を学ぶ前に医学の基礎を学ばなければなりません。まずは机の上でやることがたくさんあるのです。入学当初、座学の意味を頭ではわかっても感覚ではわかりませんでした。
当時のクリ助の感性は座学を受け付けてくれなかったのです。それよりも鍼を刺したいという、その行為ばかりに興味がありました。鍼を受ける側から施術する側に一刻も早く立ちたいと、気持ちばかりが先行し焦っていました。
今から考えれば間違いなのですが、そう思っていた自分があって今の自分があるので、否定もできないわけです。
鍼灸師にとって、机の上で学ぶものに何の意味があるのか…
当時は感覚的に理解するのは難しかったです。たぶん、それは私だけでなく、周りもそうだったと思います。頭に詰め込んだものは臨床という場にもっていかないと、ウンチクでしかなく役に立ちません。
知識が技だと気が付いたのは、最近のことかもしれません。
織った情報が知識だと思います。誰も言っていませんが。
情報は自分自身で織り込まないと使えません。情報を得ることと知識があることは全く違う、それは鍼灸師になり患者さんの治療にあたる中で気が付けたことです。
情報を売る商売であれば、情報を仕入れ流すだけで十分かもしれません。でも、鍼灸師という職業、情報だけでは何の意味もありません。鍼灸師と患者という関係において、鍼を刺す、お灸をすえる、という行為のみが患者さんとの接点です。鍼灸師を名乗る以上、その接点の存在がすべてです。
知識は、鍼灸をする場を創ってくれます。
「知識があるとよい治療ができる」という話よりも原始的なことです。
今もこうして鍼灸ができるのも知識を蓄えることができたからです。それは一人でなし得たことではなく、鍼灸学生の時代、多くの仲間と学ぶことができたからです。
悔しいのは、単なるお勉強になってしまったことです。知識が技だと気が付いたのは開業してからです。それを智恵というのでしょうか…。
鍼灸師の資質について何もわかっていなったクリ助ですが、絶対に負けていないことがありました(自分で思っているだけ)。それは鍼灸を始めて受けた時の感動の大きさです。誰の話を訊いても自分の方が勝っていると思いました(笑)
一つだけでも一番があってよかったです。
感性の支柱は感動で形成されていると思います。
次はそんな話…
→つづき(僕が鍼灸師になった理由)


コメント
クリ助さんにも様々なドラマがあったんですね♪
私もいつかサクセスストーリー?を書けるくらい
頑張らナいけませんな。とりあえず実技だけは
一番目指して頑張ってます。
なかなか板を貫通できないデーモンです(^^;
金曜日に前期試験が終わりました。毎日誰か助けて~と叫んでいました。頭爆発しそうでしたよ。
グログを拝読させてもらい、私もクラスで何か1番を目指そうと思いました。何を目指すか探してみます。 明日からテストの返却です。こわっ!!
>デーモンさん
私のはまだまだサクセスストーリーとは…。
未来の成功を夢見る一人です。
堅物通し挑戦中ですね。
座学の授業中にずっとやっていたことを思い出しました。真似しないでくださいね。先生に怒られますから(笑)
>魔法使いになりたくてさん
前期試験お疲れさまでした。
私は何度頭が爆発したことか…。
ドラえもんに出てくる「暗記パン」があればいいな、とクラスで話題になったことがあります。
一番目指してください!
お久しぶりですう。
「知識は技」ですか。学生当時の私の理想は試験のためでない、使える、生きた知識を身に付ける事でした。
理想通りには行かなかったですけどね。量が多すぎて・・・。いや、センスが無かったのかな。
知識を現場に生かすレベルに持っていくのはセンスも必要な気がします。
修練だけではそこまで行かないです。感性があってこそ知識も光るものになるのじゃないでしょうか。
感性の無い人間としては悔しい事実ですが。
>ジャッカルさん
お久しぶりです!!
最近、どうされているのかと心配していました。
というか、こちらが更新していないのが「久しぶり」になってしまった原因ですが(笑)
「量が多すぎて…」という発言からして、ジャッカルさんは、すべてをパーフェクトにこなそうと考えていたのでは…。学生時代の姿を思い返しても、そう思います。
私にセンスがあったかと言えば、なかったと思います。過去のブログの通り、順風満帆とはほど遠かったですから。ただ単に、成功するまで失敗し続けようと覚悟を決めただけのことです。
だから、感性がないなどと言わないでください。
それに感性はいつでも磨けますし。もちろん、私も研磨中。研きすぎてなくなってしまいそう…。