S氏は建築屋さん。
このS氏を抜きにして、私の鍼灸院は存在し得ません。
私の鍼灸院は開業と同時に建てたものです。開業というとテナントが標準ですが、私はあえて建てることにしました。鍼灸師を全うすると覚悟を決めたからです。そうは言っても、土地が安い群馬だから可能な発想です。特に、私の鍼灸院が建っているところは群馬の中でも田舎です。
新規の患者さんが来院される時、時々こんなことがあります。
予約時間の少し前に電話がかかってきます。
「近くまで来ているようですが、迷ってしまいました。」
「近くには何が見えますか?」
「公民館があります。」
「そこから100mくらい先です。」
100m手前まで来ているのに、迷ったと思う新患さん。
あなたは間違っていません。「こんなところに鍼灸院があるわけないだろう」と誰もが思うところに建てた私が悪いのです。
出版されている鍼灸院の開業マニュアルを読むと(後から読みました)、私が選んだ立地条件は最悪です。教科書とは正反対のことをやってしまった…。
ここで、話をS氏に戻しましょう。
S氏はヨーロピアンブロック(EUB)造という、日本ではあまり見かけない工法の技術者です。
“鍼灸院に見えない鍼灸院”を創りたくて選んだのがEUB造だったのです。
EUB造の他にモデルルールなどにも足を運んでいたので、S氏と出会う前にも建築屋さんには何人かと接触していました。
「ぜひ我が社で!!」と売り込んでくる中、S社の社長もS氏も全く売り込んできません。S社と接していると不思議なオーラに包まれてしまうのです。今思えば、開業でテンションが上がっていた私には熱冷ましのオーラだったのかもしれません。
接触した中で最もテンションが低いS社に建築を依頼し、S氏との打ち合わせが始まりました。
つづく→S氏(2)


コメント
やっぱり鍼灸師だけでなく、他業種の知り合いも必要ですよね♪
建築・設計・経営系の知り合いがいると強いですよね☆
立地条件を跳ね返す珍しい造りの治療院。
人と違う事をすると目立ちますよね。
あとはクリ助さんの人柄だと思います。
僕も見習わなくちゃいけませんΣ(゚ロ゚;)!!!
>ヒロさん
鍼灸師という形で社会に出て、とても面白いのは仕事上でいろいろな業種の方と出会えることです。
鍼灸師になるまでは、こんなに出会いの多い職業だと思っていませんでした。
開業する前は、人脈が全くありませんでしたから…。そのまま今に至っていたら寂しい鍼灸師だったかも(笑)
クリ助さん>>
そうだったんですか!
鍼灸師ってよく考えたら沢山患者さん来るから出会いが溢れてますよね☆
それにクリ助さんが鍼灸師になっていなかったら僕もここには来ていませんでした。
鍼灸師の新しいメリットを見つけられたような気がします♪
いくら田舎で安いといっても、いきなり建ててスタート、というのはかなり勇気が要ります。
まさに『背水の陣』ですね。
でも、開業というのはそれくらいの切羽詰った気持ちが必要と、私も思います。
私も開業時にはいろんな方の応援や、無理を聞いてもらったりしました。
資金不足で他の建築現場の余った材料でなんとかやりくりしてもらったり…。
今考えるとなんとずうずうしい!(爆
いろいろドラマがありますよね。
続き、楽しみです。
それから、遅ればせながら『木村さんのリンゴ』の記事あっぷさせていただきました。
賞味期限切れの感ありますが(笑)よかったら見てください。^^)
>ヒロさん
2007年は出会いをもっと広げていきたいですね☆
鍼灸師の醍醐味の一つかもしれません。
>かもめさん
そうなんですよ!
まさに「背水の陣」ってやつです(笑)
開業は勇気のいることでした。
今は当時の勇気はありません。年を重ねるたびに、自分が守りに入っていくのがわかります。
攻撃は最大の防御なり、と誰が言ったのか知りませんが、今年はさらにアグレッシブさを求めてやっていこうと思っています。
りんごの記事読ませていただきます。
クリ助さんへ>>
そうですね!
2007年は沢山出会いのある年にしたいですね(^-^)
鍼灸師になってお嫁さんも捜さねば(汗)
実りある1年にしましょう♪