捨てようと思ったシンボルマーク

養気院マーク2003年、現在の鍼灸院を建てるのに合わせて鍼灸院のマークを作りました。葉っぱの中に木の穴が空いています。「スペード」と間違われることが多いのですが木です。

最初はイメージづくりのために制作したものですが、今は初心を忘れないために大事にしています。このマークは鍼灸院のシンボルですから毎日見ています。その度に、ある出来事を思い出します。

それは、ちょっと辛い出来事。
一生忘れることはないほど、心に深く刻み込まれています。

このマークを制作してくれたのは、2003年にアロマセラピストとして働いてくれたスタッフの友人です。私の要望に熱心に耳を傾けてくださり、予算以上のものに仕上がりました。

半年後…

スタッフのアロマセラピストが突然退職することになりました。詳しいことは書けませんが、私の鍼灸院の将来に不安を抱いていたと私は解釈しています。その当時は新しい施設をオープンしたばかりで患者さんもアロマもお客様も少ない頃だったので、「この先どうなるのだろう…」と不安を抱くのは自然な心理のはずです。それをフォローできなかった悔しさは今でも忘れていません。

マーク制作者はスタッフと同時に私と縁を切りました。詳しくは書けませんが、最後にいただいたメールは私の感情を粉々にしました(私の力不足を指摘した内容)。

鍼灸院で一人になり、悔しい想いと寂しい想いでつぶされそうになりました。そんな私を見捨てずに、鍼灸院に来てくれたのが現在の妻です。自分の仕事を投げ捨てて来てくれました。

それから間もなく、予約の電話が頻繁に鳴るようになりました。
それまでの半年間が嘘のように患者さんが順調に増えました。

マークの解説マークを見る度に、最後に届いたメールを思い出します。悔しい感情が浮き上がってきます。一時期は深く沈めようと必死でしたが、ある時期から考えが変わりました。あの頃の悔しい想いがあったからこそ、今の自分があります。しかも、妻と結婚するきっかけを作ってくれたのもあのメールですから、感謝しなけばなりません(笑)

人間ですから感情に動かされて仕事もしています。どんな感情を抱えているかで仕事の質は変わってきます。患者さんが受ける鍼灸も私の感情次第です。よい鍼灸をするには知識と技術の他に感情のコントロールが必要です。あのマークを捨てていたら今のように制御できていたとは限りません。

あの事件直後はマークを変えようかと本気で考えていました。でも、踏みとどまって本当によかったと思います。

リニューアル中のサイトにはまだマークが入っていませんが、もうすぐマークが入る予定です。

「養気院」だから、葉(よう)の中に木(き)がインしています。
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コメント

  1. なつみかん より:

    シンボルマークのお話・・・なんだかジーンときてしまいました。
    自営業の方々はやっぱり精神的に強いな・・・って思います。きっと、いやでも強くなってしまうんでしょうね。
    スタッフがいなくなってしまったことは、本当に悲しかったと思います。でも、奥様という一番の理解者に出会えたなんて素敵です!
    すべて順風満帆に行くことはまずない、苦労や挫折があって当たり前。自分も今、仕事でいろんな悩み抱えてます。でも少しだけ気持ちが楽になったような気がします。

  2. harikyu より:

    初めてコメントさせていただきます。
    わたくし、今春、はりきゅうあマ指師に合格し
    今は、鍼灸接骨院で働いているものです。
    奥さまとは確か鍼灸学校時代のバイトで知り合って
    お昼ごはんも奥さまのご実家で御馳走になっていたんでしたっけ?
    クリ助さん+奥様=患者集まる×集まる×集まる…
    気の作用は素晴らしものですね。
    よき浄化効果が養気院に訪れましたね。
    回り道しても、最良の組み合わせに至るのですね。

  3. クリ助 より:

    >なつみかんさん
    今は孤独からは完全に抜け出せていますが、その当時は孤独との戦いだったかもしれません。助けてくれた妻には感謝しなければいけません。なつみかんさんの悩みも解決される日が一日でも早く来るといいですね。

  4. クリ助 より:

    >harikyuさん
    初コメントありがとうございます!
    国家試験合格おめでとうございます。「今は、鍼灸整骨院で…」と書かれていますから、開業を予定されているのでしょうか(勝手に推測)。
    過去に書いた記事も読んで頂けているのですね。実は、ブログには書ききれない回り道がもっとたくさんありました。あきらめずに粘っていればチャンスが巡ってくるのかもしれませんね。

  5. harikyu より:

    お返事いただきまして、心より感謝!ありがとうございます。
    はい、もちろん開業を考えています!!!
    いえ、開業せずにはいられない!というのが本音です。
    31歳から整体師として鍼灸接骨院で働き
    今年37歳ではりきゅう師スタートです。
    新卒としてありえないことに、鍼は毎日刺しています。
    局所治療鍼ですが。鍼、電気セット、マッサージの毎日。
    院長と私の2人だけの院で、駆けずりまわる毎日。
    かならず、今すぐ、即刻、開業してやる!
    と、歯噛みしながら、毎日叫びます。
    お陰様で、大勢の患者様の身体に触れることが出来、
    心から自分のやりたい治療を明確に持てました。
    自分の看板で患者様を呼べる自信を患者様から頂戴できました。長い遠回り、ダンジョンを抜けて粘り続けています。このブログが心の支えのひとつです。
    これからもよろしくお願いいたします。

  6. クリ助 より:

    >harikyuさん
    熱いコメントを見て私は興奮気味です。やはり開業を考えていらっしゃったのですね。当たって嬉しいです♪
    鍼灸師としては私の方が先輩ですが、施術者としては私よりずっと先輩ですね。そんな方に「心の支え」なんてコメントされてしまうとプレッシャーがっ…。
    harikyuさんのコメントを読んで私も力が沸いてきました。自分の好きな仕事を好きな場所でやっていられる幸せをもっと感じていこうと思います。そして、近い将来、harikyuさんとその幸せを共有できたらよいと思います。応援します。

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