最近、デザインを考えることが多くなっています。特に今日は頭の中はデザインのことばかりです。
鍼灸師の本業はもちろん鍼灸なのですが、デザインを考えることも重要な仕事のような気がしてなりません。
鍼灸院でデザインしなければならないものはたくさんあります。一番わかりやすいところでは施設のデザイン。他に、診察券、案内(パンフレットなど)、ウェブサイト、患者着など。
デザインを考える時に、注意していることがあります。それは、デザインの持つ機能です。デザインの中には、ファッション性、芸術性、嗜好性も含まれるでしょうが、鍼灸師として考えなければならないのが機能性です。
自分でデザインする場合もありますが、最近はデザイナーさんに依頼することがほとんどです。決断を下す時は「機能性」だけに着目しています。自分が気に入るかどうかよりも、患者さんにプラスになる機能があるかが重要。
一発でOKの時もありますしが、何度もやり直しが必要になることがあります。一生懸命デザインしてくださったものにNGを出す時は心苦しいですし、勇気も必要です。デザイナーさんに「うるさい客だな」と思われたくもありませんし(笑)
ここで具体的な話を一つ。
昨年末にリニューアルしたウェブサイト。今年に入ってからもチョコチョコとデザインの微調整を続けています。この数ヶ月で面白い発見がありました。それは、内容は同じでも見た目のデザインを変えるだけで、新規の患者さんの層が変わることです。
リデザインのコストが安いウェブサイトはよいのですが、施設のデザインづくりは本当に勇気が必要です。失敗したとき、簡単に調整できませんからね。
発想を逆転させると、ウェブは試験場として最適なことがわかります。ウェブ上で掴んだ手応えをリアルな世界に反映させることで、失敗を限りなくゼロにできます。ウェブデザイナーさんは「なんだ試験場かよ~」と気分を害されてしまうかもしれませんが…、患者さんと私にとって極めて重要な場です。
考えることが無限にあって毎日が楽しいです。
決断する時はちょっと怖いです。
最後に鍼灸師らしい鍼灸の話。
人の体は治るようにデザインされています。人体はただの細胞の集まりでも組織の集まりでもないデザインされた個体です。腹痛が足にした鍼で治まる、こんなことが可能なのは治せるようにデザインされているとしか考えられません。離れているように見えるお腹と足。でも、鍼をするとつながっていることがよく実感できます。目には見えない裏側のデザイン。それが経絡(けいらく)と考えてみても面白いです。
見えるデザインではなく、機能的なデザインを見るのが東洋医学。だから、見えるようで見えない、見えないようで見えるのだと思います。どうも、東洋医学は人体を動かしているソフトウェアをマクロ的に捉えているように感じます。治療もソフトウェアのメンテナンスみたいな感じかもしれません。
誰かが人体をデザインしたと仮定するなら、医学の進歩とはデザイナーの粋な計らい(自己回復装置)を見つけていくことだと思います。


コメント
実は今、天井の張り替えを予定しています。
今張ってあるボードの凹凸模様を生かして、塗装にするべきか、コンパネを打ちつけ白いクロスを張るべきかで悩んでますが。。。
ん~~~勇気が要ります。
クリ助さん、こんにちは!
人の体は治るようにデザインされている…。大変含蓄のあるお言葉に頷きつつ読ませていただきました。腹痛が足にした鍼で治まる、つながっているのですね。
目に見えない裏側のデザインが経絡か~。東洋医学は奥が深い、群馬は遠いですか、いつかクリ助さんの鍼灸を受けながら、こういったお話聞くことができたらいいな~なんて考えてしまいました
>ローズさん
お、ローズさんにとってもデザインが旬だったようですね。
天井も気が抜けないですよね。
>まゆりさん
本当に東洋医学は奥が深すぎて一生かけても1%も理解できないでしょう。あまり考えると自分の人生が空しくなるときさえあります(笑)