(手づかみで食べるの続き)
出会った古武術について書こうと思っていたら、産経新聞ニュースで「脳のツボ」という言葉を見つけました。
プロ棋士の直感力を科学的に解明しようという試みのようです。詳細は「『頭頂部付近がピカッと反応』プロ棋士のひらめきはここにあった」をご覧下さい。
この記事は、プロ棋士の脳が特別だと言わんばかりの書き方ですが、専門分野で能力を発揮している人は、それぞれの脳を持っているはずです。
たとえば、こういう高いところで仕事をしている技術者の方と、鍼灸師クリ助の脳は違っていて当然です(同じだったら面白いけど!)。
この機会に鍼灸師の脳について考えてみました。まず思ったのは、鍼灸師によってだいぶ違うだろうな、ということでした。なぜなら、自分の鍼灸師歴を振り返ってみて、時期によって、意識していたことや視野が違っていたからです。今ちょうど激変している最中です。鍼灸師になってから最も大きな変化です。その理由は、続きに書きます。
「第4の技術」では「鍼灸師の勉強はツボを覚えることではない」と述べました。脳という切り口からみれば、鍼灸師の勉強とは鍼灸師独自の脳活性を誘発させるトレーニングなのかもしれません。
人の体は広いです。知識で理解しようとすればするほど医学は無謀なことのように思えてきます。知識だけ挑むと無限の荒野で迷子になってしまいます。ですから、何かしらの方法で認識できる有限の世界に置き換えなければなりません。それが職業脳であり、技術の正体だとクリ助は考えています。
有限化とは相手を小さくすることではなく、自分の意識を広げていくこと。
そう考えています。意識は無限ですから。
たとえばルービックキューブ。できない人からすれば、「6面そろえてみて」と言われても無限の荒野で迷子ですよね。でも、世界チャンピオンにとっては、数秒で向こう岸まで行けてしまいます。同じルービックキューブなのに、持つ人によって全く違う存在になってしまいます。

鍼灸でも同じです。
名人鍼灸師の目に映る患者さんと、新米鍼灸師の目に映る患者さんは全く違う存在です。これは知識の差で生じる違いではなく、脳の違いから生じる差です。
次は、クリ助の脳を変えた古武術の話です。(つづき)
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