妻のクリ子にウオノメらしきものができました。
それを見たとき、高校2年生の夏を思い出しました。
クリ助の足の親指の、人差し指と接する部分にウオノメが出現しました。
「何だか痛いな~」で始まり、何日も経たないうちに魚の目に睨まれていました。
周りに相談すると、ウオノメが取れる絆創膏があるとのこと。
早速、近くの薬店に行って購入。
ふやけました。気持ち悪いほどふやけました。
でも、いつになっても取れません。
次に周りに再調査。
お灸がよい、という情報を入手。
これまた薬店で購入。
クリ助が初めて「艾(もぐさ)」を買ったのはこの時です。
艾を丸めてウオノメに乗せて、火をつけました。
燃えて、燃えて、いよいよ炎が皮膚接触!
あ゛づ~!!!
単独行動だったので、周りには誰もいません。
声も出ません。心の叫び~。
これでウオノメが取れるなら!
ということで、それを何度も繰り返します。
ウオノメという事実を除けば、根性試し。
クリ助の鍼灸院に通う患者さんが不安になるといけないので、補足しますと、こんな過激なお灸はやっていません。熱くないです。ご安心ください。これは、鍼灸師でもなんでもない高校生の自分自身に対する営みです。
根性が萎えるまで繰り返しました・・・ウオノメは焦げてゆきました。
あのときの(熱さを越えた)痛みは覚えています。
だから、クリ助はお灸の熱さを熟知した鍼灸師です。
(熱いお灸はやりません、って意味です)
でも、ウオノメは取れませんでした。
痛みはむしろ増していました。「ウオノメ+火傷」ですから。
仕方なく、皮膚科に行くことを決意しました。
「切られるのだろう、さぞかし痛いだろう…」
完全に怯えていました。
診察を受けると、ベッドの上に寝かされました。
「じゃあ、取るよ~」
と簡単すぎる挨拶程度の説明。
足下の様子は見えませんでした。見たくもありませんでした。
コソコソ何かが始まりました。
いつ激痛が走るのか、その心構えを忘れずにその時を待っていました。
「はい、終わった」
激痛と闘う前に、というより痛みを感じる前に、終了の合図が聞こえました。
「準備が終わっただけなんじゃないの?」
と疑いましたが、本当に終わっていたのです。1分くらいの出来事です。
患部は段差の低いクレーターのようで、しかもその曲線が美しかっため、見とれてしまいました。何が起こったのかわからないまま全てが終わっていました。痛みもすっかり消え、普通と何も変わらない状態に戻っていたのです。
そのクレーターも後に完全消失。
最近、全く同じものがクリ子にも出現。自らの経験から皮膚科に行くことを強く勧めたものの、ファーストチョイスはふやける絆創膏。
数日が経過。本日、角質化して部分が浮き上がり中央を残して剥がれています。念のため(クリ助とは別の)皮膚科に行ってきました。
皮膚科によると、一瞬で「ウオノメではない」との診断。でも、ウオノメそっくりなのです。鍼灸師という職業柄何度も見る機会がありましたが、違いがわかりません。
医師の説明によると液体窒素を6~7回行えば取れるとのこと(自らの経験から、そんなにかかるの~)。
私が高校生の時に受けたアレは何だったのだろうか…。
あのウオノメ切除は超絶技巧だったのだろうか、それとも液体窒素で焼いていくが普通なのだろうか。熱と冷の違いだけでお灸と狙いが同じではないのか…。


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