耳閉感とは、耳がつまった感じになる症状です。
妊娠中の女性が、この耳閉感をとりたくて私のところにやってきました。
他に症状は、
・胸が苦しい
・夜中に目が覚める
・不安と怖さでドキドキして寝付けない(時々)
1回目の施術後、メールで体調を報告してくださいました。
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耳の方ですが、たまに「あれっ?大丈夫?」と思う事がありましたが、そのくらいでスッキリしています。
胸の苦しさもとれて、夜目が覚めても不安になることも無く快適に過ごせています。
頭の不快感もとれ、全て肩凝りが和らいだお陰なんだと実感じてます。
残り半年以上ある妊娠生活を楽しく過ごすためにも日々体調に気をつけ、辛くなった時はまたお世話になろうと思っています。
その時はよろしくお願いします。
どうもありがとうございました!
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耳と胸には鍼灸はしませんでした。
耳の症状に対しては、肩と背中のツボで耳の方につながる筋肉を緩めました。
胸の症状は、耳の症状と重なりますが、背中(肩甲骨の際)を使いました。
使ったツボ(耳閉感にいつもこのツボではありません)
・三陰交_サンインコウ(右)
・イキ(右)
・神堂_シンドウ(右)
・巨骨_ココツ(右)
・胞肓_ホウコウ(左右)
この患者さんの症状をシンプルに考えます。すると「眠れない」から起こっていると考えることができます。もちろん、症状があって眠れないと考えることもできますが、結果的に眠れたら解決する場合が経験上多いのです。
耳の症状、胸の症状、不眠症…、と一つ一つに対処しようとすると返って難しいのです。
もし、病院にかかるとすれば、耳鼻科、循環器科、精神科などといろいろになってしまうかもしれません。
睡眠の質を左右する大事なポイントがあります。
それは、寝床(表現古いですが)に背中がフィットすることです。背中が凝っていると、寝床から背中が浮いてしまい安定しません。感覚的に安定するから安心して眠れると考えます。
布団の善し悪しも当然あるわけですが、背中のコンディションも極めて重要です。その一つになるのが肩甲骨の内縁です。
この症例で使用したツボ、神堂の「堂」は居室という意味です。神が宿る場所です。この神とは心や精神のことです。ここに問題あると精神が休もうと思っても部屋に入れません。
イキというツボは、ため息のことです。ため息がある人に反応がでるのか、ため息がたまる場所なのかわかりませんが、ストレスと関係があることがわかります。
精神的なものがすべてこの2つのツボに現れるわけではありませんが、パターンの一つとしてあるのです。この患者さんの原因を「ストレス」という言葉で片付けてしまえば対処法は何もありません。ストレスをゼロにすることなんてできませんから。
しかし、ストレスが体のどこに作用して何を引き起こしているのかわかれば、対処の仕方があります。ストレスは原因ではなく起因であって、原因は背中や肩のこりと考えればよいのです。
こりがなくなる → 背中が寝床にフィット → 安定した体勢
→ 精神の安定 → 深い睡眠 → 陰が養われる
最後の「陰」というのは、東洋医学の言葉で、水とその働きのことです。
体内の水は、体を潤したり冷やしたりする働きがあります。まあ、体の機能を沈静化させるための働きと考えてしまってもいいです。陰は寝ている間に養われるので眠れないと不足し、さらに眠れないという悪循環に陥ってしまいます。
この悪循環をどうやってとめるか、というところが今回の症状のポイントでした。いただいたメールを読むと狙い通りに作用したようです。


コメント
こんにちは^^
最初本文を読んでいて、自分なら陽気を下に引っ張って、陰気を強めて引き締めるという治療法を選んだと思います。上焦の熱をどう処理するかを一番に考えたと思います。
自分の勝手な予測なのですが、施術直後は上焦の熱はそのままになっていて、施術によって眠れるようになったことにより陰が補われ、補われた陰の作用によって他の虚熱症状が消えるという経過をたどったのではないかと勝手に想像しました。
東洋医学にはない考え方で大変勉強になりました^^
>sanoさん
あ、この症例も東洋医学に基づいてやった方法です(笑)環境との調和(身体と環境との関係を最適化)を先に調えた方が早くよくなるだろうと考えて。
レス有難うございます^^
「痛いから動けないのではなく、動けないから痛い」
という発想を
「陰が虚しているから、虚熱で眠れないのではなく、眠れないから陰が養えず虚熱が出ている」
という風に東洋医学理論をを活法理論を応用させて治療に利用したように見えましたw。
知らず知らずのうちに、活法の思想を治療に応用されてますねw
>sanoさん
そうこうことですっ!!!
sanoさんのおっしゃる通りの発想です。活法の理論も陰陽論から成り立っています。だから、鍼灸で使う東洋医学理論と相性が抜群によいと思います。