活法と骨盤パワー

「痛みを取るだけではNG。パワーを回復させてOK。」

活法特有の治療観かもしれません。
鍼灸の勉強では、このような話を聞きませんでしたから。

活法に出会うまでは、

「痛みが取れれば自然にパワーはよみがえる」

と、当たり前のように考えていました。だから実際の施術においても、パワーの回復は時間に任せ、積極的に仕掛けることをしませんでした。「しませんでした」は嘘になります。方法がわらかなかったので、できませんでした。

前回の記事「続・腹筋ローラー後の腰痛」でお見せしたのはパワーを一瞬にして回復させるテクニックです。例の患者さんは来院時には腰痛を訴えていません。腹筋ローラーをして負荷がかかったときに出現するので、施術室の中では「痛み」をターゲットにできないのです。

「パワーを回復させる」という手段がない頃は、「痛みがある時に来てください」と言うしかありませんでした。負荷がかかった時に痛みが出るということは、どこかにパワー(筋力)が出ないところがあるからです。必要とされるパワーが出るべきところから出ないから、他に負担がかかると考えられます。

パワーというのは、「筋肉がしっかりしていれば出る」というほど単純ではありません。筋肉の連携が正常であることが必要です。加えて、脳からの信号が正しく伝わることが必要です。脳には筋力をセーブするストッパーがあります。火事場の○○力というのはストッパーが外れた状態です。活法には、筋肉の連携を正常に導く方法、脳のストッパーのレベルを調整する方法、両方あります。

筋肉の連携については何度も書いてきたので、今回は脳からの信号に着目します。

脳の信号と仙骨の状態は相関関係があります。

人間はあるモノにさらされると、その瞬間に仙骨がなくなってしまいます(感覚的に)。

あるモノとは恐怖です。

腰が抜けるのは(立てなくなるのは)、仙骨が働かなくなるからです。
恐怖の影響は、脳と仙骨の関係を物語る一例に過ぎません。

精神のコンディションによって、仙骨の表情が変わります。
また、仙骨のコンディションで、脳の機嫌が変わります。

今、大流行の、KO・TSU・BA・N
腰痛で来院される方の多くから「骨盤が歪んでいるからですか?」と訊ねられます。

「腰痛の原因は骨盤の歪み」

と、説明するところが多いのだと思います。
説得力が(不思議なくらい)ある説明ですが、プロとしては「骨盤の歪み」とは何であろうかと一度立ち止まってみてもいいのではと思います。

一般的には、骨盤の“見た目”が問題にされることが多いのですが、活法では“見た目”以上に“動き”と“パワー”を重視します。

活法ではこう考えます。

「歪んでいたら動かない。動かない状態が歪んでいる。」

患者さんが悩んでいるのは、「痛い」であるとか「動かない」など、生活で遭遇する不都合です。姿勢を問題にはしていません。

「おいおい、姿勢だって大事だぞ」

と反論をいただくかもしれません。でも、鍼灸院などにやってくる患者さんは、不都合があるから姿勢の崩れが気になっているわけです(どこかで、「骨盤が歪んでいますよ」と言われたりしたから)。

活法では、痛みを訴える患者さんに対して、「動く、しかも軽く動く」という状態を目標とします。その結果、プロポーション的にもプラスに働きます。

勢いのないコマはユラユラと揺れます。そのコマに回転力がよみがえればコマは自然に真っ直ぐ立ち、ユラユラも止まります。勢いのあるコマほど静けさを秘めます。

コマの歪みは回せばわかります。
人間の歪みは動けばわかります。

シンプルで実践的。
活法のこういうところが好きなのです。

活法の骨盤調整はシンプルかつユニーク。
患者さんだけでなく、術者までも驚く骨盤調整。
鍼灸に応用することで可能性はさらに広がります。

活法に魅せられた仲間が驚きを語っています。

宣伝になりますが、「活法入門セミナー☆骨盤編」が来月あります。今年最後の骨盤セミナーです。

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