もしもサラリーマンだったら

■飲み会が基本!?

もしも、自分がサラリーマンだったら…。

なんて考えることがあります。
イメージできないんですね、サラリーマンである自分。

鍼灸師もどこかに勤務すればサラリーマンですが、設定としては何か別の職業でどこかの会社に務めている自分はイメージが難しいです。

人間関係はうまくいくのだろうか…。

などと、仕事の内容うんぬんの前に、こういった心配の方が先に立ちます。私が大学時代に体育会のスキー部の所属し、中途半端な時期に退部したのはお酒が嫌になったからでした。この経験は人生に大きな影響を与えていると思います。

体育会の「飲み」って吐くまで飲むんじゃないんです。飲むために吐くんです。1つ上の先輩から吐き方を教わりました。どうしても、それがうまくできなかったんです。歯ブラシで奥歯を磨く時には、オエっとなるくせに(笑)

 先輩と仲良くする=お酒を飲む

というものが20歳くらいにできてしまったわけです。そうして社会人になろうとする私の前にお酒が立ちはだかってしまったのです。今となってはバカバカしい思い込みです。
 
人間関係に悩んでいる患者さんが多いです。そんな話を聞いた時に「もし私がサラリーマンだったら…」と考えるのです。私の立場でも人間関係は重要です。特に患者さんとの関係は。

サラリーマンであっても鍼灸師であっても、人間関係がやはり大切ですね。突きつめていくと、何をきっかけに人間関係を築くのが自分にとってラクなのか、ということなのかもしれません。私にとっては、鍼灸がそれだったのです。

■空気が読めるということ

私にとって、鍼灸は患者さんとのコミュニケーションツールです。鍼灸があるから患者さんと出会うことができますし、鍼灸があるから患者さんの身心とやりとりができます。鍼や灸って一方的な技術のように見えるかもしれませんが、患者さんの反応を目や指先で観察しながら行うものです。

鍼が効くわけでも、灸が効くわけでもなく、鍼や灸を通して患者さんの身心と上手にコミュニケーションできた時、患者さんの中で治ろうとするパワーが増大するのだと考えています。ツボというのは、その接点です。人間関係を築く上でもツボがあると思うのです。「あの人と仲良くなりたいなら家電選びを相談するといいよ」とか、あると思うのです。

治療に使うツボも、本来はそういうところです。だから、ツボって言われているのだと思います。正式名称は「経穴(けいけつ)」というのです。それでも「ツボ」と呼ばれるのは感覚的にツボの性質をみんなが理解しているからだと思います。

時と場合に応じて、笑いのツボを押さえるのが芸人ならば、時と場合に応じて、治療のツボを押さえるのが鍼灸師です。簡単に「時と場合に応じて」と書いてしまいましたが、これが難しいのです。今風に言い換えれば、空気を読む力です。

だから、技術に差を出せるのです。
だから、差をつけられてしまうのです。

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