マタニティ活法セミナーの報告

活研_20120415_マタニティ活法基礎セミナー妊婦ケア編

15日(日)は東京でマタニティ活法セミナーが行われました。

私、クリ助はメイン講師を務めました。マタニティ活法最大の悩み、それは講師が男性ばかり。ちょっと奇妙なことは言われなくても自覚しております(笑)将来的には女性講師にバトンタッチしたいですね。とりあえずのところは仕方ないので私が…。

大変助かるのは、助産師さんがゲストで来てくださることです。鍼灸師の会では絶対に聞くことができないリアルな話を聞くことができました。助産師が普段仕事で目にしている「普通」が、私たち鍼灸師にとって、どれだけ「特別」なことか!

私の鍼灸院には、毎日数名の妊婦さんがいらっしゃっているので、助産師さんからアドバイスを得る環境があるのは本当にありがたいことです。

助産師は、こう言います。

「私は、治療家ではありませんから」

鍼灸師は、こう言います。

「私は、お産の専門家ではありませんから」

この言葉が意味することは、お産の専門家でありつつ治療家である人は少ないということです。鍼灸師と助産師の両方の免許を持つ人もいますが少ないです。両方の免許を取るのは、時間的にも金銭的にも負担が大きいですから仕方ありません。

現実的には、

治療家の視点を持つ助産師、
妊婦を理解している鍼灸師、

が増えたら妊婦ケアの環境はもっとよくなるはずです。

助産師には助産師の世界があって、制約もあります。
鍼灸師にも鍼灸師の世界があって、制約があります。

「制約」を悩む以前の問題として、助産師は鍼灸師のスキルを知らず、鍼灸師は助産師のスキルを知りません。交流する場がほとんどないからです。助産師、女性鍼灸師、そして活法研究会の講師陣が集まってコーヒーを飲んでいる時、「助産師から話を聞く会があったらいいよね」という話になりました。

特に、男性鍼灸師がマタニティ分野を学べる場が少ないという現実に、男性鍼灸師が妊婦ケアの必要に迫られる場面もあるという現実が重なっています。女性鍼灸師でなければならない場面はあるかと思いますが、妊娠中の腰痛など、腰痛を得意とする鍼灸師なら男女は全く関係ありません。

昨日のセミナーでは3つの技を学んで頂きました。
(ご参加、ありがとうございました!)

活研_脊柱の横ゆらぎ
脊柱の横ゆらぎ

活研_腰の無重力
腰の無重力

内転筋導引
内転筋の導引(マタニティ版)

どれも効果が抜群です。特に妊娠中の腰痛に。「脊柱の横ゆらぎ」と「腰の無重力」は、腰痛編セミナーには入っておりません。なぜなら、活法理論とツボ理論をコラボさせてマタニティ用に開発した技だからです。この新技も助産師さんに好評でした。お腹に触れずにお腹がフワフワになるので、妊婦さんも術者も安心です。

ゲスト参加してくださったたけ産婆さんが感想を書かれています。興味のある方は参考にしてください。次回のマタニティ活法セミナーは5月20日(日)。詳細は活法研究会のウェブサイトに掲載予定。

人気ブログランキングに投票
人気ブログランキングに投票

コメント

  1. た~坊 より:

    はじめまして。
    いつも勉強させてもらっています。
    今回の記事にある活法の手法?の中の腰の無重力について少し教えていただきたいことがあります。
    写真を拝見すると、膝下を引っ張って間接的に腰に牽引を加えているように思いますが、これをする理由はなぜでしょうか?
    私の理解では、関節は常に圧を受けながら動いており、圧を受けるからこそ正常に機能すると考えております。
    妊娠期は骨盤内容量が増えるため、骨盤が広がり、関節は圧をしっかり受けれないために腰痛やその他の症状が出現すると考えています。
    そのために、腹帯などで骨盤を締めて関節内圧を高めるように指導します。
    足を引っ張ると、仙骨のテーパー関節が離開するような気がするのですが…
    これは(腰を引っ張る手法?)どこの部分の治療になるのでしょうか?

  2. クリ助 より:

    >た~坊さん
    腰の無重力に興味を持ってくださりありがとうございます。技についてコメント頂くのも嬉しいです。
    この技をどんな時に使うのか(1)、どのような理論が背景にあるのか(2)、どのように行うのか(3)、と3つのポイントがあると思います。
    (2)と(3)は、文章でお伝えするのが難しいため、簡単な説明しかできませんが、書けるところまで書いてみますね。
    確かに写真から術者が牽引しているように見えますね。実は、この技は術者が一方的に行う技ではなく妊婦さん(or患者さん)が動いています。それをサポートするように術者が働きかけています。
    このテクニックは、妊婦さんが仰向けで寝られないとか、寝ていると辛くなってくるとか、寝返りができないとか、そんな場面で役立つテクニックです。
    活法独特のところになりますが、どこの治療というより、どんな動きに不具合があるのか、と考えてできた手技のため、「どんな動きに対する治療」とお考え頂いた方がよいです。
    た~坊さんが使われている理論とは、一旦切り離して考えて頂く方が理解しやすいと思います。
    関節の圧力や、骨盤内容量などは施術中に考えて折らず、指や手の置き方、方向、タイミング、などに集中して行います。
    結果的に、牽引のように力が働きますが、関節や腰を引っ張って開こうとするものではありません。
    この技は妊婦さんの動作が主にありますので「離開」することはありません。
    うまく質問に答えられなくて申し訳ないのですが、またいつでもコメントください!

  3. hrq子 より:

    こんにちは、初めまして。
    私はカナダで鍼灸師をしています。なんとなく治療に行き詰まりを感じ、いろいろと模索していてこちらのブログを見つけました。
    活法、とても魅力的です。
    もうすぐ短い一時帰国予定ですが日程がセミナー日には当たらず、また次の機会に簡単には帰れず、受講できない事にストレスさえ感じています。
    実際に見た事も体験した事もないですが、鍼灸を受けたことも鍼を見た事もない私が、これだ!と、鍼灸師になる事を決め、いきなり受験して入った時の興奮と同じ物を感じています。
    なんとかして近い将来、学びたいと思っています。
    興奮ゆえの長文、失礼しました。

  4. クリ助 より:

    >hrg子さん
    カナダからありがとうございます。なんだか急にこのブログが国際的になったような錯覚(笑)
    活法は、鍼灸師にイチオシのテクニックです(私がイチオシしているだけですが)。マッサージ&鍼灸から、活法&鍼灸になる日を目指しています。
    冗談抜きにして、本当に優れた技術で鍼灸師が鍼や灸と共に使うのに最適だと思います。
    タイミングが合えばぜひセミナーにお越し下さい。カナダで(碓井流)活法を行えば、カナダ第一号は間違いありません。
    カナダからコメントを頂いて私も興奮気味です。活法が世界に広げたいと思っています。

タイトルとURLをコピーしました