
私の仕事は、医療の現場に立つ鍼灸師であると同時に、鍼灸院の経営者でもあります。鍼灸の技術を追究しながら、鍼灸院の方向性を決める大事な仕事も抱えています。
「人はどういう鍼灸院を必要とするのか…」という問いに答えるには苦手ですが、どういう鍼灸院を作りたいかというビジョンは濃くあります。私の頭の中はとても単純です。「自分や家族が病気や怪我で困った時に、どういう施設を探すだろうか」ということだけです。
私にはマーケットを読みながら経営戦略を立てる能力はありません。基本は職人ですから、自分が作りたい鍼灸院を作り、それを精一杯やっていくだけです。
今日は、経営者という立場で一人の経営者を紹介しようと思います。隣町の深谷市(埼玉県)でスノーボードショップを営んでいる小清水さんです。尊敬している経営者です。

写真:養気院にて撮影(2014.9.26)
店舗をオープンした時の年齢は、私が開業した歳とほぼ同じ。年齢も経営歴も、だいたい6年先輩です。6年後の目標は小清水さんです。「6年後、小清水さんみたいになっているだろうか」と考えるのです。
小清水さんのショップは一貫した哲学に支えられています。それが何であるか本当のところはわかりませんが、確かに存在していることは間違いありません。小清水さんのショップを利用するお客さんは、みんな、その何かに惹かれているのだと思います。
スキーヤーとスノーボーダーのための雑誌『フォールライン2015 vol.I』に小清水さんが5ページに渡って特集されています。この雑誌、頂いてしまいました♪
この中に「自分がいいと思ったモノを誰かに紹介したり教えてあげたりする」という言葉がありました。小清水さんのお客さんは、小清水さんのセンスを買いに行っているのかもしれません。私の購入も「小清水さんがよいと言うなら…」というのが理由です。小物しか買わない客ではありますが…(笑)
「自分がよいと思うことを信じる」
そして、そこに人が集まる。
こんなふうに考えてよいことを教わりました。「患者さんのため」と、医療者であるならば言わなければならない空気がありますが、すべての患者さんが満足する鍼灸院はつくれません。そもそも、鍼灸院を必要と感じている人が、数パーセントなのですから。
鍼灸院は、病院のような手軽さはありません。院によってメニューも料金も患者層も違います。しかも、個性の強い鍼灸師に、しつこく問診され、体を触れさせなければなりません。患者の立場からして面倒くさく不安がつきまとう医療だと思います。
でも、その面倒くささの中に鍼灸院の価値があります。保険医療には絶対にないものがあります。私が経営する鍼灸院にもそれがあります。何であるかは患者さんが決めることですから、私の口からは言いません。
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・養気院(群馬県伊勢崎市)
・カポス(東京都港区)
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