■楽に仕事をする=自分にしかできない仕事をする
みんな「あっという間」と言うけれど、クリ助の2015年は長かったです。力を出し切りました。力をつけたのか消耗したのか、わかりません(笑)
この1年も、通して課題としてきたのが「いかに楽ができるか」でした。こう書くとサボりたいみたいに聞こえてしまうので、言い方を変え「いかに助けてもらうか」としてみます。これでも、人任せみたいに聞こえるので、さらに言い方を変えて「仕事を任せられる仕組みをいかにつくるか」ということにしておきます。
最終的に、自分に残したいのは「自分にしかできない仕事」です。
似ているけれど「好きなことに専念したい」という気持ちはちょっと違います。これを表に出したらダメだと思うのです。自分にしかできない仕事に専念するには、周りから「クリ助はその仕事に専念した方がいい。こっちは任せて。」と言ってもらえる人間にならないと。来年は、少しでもそこに近づけるようにと。

■一人でこなすのは難しいけれど他人の力を借りるのはもっと難しい
10年以上、(妻の手を借りながら)一人の鍼灸院を経営してきて一人の限界をよく知っています。限界を打破するには人の力を借りる他ありません。でも、同時に思うことは、力を借りることも難しいです。上手に助けてもらう、という自分の目的を達成するためには、まず私の方が上手に助けられる人間にならなければなりません。
その相手が東京のカポスです。このチームのおかげで私は成長できたと思います。リーダーとなってわかったことは自分の未熟さです。リーダーとしてチームのために何ができるのか、考え続けてきました。

■鍼灸師として
群馬の養気院は13年目を歩みました。昨年より患者さんを減らすことが目標だったのですが、その逆となり過去最多の患者さんとなりました。記録をみたら、昨年より300人ほど多く来院されていました。
年の半ばから、新規の患者さんをお断りしながら診療をしていました。悩んで悩んで出した結論でした。しかし、既存の患者さんの通院環境を確保するには仕方ありませんでした。スタッフ(鍼灸師)を増やすという方法もありますが、間に合わないという理由もあるのですが、その前に養気院は「一人でやる」と決めているので選択肢にはありません。
一人しかいないので、鍼灸院に必要な仕事が全てわかる立場にあります。仕事は施術だけではありません。むしろ、施術は仕事の一部でしかありません。
来年になっても、しばらくは新規の患者さんはお断りし続けることになりそうです。申し訳ない気持ちでいっぱいです。現状でお受けできる方は、通院中のご家族の紹介、東京のカポスの紹介、医師の紹介がある方のみとなっております。

■経営者として
東京のカポスは2年目を歩みました。とても大事な1年でした。それなのに、カポスのために時間をつくるどころか、養気院でプレーヤー(鍼灸師)としての仕事が増え、やりくりに四苦八苦していました。実際、全うできませんでした。迷惑をかけっぱなしです。カポスの成長を邪魔していました。
結果だけ見れば、鍼灸師が1名増え3人体制となり、患者さんの数も昨年を大きく上回りました。特に10月からは大幅に患者さんが増え、予約が取りにくくなってきました。でも数字で安心したら怖いことになるのが経営というものです。細かいところを見れば、課題はいくらでもあります。
来年は、鍼灸師が増える予定です。カポスは患者さんが通う鍼灸院であると同時に、鍼灸師の職場です。この2つを両面を両立させるのが私の仕事です。やりがいを感じています。

■講師として
会社の事業である2つの勉強会(活法研究会とDAA)の講師として、今年も奔走しました。自分ができることと、それを教えるこっとは違ったスキルだと思うのです。
自分がやっていることのほとんどは無意識です。ですから、よい講師になるには、自分の言動や行動から「何となく」なものをカットしなければならないと思うのです。
とはいえ、これが言うほど簡単ではなく…。相手に教える前に自分自身を知らなければ始まりません。何ができて何ができないのか。そして何が分かっていて何が分からないのか。
講師は、完璧であろうとするほど苦しくなる気がします。最初は隙をつくらないことばかり考えていました。でも、ある時が気が付いたのです。見栄を捨て、趣味を語るかのようにやった方が楽だなと。
「良いことを言おう、良いものを見せよう」と思いがちなところを「好きなことを言おう、好きなものを見せよう」と変えたらとても楽になったのです。2015年は、こういうことに気が付き実践できた年でした。日頃の臨床より、講師の方がずっと趣味よりの仕事です。
ですから、講師は仕事の中にある趣味のような位置づけです。本当の趣味と違って責任を伴うので、毎回真剣勝負です。

■泥臭い仕事
私のポジションは「俯瞰している雑用係」です。高い位置から物事を観なければいけない立場にありながら、面倒な仕事を引き受ける係です。大きな物差しで見れば、やりたいことをしていますが、虫眼鏡を使うと、ストレスを感じる仕事が見えてきます。でも、それが一番重要な仕事かもしれません。そう思うとストレスは半分になります。
この数年で特別な経験もさせてもらっています。
鍼灸院経営では4つのパターンを網羅することができています。
・田舎での経営
・都会での経営
・一人の鍼灸院の経営
・複数名の鍼灸院の経営
この4つをいっぺんに経験できる鍼灸師は、そうはいないと思います。なんて贅沢な環境なのだろうと思います。おかげで器用さを身につけられました。ただ、このまま何でも欲張って経験しようと思ったら身が持ちません。今年の人間ドッグでは良好な結果が出て安堵しています。

■2016年最初の仕事
鍼灸師を募集することにします。
上にも書いたように、東京のカポスの患者さんが急激に増えて来ているため、供給力不足が間近です。1~2名、鍼灸師を募集する予定です。このブログで募集をするので、もし東京の品川で働きたいと思っている方は、次の記事もぜひご覧下さい。
最初の勉強会はこちらです。
◆整動鍼<腹背編> 2016年1月24日~25日(月)

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コメント
ブログの内容がとても興味深かったので、はじめてコメントさせていただきます。
私は無月経と不妊治療のために、8ヶ月間鍼灸院に通っているのですが、今のところ何も変化がありません。その先生は脈診が得意らしく、治療中に何回も脈診しています。
腕の良い鍼灸師でも、不妊治療となると、かなり時間がかかるのでしょうか?先生のことは信頼していますが、8ヶ月通って生理さえ復活しないと、正直不安です。去年の春から群馬県民になったばかりなので、養気院さんのことは知りませんでしたが、ブログを読んで、一度診て欲しいなと思いました。新患の場合、予約も受け付けていませんか?
>黒澤絵里子さん
コメントありがとうございます。さっそく私にわかる範囲でお答えさせて頂きます。治療は条件や状態によって効果の表れ方が異なるため、お答えするのが難しい問題です。
少しずつ改善していることを願います。
黒澤さんのように、8ヶ月の間、定期的(たとえば毎週1回)に通院しても月経が戻らない場合、不安になるのは仕方ないと思います。私が担当している症状だとすれば、早く生理が戻ってきてほしいと強く願っているはずです。
無月経の治療経験からすると、数回の施術で月経が戻る例も珍しくありません。私の治療が完璧というわけではありませんから、実際にやってみたら5回、10回とかかってしまうかもしれません。必ずしも、良い成果をお約束できないのが、こうした治療の常でありますので。
当院は、不妊治療に特化した鍼灸院ではありませんが、無月経、月経困難症、妊娠中のケア、産後のケアなどには対応しておりますので、お力になれるかも知れません。
ご承知頂いておりますように、昨年からたいへん混雑しているため、新規の患者様は原則としてお受けしておりません。少し先になってしまっても構わないようでしたら、養気院までお電話ください。