前回のつづき
■サグラダ・ファミリアに入るにはチケット予約
中に入るにはチケットが必要だ。完売していたら入れないので、事前にチケットを取っておいた方がいい。
バルセロナ行きが決まった頃は、当日チケットを買えば入れるだろうと甘く考えていた。しかし、よく考えてみればわかる。このサグラダ・ファミリアに世界中から人が集まってくるのだ。混雑していたらチケット売り場の行列に並ばなければならないし、確実に買える保証はない。
バルセロナに行ってサグラダ・ファミリアは絶対に外せない。
日本にいる間、サワコさんにチケットをお願いしておいた。ネットからチケットは購入できるがミスを恐れて弱気だった。ツアーガイドではないサワコさんに観光の手配までお願いするのは忍びなかったが、つい甘えてしまった。
ちなみに、チケット購入はこちら。
サグラダ・ファミリアチケット購入サイト(英語版)
チケットは時間が選べるので、早いのから2番目を選んだ。時間は9:30。サグラダ・ファミリア最優先のスケジュールにしておいた。後から分かったことだが、到着した時は比較的人が少なかった(出た時と比べてわかった)。混雑した時間を避けられて正解だった。

中に入る前に見事な彫刻に心を奪われる。優美さと迫力に満足し、中に入らなくても十分ではないかと思う。しかし、それは中に入ったことがない者の発想だ。
彫刻のディテールを伝えようと望遠で撮るとスケール感が伝えられない。引いて撮るとディテールが伝わらない。両方同時に感じるには、そこに立ち、自分の目で確かめる他ない。
ここに立てば、訪れた者が必ず口に出す「絶対に行くべきだ」の意味がはっきりとわかる。
■ガウディが仕掛けた光のマジック
入って驚いたのは天へと伸びる空間だった。
外から棟の高さは分かっているはずだが、中に入ると不思議なことにさらに高く感じる。実際には棟の高さまで空間が広がってはいないが、天井から差し込む光が、無限の広がりを創り出している。上に別の世界があるように感じるのだ。

ガウディは光にも強くこだわっていたと言われている。建物内を明るくするという実用的に採光しながら、光に色や意味をつけている。中に入れば、ここがバルセロナだという現実も忘れてしまう。
森の中で生きる小さな生き物にでもなったかのような感覚を得た。自分が小さくなる感覚で、建造物のスケールを認識したのは初めてだった。
ここでは誰でも謙虚になれる。

ステンドグラス。青から赤へのグラデーション。

カメラの露出を上げて明るく撮影すると内部の詳細が明らかになる。ガウディがいかに情熱を注いでいたのか、すぐにわかる。
■サグラダ・ファミリアの息づかい
サグラダ・ファミリアは有機体である。
木の枝が伸びるように、我々の意識は上に上に昇っていくのである。そして、空間が伸びたり縮んだり、常に形を変えているように見える。これはガウディが意図的に仕掛けたものだろう。造形の規則性を推測できないので、中に入ると視覚的な基準を失う。空間認識の巧妙な誘導であるから、これを写真と言葉で伝えるのは難しい。

無理だとわかっていても、伝える努力は惜しみたくない。

真上を見上げて撮影。

森の中に光りが差し込んでいる。
この壮大な演出を、コンピューターのない時代に頭の中で描くことができたガウディ。天才と呼ばずして何と呼ぶ。

見とれているうちに忘れてしまうが、サグラダ・ファミリアは未完成である。
重機を見ると思い出す。それ以外は忘れていられるほど出来ている。
さらにこの完成予想図を観て、鳥肌が立った。完成を見るまで死ねない。
次は、カラフルなドラゴン(見た目はトカゲ)で有名なグエル公園へ。
ここで思わぬアクシデント。
つづく…
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コメント
素晴らしい情報、ありがとうございます