鍼灸師は知識か感性か!-僕が鍼灸師になった理由(わけ)

<鍼灸師は知識か感性か?(これまでの話)>
第1回 鍼灸との出会い
第2回 閉ざされた鍼灸への道
第3回 知識は技である

感性の支柱は感動であるみたいなことを言ったクリ助。
そんなカッコイイことを言ってしまったクリ助。

さあ困った。

自分のことを書いて勘弁していただきましょう。
学生時代の話から飛び出しますがお付き合いください。

私が鍼灸をやっている理由を一言で表すなら、

感動してほしい!

と思っているからです。
自分が感動したものって「あれ、いいよね。ねっ!」と押しつけたくなることありませんか?まさにそれですよ。自分がイイと思ったから鍼灸を押しつけたいのです。

でも、本当に押しつけてしまっては社会人として注意を受けます。気が付かれないように押しつける、これがポイント。唐突に「鍼灸はいいものだよ」と言っても逃げられてしまいます。鍼灸の場合、それが実に顕著なのです。

「痛いんでしょ!? 熱いんでしょ!?」

という言葉は聞き飽きました。

たまには、

「ものすごーく痛いです!
 ものすごーく熱いです!
 これに耐えられたらすごい!」
 
って言ってみようかと衝動が走ることも時々。

というわけで、押しつけると何もいいことはありません。
むしろ、大好きな鍼灸に対する懐疑的な発言を耳にしてしまうことになります。

それは悲しいだけ。

だから、私は鍼灸のことを伝えるのではなく、鍼灸で受けた感動を伝えることに徹しています。これは上手くいっている気がします(自己判断)。

初めて私が鍼灸院に行ってもらってきたのは感動。
膝を治してもらって嬉しいと感じたのは心でした。
痛みから解放されて感謝したのは心でした。

その感動を一人に伝えるだけでは満足できませんでした。
みんなに伝えてみたいと思ってしまったのです。
だから鍼灸師をやっています。
それだけのことで、それ以上のことは何もないのです。

感性が何であるか…と問われれば正確に答えることができませんが、感性の中心に感動があることは自分がよく知っています。

鍼灸に感動できた自分だからセンスがあるはず。
そういう都合のよい解釈で鍼灸師をしています。

私はこんな理由で鍼灸師になりましたが、これは私の中での話です。鍼灸の専門学校には一度も鍼灸を受けたことがない人もたくさん入学してきます。入学して一番驚いたのはそのことでした。次はその話。

→つづき(略して鍼灸師

ranking←クリ助に投票するツボ。感動の入口です。

コメント

  1. 感性って養う事ができますか?
    先日学校の先生がこのクラスで3~4人いい治療家なると思う。って言いました。助産師学校の先生を長年している人もそれは分かると言っていました。
    いい治療家になれる素質が天性のものだけでない事を祈ります。 授業も楽しい。実技も上手になりたいと思っています。どうか、卒業までに納得のいくレベルまで到達できるといいです。 そのレベルがどこにするのか決まっていないのですが。。。。
    とても参考になる話題でした。ありがとうございます。

  2. クリ助 より:

    >魔法使いになりたくてさん
    感性って養うものだと思います。
    みんながみんな同じ感性ではないから、いろいろな感性のあり方があると思います。鍼灸師もタイプがいろいろですよね。それは感性の違いだと思います。いいとか、悪いとかではなくて。
    活躍されている鍼灸師に共通しているのは、感動できる人だと思います。その感動する部分はちょっとずつ違うと思います。
    自分が感動できる部分を広げ、深めていける学生が将来活躍すると思いますよ。というよりも、感動がないとできない仕事なのかもしれません・
    魔法使いになりたくてさんは、授業が楽しく、上手くなりたいという気持ちをずっと持ち続けていれば、3~4人に必ず入れるはずです。
    天性のものなんて気にしない方がよいと思います。私自身、天性のものなんて何にも感じていませんし。好きなことは感性が鋭くなるものですよ。

  3. クリ助さんのアドバイスありがとうございます。
    救われた気がしました。ずっと感性を磨きなさいと看護学校の担任(助産師)が言っておりました。
    アンテナを高くしていなさいと。 
    楽しめるっていいですよね。試験さえなければ、とっても楽しい事だらけなんですけど。
    がんばりま!

  4. クリ助 より:

    臨床は試験よりもプレッシャーかかりますよ。
    学生の時よりもずっと試験っぽい日々を送っています(笑)

  5. 以前目標を見つようと思い、何にしようかとコメントいたしました。どうにか半年間の目標を定めました。 後期の解剖は、前期の骨に続いて筋肉です。柔整の資格を持つクラスメイトが筋肉には皆泣かされるからと言っていましたので、筋肉に負けないというキャッチフレーズで、柔整さんに試験で勝つ!!!(いい点が取れる)ということにしました。
    まだ、胸筋が終わったばかりです。半年後に報告させていただきま~す。

  6. クリ助 より:

    >魔法使いになりたくてさん
    筋肉を覚えておくのは絶対にいいですよ!
    臨床にそのまま役に立ちます!
    半年後の報告待っていますね。
    臨床家になってからも学生の時に覚えたことを何度も見直しています。学生の時は気が付きませんでしたが、解剖学は臨床でかなり使えます!体の名称は西洋医学、東洋医学は関係ありませんし、どんな治療スタイルを想定していても関係ないですよ。

  7. 魔法使いになりたくて より:

    いろいろいつもコメントありがとうございます。励みになります。 
    ところで、ご意見を伺いたいのです。昨日2年生から入手した情報で、ダンチュウに横刺をする実技があるそうです。その時に(毎週ペアは変えて実習しています。それはいろんな人の身体をみたり、鍼を実感できるのでいいと思うのですが。) 男女のペアは考慮してくれないんだとか。男子学生は汗かきながら手は震えながらやったそうです。
    これってどうなんでしょうか。私は助産師でもあるので、違和感を覚えるのですが。病院でも女性科も作られているというのにと。 違う神経を使わなくってもいいんじゃないかと思います。 
    何か意図があっての事なんでしょうかね。
    どう感じられますか? お産とかも立ち会われたこともある先輩鍼灸師としてのご意見をきかせていただけますか。よろしくお願いします。

  8. クリ助 より:

    >魔法使いになりたくてさん
    男性鍼灸師は男性のみを治療し、女性鍼灸師は女性のみを治療するのがベストというお考えでしょうか?
    ダン中穴(胸部中央のツボ)の問題以前に、異性の鍼灸師に抵抗がある患者さんはいらしゃいます。ただ、逆も言えます。鍼灸師の性別にこだわらない患者さんもたくさんいます。
    私の鍼灸院では8割が女性です。ダン中がベストな選穴だと思う時は躊躇せずに使っています。もちろん、肌の露出が最小限になるうように最大限の配慮をしていています。
    学校でダン中穴の実技があるということは、臨床で使えるツボだからです。
    女性として実技に違和感を感じる気持ちもわかりますが、鍼灸師へのステップだと思って、どんなやり方だったら抵抗なく受けられるか、女性の立場で考え教師に提案してみてはどうでしょうか?たとえば、治療着のデザイン、タオルの使い方など。

  9. 魔法使いになりたくて より:

    ありがとうございます。

  10. クリ助 より:

    鍼灸専門でなくかつ女性専用で開業したい女性には、抵抗のある実技かもしれませんね。
    学校の実技は大変だと思いますが試練だと思って乗り越えてくださいね。

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