『医道の日本』12月号でクリ助の鍼灸院が紹介されました。
大変光栄で嬉しいことです♪

空間デザインをテーマとした企画の中で3つの鍼灸院が紹介され、そのうちの1つがクリ助の養気院です。開業当初から鍼灸院のデザインの最適化を考えてきただけに、表に出す機会を与えてもらえてワクワクしました。
クリ助の鍼灸院はまだ未完成(いろいろな意味で)。
理想の空間、理想の施術には全く届いていません。
発展途上なので披露できるのは「模索する姿」。
その姿からこれからの鍼灸院に必要なものを提案したいと思います。

取材を受けることによって、私自身が再認識した空間デザインの重要性。
鍼灸師は腕が勝負。
それはそれで確かな事実ですが、腕だけあれば食べていけるのか、という問題になると一歩立ち止まらなければなりません。
医学知識、触診技術、刺鍼技術・・・だけあっても、
患者さんと鍼灸師が共有できる空間がなければ、絵に描いた餅。
鍼灸師の施術は患者さんと空間を共有するところから始まります。
開業鍼灸師は、その空間を用意することから仕事が始まります。
私が空間の重要性に気がついたのは、出張時代です。
<ケース1>
私が患者さん宅に訪問し、問診を始めた途端、患者さんは胸ポケットからたばこを取り出し、何の迷いもなくたばこを吸い始めたのです。「たばこを消してください」と言えず、たばこの煙に巻かれながら問診を続けました。
<ケース2>
患者さん宅に到着すると、テレビの電源が入っていました。問診が始まれば、そのテレビは消されるものだと思っていました。しかし、テレビはそのまま。テレビに視線を向けた患者さんに問診をし、そのまま施術。
この2つのケースは、患者さんのマナーの問題では処理できません。自分の空間の中では、誰だって事物をマイルールで考えてしまうものです。仕方ないという状況にあったのです。
私の気が強ければ、
「たばこはご遠慮下さい」
「テレビはご遠慮下さい」
と言って済んでいた話かもしれません。
でも、私のように気弱な鍼灸師にはその勇気がありません。患者さんの気分を害し、状況がますます悪くなってしまうのではないか…と不安に縛られているからです。妥協的な判断で、患者さんの空気に流されること選択してしまいます。
クリ助の考える鍼灸師の仕事。
それは、患者さんと“対等な関係で”改善の方向へリードしていくこと。
リードが上手な鍼灸師が「上手」だと言われると思うのです。もちろん、患者さんの空間であっても上手にリードしていける鍼灸師はたくさんいるでしょう。でも、私にはできません。
だからこそ、空間づくりが重要になるのです。患者さんをリードしやすい空間を作れば、オートマチックにリードできます。話術やカリスマ性がなくても空間が代わりとなります。
人間性を磨くよりずっと早いわけですね。
「鍼灸師は話術が大事」とよく言われます。
話術を「口鍼(くちばり)」なんて呼ぶ人もいます。
合コンが苦手な私の口鍼には最初から限界がありました。でも、口鍼にとって変わる空間があれば何とかなります。
「空間は口ほどに物を言う」
いつのまにか、クリ助の座右の銘となっていたのです(嘘)。
気が向いたら記事にはならなかった特徴や欠点を書いてみます。
関連記事:
鍼灸院開業の裏話vol.3「治療院設計コンセプト」(2005/01/26)
鍼灸院開業の裏話vol.8「開業資金にまつわるエトセトラ」 (2005/03/06)


コメント
>>合コンが苦手な私の口鍼には
苦手だったのか!
確かにタバコが苦手だし、お酒も飲まないしね。
でも文章が上手だから口説くのは上手いんじゃないですか?
>jackalさん
「合コン」に反応するとはさすがですね!
口説きの技術は、大学生の頃にもっと磨いておくべきでした。今から熱を入れたら奥さんに怒られますし(;^_^A
空間は確かに大事ですね。
自宅のマンションで開業している私は、
最近つくづく感じます。
早く、治療院を単独でかまえねば。。。
医道の日本買いました。私は以前から先生の文章をスゴイと思ってました。説得力があります。毎回勉強になります。上から目線じゃない先生のお人柄がよく出てますね。国資取ったらぜひ先生に会いに行きたいです。明日も頑張ります。
>hassyさん
私も自宅期間があり、その経験があったから、「こんなふうだったらいいな」とイメージが沸きました。無い物ねだりの心理だと思います。
「あーしたい、こーしたい」をコツコツためていました(笑)
>レッドさん
取得前でも時間ができたら遊びに来てくださいな。
一歩先に開業している鍼灸師が何を考え、何に悩み、何に喜びを感じているのか、感じてくださいね。また読みに来てください。気合いが入ります。