(放送できない資格のつづき)
鍼灸師になる前から、鍼灸の厳しいポジションは知っていました。
だから、今さら環境を言い訳にすることはできません。
こういう場合は初心に返るのが一番です。
私が鍼灸の道に入ったのは「鍼灸にしかできないことがある」と思ったからです。鍼灸院を選ぶ患者さんも同じ気持ちだと思います。鍼灸師は期待されていると信じて臨むしかありません。
■美容業界での出来事
最近では美容業界で鍼灸が注目されています。鍼灸を取り入れるエステサロンが増えているようです。「鍼灸は怖い」という女性もキレイになれることがわかると、そんな感情は吹っ飛んでしまうのかもしれません。
でも、口でどれだけ「キレイになる」とアピールしても振り向いてくれません。むしろ、変化を肌で感じてもらうことさえできれば、説明は不要です。
ウェブの普及で、多くの方が美容鍼灸の効果を写真で見ることができるようになりました。美容鍼灸は変化を映像化できるため、鍼灸のアピールには最適な分野だと思います。
美容分野にいない鍼灸師はどうしたらよいのか・・・
何かしらの方法を考えなければなりません、「これは鍼灸にしかできないよ!」というアピールの方法を。
アイデア次第でたくさんあると思います。
■触れずに治る!?
私のテーマは「不思議体験」です。
そのために局所はできるだけ使いません。
肩こりの患者さんでも、気になる局所に鍼や灸をすることはありません。それでも患者さんはまた来てくれます。局所に刺激することなく、一瞬にしてコリを緩解できるのはツボの働きによるものです。とはいっても、指だけでツボの効果を引き出すのは至難の業です。鍼灸とツボの相性が抜群だからそんな芸が可能です。
背中に鍼をしたら肩のこりが消えた
肩に鍼をしたら耳鳴りが消えた
腰に鍼したら頚が動きやすくなった
頚に鍼をしたら腰が動きやすくなった
と、変化が立て続けに起こると、患者さんは鍼灸の力を認めざるを得なくなります。
■連携プレー
でも、 趣味で不思議体験を狙っているのではありません。
局所を使えばもっと効果があるのでは・・・という疑問がわいてくると思います。局所でなければ無理なこともありますが、局所でないからこそ効果が出せることが多いのです。遠隔で変化させることには他にもう一つ重要なことがあります。システムの調整ができるということです。
人は部品の寄せ集めではありませんから、各部位が連携して生命の営みを支えています。遠隔で調整することは、この連携プレーを正常化させるということであり、機能の連携が復活するとよい状態が安定して長く続きます。だから、「翌日になったらもっと調子が上がった」ということが鍼灸には多いのです。
■不思議だからよくなる
不思議体験にはもう一つ重要な意味があります。
可能性を信じる力が生まれることです。
患者さんは誰でも「本当によくなるのだろうか・・・」と不安を抱えていると思います。後ろ向きになっていたとしても、想像を超える出来事が目の前で起こると、「よくなるかもしれない」という気持ちが芽生えてくるかもしれません。「よくなりますよ」と言葉でいくら説明しても、簡単に信じられるものではありません。いろいろな治療法を試してきた患者さんはなおさらです。
私は開業と同時に「あん摩マッサージ指圧師」の免許を捨てたのは(一応飾ってはありますが…)、鍼灸の魅力を最大限伝えたいと考えていたからです。遠隔アプローチは鍼灸のお家芸という感覚でしたので、それを強調したかったのです。
■事件が起こった
活法と出会い、それが崩れました。
活法の発想は、私の想像をはるかに超えていました。
鍼灸とは全く異なる遠隔的アプローチを見たときにはビックリしました。
その不思議体験から鍼灸師の可能性をもっと信じるようになりました。
鍼灸師の経絡的発想と活法の武術的な発想がコラボしたらスゴイことになるはずです。
こんなことを考えるのは私だけではありません。
今、私の周りでは活法に注目する鍼灸師が増えています。
(つづく・・・裏の活法、表のあマ指)


コメント
ダメダメ!それ以上活法の話はしないように。
これ以上知る人が増えたら困ります~。
>jackalさん
お、噂をすれば活法鍼灸師のjackalさん!
もう手遅れですよ~。
次の記事をもう用意しちゃっています。
ごめんね、ごめんね~。