鍼灸師とお産-第2章(3)のつづき
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院内に入ると、クリ子だけが奥に通され、私は待合室で待機することに。
一休みする前にクルマから荷物を運び入れました。

江頭2時50分
クリ太が母に抱っこされながらやってきました。
目は細く開いています。

ここで、なんだか暇な感じになります。
役者がそろっているのにやることありません。あくびが出ます。
午前3時05分
奥から助産師さんが出てきて分娩室に案内されました。あらかじめ伝えてあった立ち合いのこと。クリ太と二人でクリ子の待つ分娩室に入りました。
薄暗い部屋で着替えを済ませたクリ子が横たわっています。クリ太のテンションが上がっていきます。真夜中に覚醒した4歳児、もう止められません。
一息ついたところで、助産師さんが状態を説明しました。
「子宮口は5cm開いています。あとは陣痛を待つだけです。」
「はい、わかりました。陣痛を待つだけですね。」
わかったようでも、産まれるちょっと前としかイメージできていません。
妊婦さんのケアはよくやっている私ですが、分娩室は異次元空間です。
自宅っぽい分娩室に救われます(だから、このクリニックを選びました)。
状況は字面で理解しておくしかありません。分娩第1期というところです。
子宮口が10cmまで開けば、赤ちゃんが出られるようになります。
クリ子の表情はまだ柔らかく、クリ太は分娩室を縦横無尽に動き回っています。
自宅感覚で産めるように、分娩室は普通の家っぽい部屋です(自宅よりキレイです♪)。クリ太は羽を伸ばしすぎています。

(オートで撮影したら実際よりかなり明るく写ってしまいました。)
助産師さんは、クリ子の体や様子をチェックしながら仕事をしています。「何かあったらナースコールを」と言い残し姿を消しました。しばらくは戻って来ない雰囲気です。いろいろと仕事があるのでしょう。
私とクリ太が分娩室に案内されてから、そろそろ30分が経ちます。
午前3時35分
助産師さんが言った「陣痛を待つだけ」という言葉が、私を駆り立てました。
陣痛があれば産まれるってことですよね。ですよね?
動く決心ができました。
(つづく)


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