6月29日にレポートした妊婦さんの尾骨痛(尾てい骨痛)の続報です。

前回の施術によって尾骨痛(尾てい骨の痛み)は和らいだのですが、完全な状態(いつも無痛)ではなかったようなので、もう一度挑みます。ただし、今回の主訴(一番改善したいところ)は、ふくらはぎのこむら返りです。寝ている時に両脚同時に来てしまったようです。
こむら返りが起こらないように、
そして、尾骨痛(尾てい骨痛)の緩和が課せられた任務です。
基本的な作戦は同じです。
完璧ではないにせよ、大幅に症状を緩和できたので方法は変えません。

最初に膝の内側にあるツボ(陰谷)です。左右両方に鍼をしました。
今回も痛みが確実に減ったようです。
「大丈夫かどうか、いろいろなことをやって下さい」
と、妊婦さんにお願いすると、ある動きで痛みが出ることはわかりました。
それは前屈です。顔を下に向けないで前屈しても痛みが出ます。顔を下に向けないということは、うなじを伸ばさないで前屈している状態です。
うなじの緊張が尾骨(尾てい骨)の痛みを誘発しているわけではないようです。頚椎の下部もしくは、胸椎の上部が関わっていると考えました。妊娠中の尾骨痛(尾てい骨痛)を改善するヒントで書いた、バランス理論に基づいています。

(汚い手書きでスミマセン)
前回の話では、脊柱の末端と末端が連動していると説明しました。今回のケースでは、頚椎の最上部と尾骨が末端ではありません。構造的には末端同士になりますが、運動的には、頚椎の最下部(もしくは胸椎の最上部)が上端となります。顔を下に向けていないからです。
調べてみると、頚椎の7番(頚椎の一番下)の棘突起のすぐ左側にカタイ部分がありました。この部分が緊張していて動いていないようです。
そこで、手首にある列缺(れっけつ)というツボの左を使いました。鍼をしたまま同じように前屈してみると痛みが消えています。
これで、尾骨はさらに安定すると思います。

ふくらはぎのこむら返りは、昇り龍という活法の技を使いました。特殊なストレッチです。『坐骨神経痛を改善させる3つの方法(3/3)』で紹介したものです。神経をノンストレスな状態を保ちながら筋肉をストレッチさせることができます。

脚が軽くなって、終了。


コメント
今鍼灸の学校に通っているものです。
まだ1年目なのでなにもわかりませんが、クリ助さんのホームページを見て勉強したいと思います!
>ワンダさん
4月から勉強を始めたんですね。私のやっている鍼灸は活法(古武術思想)が入った独特なものになっていますのでお気を付けください。
これからいろいろな流派と出会うと思います。なにがスタンダードなのかわからないかもしれません。じつは、私も「鍼灸の標準は?」と問われれば答えるのが難しいです。
記事のタイトル通り、「ヒント」にして頂ければ幸いです。
栗原先生 初めまして。
佐賀県に住む、鍼灸師です。
いつも参考にさせて頂いております。
ありがとうございます。
私、活法の即効性に興味津々で今すぐにでも研修を受けに行きたい気持ちですが一つだけ気になる点がございます。活法研究会のHPで、肩部、上肢、体幹、下肢と手技が紹介されていますが、下肢前面(膝関節周囲)に関する手技を見つけることが出来ませんでしたが、ただ載っていないだけなのでしょうか?
宜しくお願い致します。
>桑原さん
いつもありがとうございます!
活法研究会のHPで確かに膝周辺の手技を掲載いていませんが、実際にはたくさんあってセミナーで練習します。基礎編セミナーの「下肢編」にあります。サイトが完全に整備できておりません。
膝周辺の手技は、むしろ活法ならではのものが多く活法の魅力がつまっています。ただ、スネ(前脛骨筋)の手技はなぜかあまりないです。
栗原先生 ありがとうございます。
膝周囲の手技も沢山あると知り安心しました。手技多さに驚いています。
今年中にはどれか一つだけも参加できたらと思っています。
宜しくお願い致します。
>桑原さん
活法楽しいですよ♪
時に、人生が変わるほどのインパクトがあります。私がそうであったように。
治療観が変わってしまった鍼灸師仲間が増えていることは事実です。
お会いできる日を楽しみにしております。
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