この記事は、専門家(鍼灸師)向けの情報です。
■古武術鍼法の3つ目は「腹背編」
年末、古武術鍼法の新しいカテゴリを公開します。
今年11月~来年1月にかけて「腹背編」の勉強会を3回行うことになりました。
この「腹背編」は「脊柱編」「四肢編」と並ぶ3つめのカテゴリです。それぞれが独立しながら関係し合っています。3つの編をすべて習得すると相乗効果があり応用範囲が広がります。どこからでも学べるように、勉強会のカリキュラムを工夫しています。ですから、「腹背編」からでも可能です。

おかげさまで、古武術鍼法シリーズは満席です。今回の腹背編もたくさんのご要望がありました。先日、先行募集(活法研究会会員を対象)をしたところ、数時間で満席となりました。すぐさま日程を増設しました。喜び以上に大きなプレッシャーを感じています。
古武術鍼法勉強会「腹背編」の日程(A、B、Cは同じ内容)
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【A日程(11/29~30)】
会員枠15名(満席) 一般枠5名(募集10/2~、先着順)
【B日程(12/6~7)】
会員枠15名(満席) 一般枠5名(募集10/2~、先着順)
【C日程(1/10~11)】
会員枠13名(残2) 一般枠5名(募集10/2~、先着順)
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■活法との関係
この記事は、古武術鍼法に関心をお持ちの鍼灸師のために書いています。「古武術鍼法を知りたい」と前のめりで読んでいる方と「怪しい名前だなぁ~」と眉をひそめている方がいると思います。
いずれにしても、まだまだ知られていない新しい手法です。ここで改めて説明します。
言わずもがな、ポイントは「古武術」の部分です。先に言っておきますと、武道経験が若干あるものの、私自身が古武術の達人でも先生でもありません。素人同然です。
そんな私でも「古武術鍼法」は使えます。むしろそこに意味があります。つまり、誰でも使えるということです。古武術鍼法は古武術を使う鍼法ではなく、古武術がヒントになって生まれた方法です。正確に言うと、古武術の裏技である「活法(かっぽう)」の理論を鍼に転用し、そこから鍼独自の理論を発展させたものです。
従来の鍼灸にもさまざまな理論があり、それぞれに得意分野があります。この古武術鍼法は数ある流派や学派の中でも、ダントツに「動き」の調整が得意です。なぜなら、活法が「動き」の調整そのものだからです。古武術鍼法は、活法のDNAを受け継いだ唯一の鍼法だと言えます。
■従来の鍼灸には見られない「連動」という視点
古武術鍼法を従来の鍼灸と比較しても優劣は決まりません。確かなことは、一般的な「経絡経穴(けいらくけいけつ)」に基づく鍼灸とは柱が異なることです。局所治療でもトリガーポイントでも穴性でもありません。アナトミートレインでもありません。
症状を「動きにくさ」の点から分析してしていきます。これまでの鍼灸と違った角度からアプローチできるため、難しいと思われていた症状が簡単に改善することがあります。
「動き」を読みながら行うのが古武術鍼法です。解剖的な骨格の単位ではなく、身体が備えている動きの単位で行います。解剖学的に離れた筋肉であっても、連動するものは、ひとまとめにして考えます。こういうところが古武術っぽいところです。
けっして難しい話ではありません。
たとえば歩く時。脚の動きに対して腕が振り子のように動きます。筋肉の関係でいえば、腕と脚は直接関係ありません。ただ、歩くという動作を単位とすれば、腕脚はセットです。動きに応じて、筋肉はまとまって働きます。直接つながっていない筋肉が一つの目的(動き)に向けて、協調して働きます。
「連動」という「動きの連なり」ができているのです。
歩行時の腕と脚は連動の一例でしかありません。連動は無数に存在しています。この連動に不具合が起こると、全体にも部分にも問題が発生します。筋肉や関節の負担が増え、耐えきれなったところは痛みを出します。

■痛いところに鍼灸をしたら拷問!?
このように考えると、痛みの原因は筋肉の「脆弱さ」ではありません。連動が乱れていることが原因です。だから、痛い所に鍼灸をしません。痛いところを鍛える必要もないと考えています。
腰痛があるとします。古武術鍼法で考えると、痛いのは腰が悪いからではありません。腰にまつわる連動がどこかで途絶え、腰が負荷を強いられているのです。腰が弱いから痛むのではなく、チームの誰かがさぼっているから、腰に負担が集中して痛むのです。
どうしても、痛みのある所を責めてしまいがちです。でも、腰の立場からすれば、負担をかけられている被害者です。「オレは悪くないぜ。むしろ被害者だ。悪いのアイツだ!」と言いたいに違いありません。
ですから、古武術鍼法において腰が痛いから腰のツボとはならないのです。「どんな動きをすると腰のどこが痛いのか」を尋ね、連動の問題点を絞り込み、触診で見極めます。
運動器疾患においては、特に強さを示すことができます。五十肩や腰痛治療は利点を感じる代表例です。でも、運動器疾患だけではありません。本当の価値は内臓と動きの関係を知ったときに気がつくと思います。
そのために用意したのが「腹背編」です。
(つづく…2)
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