「整動鍼があるなら整流鍼がある」のつづき
■情報が役に立たない理由
整動鍼を通じて伝えたいのは、身体を四次元で捉えることです。肉体は立体的ですから、上下、左右、前後と三次元です。だから、三次元で肉体を捉えるのは当たり前です。その当たり前が実はとても難しいのです。
身体に詳しくなるために、専門書を読んだり、ネットで情報を検索したり。知識を増やしたり情報を整理することは必須であり習慣でなければなりません。ただ、それが役立つわけではありません。
情報を役立てるスキルというものがあると思います。得た情報を治療に役立てるにはセンスが必要です。こうしたセンスが鍼灸師の腕の差になっているように思います。たとえば、専門書を読みながら立体的な体をイメージしているのとそうでないのでは、大きな差になります。
記号化(言語化)された情報を、患者さんの前で展開する力が問われます。こうした能力は、勉強して得るものではなく、経験しながら培うものでしょう。
施術が上手下手という前に「人の体をどういう感覚で捉えているか」という前提があります。その前提は、各々でだいぶ違っているようです。いくら情報を頭に叩き込んでも、自分が体験したことがなく、感覚的に知らないことはできないのです。想像力で補えることには限度があります。

■空を飛ぶこと
私自身がそれを痛感する出来事がありました。東京の勉強会から帰宅すると、ドローン(プロペラ機)が置いてありました。9歳の息子がドローンが欲しいと言っていたので、クリスマスプレゼントのフライングです。打ち合わせなしで、妻がトイザらスで買ってきた模様。これはビックリです。お値段を聞いてみると、思ったよりずっと安くてさらにビックリ。ドローンは低価格化が進んでいるようです。
しかし、小学生は年齢対象外。15歳以上とあります。というわけで私の物になってしまったわけです。こういうのは嫌いではないので、というより大好きなので、始めてみたわけです。
なめてました。やってみるとなんでしょう、この難しさ。ラジコンヘリとは違って誰でも気軽に簡単に飛ばせるものだと思っていました。大きな勘違いをしていました。まともに浮かせておくこと(ホバリング)もできませんでした。
操縦機の説明書はきちんと読んで理解しているのに、実際のその場面になって全くコントロールできません。家の壁の何度も衝突させ、その度に小さな挫折感。全く才能がないのではないか…。そんなふうに思って気を落としていました。
そもそも、空中に浮いているものを操作することが感覚の引き出しにないのです。ドローンは言ってみれば、宙に浮く扇風機です。風の力が感覚的にわかりません。操作方法が間違っているのではないかと説明書を読み返してみても、上手くはいきません。わかっていないのは頭ではなく体の方でした。
途中から感覚との対話に切り替えました。浮いている感じになって操作するように心がけていたら少しずつ動きが安定してきました。1つのバッテリーで飛ばせる時間は最大8分。予備バッテリーを購入して練習します。
■空間(三次元)
ドローンの経験から、ドローンは実際よりも大きいことがわかりました。周りの空気を利用して飛ぶので、ドローン本体の大きさだけを意識していたらダメだったのです。ドローンとその周りを含めてドローンだと思いました。そうすると、ドローンは思っていた以上に大きな存在です。
人間にも自分の空間というものがあります。この空間を含めて自分です。だから施術をする際にも間合いを意識する必要があります。相手が不快だと思わない距離感を保たなければなりません。
■時間(四次元)
昨日に続き、この図をみてください。
整動の主役は「変化」です。この変化は、ある時刻Aとある時刻Bの差違が生み出すものです。空間だけ意識するのが三次元感覚であれば、この変化まで意識するのが四次元感覚です。私はこの四次元感覚を活法(古武術整体)から学びました。力の強さと方向(三次元感覚)も大切ですが、脱力させるタイミングが的を外れると効果が下がります。
整動鍼の目的は、変化できる身心を取り戻すことにあります。そのためには四次元感覚が必要です。勉強会は実技が9割です。患者役に協力してもらいながら、施術感覚を習得することを第一に考えています。四次元感覚を養うのは、座学では到底無理な話です。
逆にいえば、こうした感覚は実際にやってみれば、私がドローンで感じたように、分かってくるものです。具体的には筋力テスト、可動域テスト、バランステストがあります。鍼灸師の勉強会でありながら、じっとしていることが極めて少ない内容です。整動鍼で、未知なる体験をしてみてください。
君がもし一人だったら今すぐに仲間をさがせ~♪

つづく…「ギターとフルートの違いでわかる整動鍼」
勉強会のご案内(鍼灸師対象)
—————————————————————-
整動鍼<腹背編> 定員15名(先着順)
2016年1月24日(日)~25日(月)
活法研究会主催
—————————————————————-
【投票ボタン】
応援クリックありがとうございます(1日1クリック有効)。
2つのランキングサイトにエントリーしています。
![]()



コメント