(4)のつづき
■分娩室に立ち入る!
いよいよ分娩室です。何度も入れるところではないので貴重な経験です。
三度目の出産ですが、分娩室に入るのは初。これまではフリースタイル出産だったので、普通の部屋っぽい雰囲気になっていました。
今回は、この台の上で産むのか~。

ノンストレステスト(NST)の機械。
左側の赤い数字が赤ちゃんの心拍数で、右側の緑の数字が子宮の収縮レベル。
陣痛が強くなる時は、一瞬90を越えました。20以下くらいだと普通に会話できる程度です。お産の時は、緑色の数字が跳ね上がるようですが、それまでに外されました。

■お産のツボと活法(かっぽう)
今回のお産では鍼治療の許可を取っていないので(つまり、今回が初めての“鍼なし”のお産)、指のツボ刺激と活法(かっぽう)になりました。
まずは指で足のツボを刺激。大腰筋の働きがよいと産道が開きやすいという助産師さんの情報に素直に従って、大腰筋に作用させるツボを刺激します。

妻のクリ子の足元に腰掛けてツボ刺激しているのですが、長男が撮ってくれたのですが何しているのか見えません。
足元はこんな感じです。

太衝(たいしょう)というツボがありますが、その近くにあるツボで大腰筋に作用するツボです。力は入れず指が気持ちよく沈む程度に。
次に活法(かっぽう)。

新潟の助産師さんがお産の時に多用していた大腰筋の調整。脚を軽い力でピョンと引っ張るだけのワザ。もちろんコツがあって、ただ引っ張るだけではありません。
分娩台はリクライニングができて、背もたれが少し起きていたので大腰筋に刺激が入るように引っ張れたかわかりません。
■油断
産まれるまでもう少し時間がある(とは言っても来てから1時間も経っていない)と思ったら、お腹が空いてきたので、コンビニに夕食を買いに出かけました。職場からそのまま出てきてたので、何も食べていなかったのです。

サッと買い物を済ませて産院に戻ると、入口が閉められていて中に入れなくなっていました。明かりも消されています。
まさかっ!
とネタになるよな展開を想像しながら、慌ててお義母さんに電話して事情を説明しました。助産師さんがドアを開けに来てくれました。どうやらちょうど消灯のタイミングで外に出てしまったようです。
分娩室に戻ると、まだ産まれていませんでした。ネタにならなくてよかったです。
もう仕掛けは終わっているので後は待つだけ。とりあず、食堂に行って買ってきたコロッケを食べようとすると「お腹空いた」と言う娘に取られてしまいました。残ったおにぎりを食べ終わった頃、分娩室の方が慌ただしくなってきました。
21時20分頃です。
中に入ると、緊張感が漂っています。コンビニに行く前とは雰囲気が違います。
「産まれますよ~」
今度は、本当の本当の産まれる合図です。コンビニでコロッケ買っている時間でなくてよかったです。大腰筋の刺激に鍼を使っていたら間に合わなかった可能性も…。
■その時、子宮口が開いた!
21時半を過ぎた頃、助産師さんが「全開でーす!」と声を出しました。子宮口が全開。あとは、出るだけです。
「頭が見えてきたよ~」
黒いものが出て来ました~。髪の毛です。頭です!
落ち着いた様子の助産師さんは、赤ちゃんに手を添えながら出てくるのを待っています。引き出すというわけでもなく、受けるという感じ。私なら完全にパニックです。
にゅる~ぅ!
私にはこんな感じに見えました。出て数秒もしないうちに、
オギャー、オギャーと泣き声が!
おおぅ!
午後9時43分、感動の場面です。よくやったぞ、クリ子! そして息子よ!
■不安と安堵
3Dエコーではたいそうブサイクな顔が写っていたので心配していましたが、親にしてこの子、と相応の顔をしていました(奇跡は起こりませんでした)。長男と長女とそっくりです。3Dエコーは罪だなぁ~。
手と足が青くて、ちょっとビビりましたが、話題にしていないので問題なさそうです。長男と長女の時はこんなに明るくなかったので、色はこれほどわかりませんでした。

助産師さんは休みません。間髪いれずに身長と体重を計りに行きました。オムツを着けたら胸まで。予定日の2週間前に産まれたこともあり2515gと小柄。
さあ、ご対面!

写真を撮っていたら22時を越えそうになりました。立ち合い人は院を出るように促され、妻をろくに労いもせず帰り支度。長男と長女の時は、同じ部屋に居られたので今回もそのつもりでいただけに残念でした。
次回はシリーズの完結…つづく。
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・鍼灸師とお産(1)
・鍼灸師とお産-第2章(1)

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