1.見えない世界
2.「気」の実用化がテーマ
3.見える世界
4.気の引力
5.現代医学的?(1~2)
の続き。
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3.形で診ることの限界
東洋医学は、見える世界を無視した医学ではありません。見える臓器を無視して…とうことはあり得ません。東洋医学が、独自の「気」という概念を持っているだけに、その独自性の部分にだけ目を向けるとおかしなことになります。臓器を物(機械)として扱うことに限界があるからこそ、「気」でその働きを説明しようとしたに過ぎません。
「気から形が生まれた」と教わりましたが、認識の順番は形が先です。
誰でも、目に見えるものから信用しますよね。そして、どこかのタイミングで「見えるものが全てではない」と気がつきます。物事を始める時、「カタチから入る」と言いますが、ソレのことです。
4.現代医学用語
もう一つ、現代医学的…と言われる鍼灸は、説明が「現代医学的」ということも多いように感じます。つまりは、作用機序を西洋医学の言葉を使って説明することです。ツボは伝統的なツボを用いながら、「このツボは女性ホルモンの調整する効果があります」のような感じですね。確かに、このツボは、「足の太陰脾経の…」と説明するより、患者さんは安心するでしょう。
「ホルモン」と言っても、その範囲は途方もなく広く、厳密には説明になっていません。でも、意味のわからない言葉よりずっとよいです。クリ助は、現代医学の言葉を使って説明する、ことを善しともしていないし、悪とも考えていません。
ただ…、ただ…、
東洋医学を現代医学用語で説明し直したものが「現代医学的…」と呼ばれるなら、東洋医学は単なる昔の医術となってしまいます。
東洋医学を現代医学の言葉で説明したとしても、説明できるのはほんの一部です。東洋の叡智は現代医学の土俵に移された途端、理論に乏しい原始的な医術になってしまいます。本当は、東洋医学は東洋医学用語でしか表せません。
5につづく…


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