(1)のつづき
ガウディに会える場所

2018年2月撮影
サグラダファミリアは、外から眺めるだけでも心が躍ります。しかし、本当の価値は中に入ってからです。
中に入るにはチケットが必要なので、あらかじめネットでチケットを買っておいた方がよいです。展望台に昇るには、さらにチケットが必要です。私が行ったとき、残念ながら雨で封鎖されていました。
サクラダファミリアに入ること、それはガウディの中に入ることを意味します。ガウディは1926年に亡くなっています。会うことはできません。
「会えるなら会いたいか?」
と問われても、私は考えてしまうと思います。ガウディに会って話ができたとしても、ガウディのことはわからないと思うのです。なぜなら、ガウディの建築以上にガウディ自身を説明しているものはないと思うからです。
そういう意味で、ガウディ建築の集大成であるサグラダファミリアに行くことは、ガウディに会うことと同義なのです。そして中に入るということは、ガウディの中に入ることです。

2018年2月撮影
人間は世界の一部でしかない
中に入ると外にいた時とは違う感覚に変わることに気がつきます。自然に包まれているような安心感がわき出てくるのです。体の中にいるような、森の中にいるような、海の底にいるような、やさしさを感じます。
自分が一瞬にして小さくなってしまいます。
中世のゴシック建築が大いなる存在(神)を感じさせ、人間を謙虚にさせてくれるものならば、サグラダファミリアは人間はこの世界の一部でしかないことを教えてくれるような気がします。
有料で音声ガイドの機械を借りられます。日本語にも対応しているので、日本語でサグラダファミリアを説明してくれます。ただ、個人的にはおすすめできません。昨年は、借りたのですが今年はあえて借りませんでした。
理由は、サグラダファミリアは理屈で考えてもわからないと思うからです。ただ感じればよいのです。

2018年2月撮影
そうは言っても、世界から観光客が集まるスペインで一番の観光スポットです。内部も人でごった返しています。感じる前に人を避けて歩かなければなりません。ツアーで連れて来られて、興味のなさそうに歩いている人もたくさんいます。
そんな中でガウディと会話ができるのでしょうか。方法をガウディは用意してくれていました。
サグラダファミリアをもっと感じる方法

2017年5月撮影
柱はただの円柱でなく、表面が波を打つような曲線です。どの柱にも凹んでいるラインが何本もあります。柱に寄りかかると、そのくぼみに体がはまります。こんなことをしても迷惑はかかりません。柱の周りは観光客がいない空きのスペースだからです。
体と一緒に頭も凹みに委ねると、天井を見上げるような姿勢に自然となります。すると、不思議な感覚が得られます。さっきまで聞こえていた観光客のざわめきが耳に入らなくなるのです。音が消えると同時に頭の中から雑念が消えていきます。気がつくと気持ちが穏やかになっているのです。
この瞬間、ガウディと言葉を交わしたように感じました。
ただ天井を見上げるだけでは、天井の構造が模様のように感じられます。しかし、柱に身を預けた瞬間、天井は有機的な存在に変わるのです。ガウディマジックです。

2017年5月撮影
試しに工事中の壁にも寄りかかってみました。そして天井を見上げました。何も起こりませんでした。感覚が全く違います。その違いは説明できても、なぜ違うのは説明できません。
づつく…「ガウディの建築は住みにくい説」
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