「鍼灸師の収入」で、「鍼灸は儲からない職種だから、ボランティア精神がないと勤まらない」という話が出ましたので、それについてクリ助の意見を書いてみることにします。
ずばりいうと、鍼灸師を職業とするならボランティア精神は必要ないと思います。これから、その理由を書きますね。
誤解のないように最初にお伝えしたいことは、「ボランティア精神」の否定ではありません。鍼灸でボランティア活動を行うことは、素晴らしいことだと思います。でも、この場では鍼灸で生活をしていくということを前提に話を進めます。
鍼灸で生活をすることは、患者さんからいただく施術料金で生きていくことです。お金をいただくことに前向きでなければ、自分や家族の命を守ることができません。
カタイ言い回しになってしまいましたが、まぁ、そういうことですよね。
私は鍼灸のプロです。
だから、患者さんは私にお金を支払います。
そのおかげで生活ができます。
私は「鍼灸で食べている」というプロ意識で仕事をしています。
プロ意識を強調するということは、絶対に患者さんの期待に応えること、応える最大限の努力をすることだと思います。
a.プロ意識は、自分へのプレッシャーです。
そのプレッシャーによって、成長できていると思います。
たぶん、プレッシャーから開放された瞬間に鍼灸が下手になってしまうでしょう。
私はこのプレッシャーが必要だと思っているので、「ボランティア精神は必要ない」という考えに達しました。
ボランティアは結果が出なくても、努力は認めてもらえます。行為そのものが尊いからです。また、ボランティアには義務はありません。やるも自由、やめるも自由。責任はあるかもしれませんが、仕事の責任とは次元の違うものです。
一方、プロは結果が出なければ認めてもらえません。鍼灸もまた同じです。特に自由診療の鍼灸では患者さんは全額負担をします。ですから、結果を厳しく評価されます。患者さんは「楽になった・治った」と思わなければ通いません。
鍼灸は儲からないからといって、「もっとお金がほしい」という気持ちを「ボランティア精神」で埋め合わせることはしたくないのです。これがクリ助のプロ意識だと解釈してください。
「お、ねだん以上」というニトリのCMがありますが、私はこのコピーが大好きです。常に、「施術料以上」のことをやりたいという意識で患者さんに接するようにしています。
お金をいただくので施術をするのは当たり前。プロ意識はその上にのっかる+α(プラスアルファ)だと思います。その+αが患者さんの信頼を得るという信念で鍼灸をやっています。
b.プロ意識が信頼を得る
最初にも書いた通り、ボランティア精神を否定したいのではありません。ボランティア精神の置き場を整理してみたかったのです。ボランティア精神はお金を支払っている患者さんに向けるものではなく、他の人たちに向けられるべきだと考えています(たとえば鍼灸の普及活動、後輩の指導など)。
アレコレ理屈をこねてしまいましたが、かもめさん(『鍼灸師の収入』にコメントをいただきました)のおっしゃる「ボランティア精神」と結局は同じかもしれません。それを私はプロ意識と言い換えてみただけです。
鍼灸には「ボランティア精神が必要」というより、
「プロ意識が必要」と行った方が、聞こえがよいと思いまして。
自分自身へ課したプレッシャーが信頼へと姿を変えている(a+b)
すごい先生はきっとプレッシャーを楽しんでいるんだろうな、と思います。
また、得られた信頼を財産にしているのでしょう。きっと。
そういうと、カッコよく聞こえませんか~?(カッコよさ重要♪)
今回はちょっと自己主張の強い投稿になってしまいました。
みなさんはプロ意識をどのようにお考えでしょうか?イロイロな意見が聞きたいです。
そういえば、先日、偶然この番組を見ました。
鍼灸師の仕事に興味のある方はこちらなどいかがですか。
→『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑 鍼灸マッサージ師』(NHK)


コメント
職人の世界ですよね。
やりがいがあるぶんだけ厳しい…
治療も鍼灸師の先生によって全く違ってきますよね。
昔、ひじと腰を痛めた時に近くの鍼灸接骨院に行った時『アルバイトを辞めないと治らないよ』と言われました。
違う治療院の先生にその話をしたら『私はそんな事は言いたくない。それを言ったら治療家として負けになるから』と言っていました。
最初の先生は金銭、後の先生は技術を重視している両極端な先生達なので自分の考え【プロ意識】が違えばこんなに違うものかと思いました。
鍼灸師…悩みますか。
間違えました<("O")> ナンテコッタ!
鍼灸師…悩みますか。↓ ↓ ↓ 鍼灸師…悩みます。
>ヒロさん
職人、それは鍼灸師にふさわしい表現だと思います。私は自分を職人だと思っています。こだわる所には徹底的にこだわる“がんこ職人”でいたいと思っています。
ヒロさんのおっしゃる通り、プロ意識の違いが施術スタイルの違いになって表れると思います。
具体的なお話ありがとうございます。
プロ意識の違いがわかりやすい例ですね。
こんにちは、かもめです。
例の自分のコメントを今一度、読み直してみました。
配慮に欠けた発言だったと思います。それからヒロさん、偉そうなこと言ってごめんなさい。 m(_ _)m
取りようによっては、患者さんに対し失礼だと思われても仕方ない表現でした。
開業前、6年間勤務した治療院の恩師は、患者さんへの気配りが実に徹底していて、患者さんからは絶大の信頼を得ていました。
むろん治療に関しても妥協を許さず、プロ中のプロでした。
クリ助さんが書かれていた、施術料金プラスαの部分の重要性を訴えたい気持ちがあの表現になってしまいました。
この場で言い換えさせていただけるならば「心底からの思いやりの気持ち」「患者一人一人を大切にするプロ意識」そういった思いでした。
いずれにしろ、もう一度、国語の勉強必要ですね。(^^;)
クリ助さん、みなさん、今後ともよろしくおつきあい下さい。(^o^)
> かもめさん
配慮に欠けるような発言ではないと思いますよ。鍼灸師としてご活躍されているかもめさんのお気持ちが、あのコメントを通じて十分に伝わってきました。
収入としては恵まれているとは言えない仕事だけに、仕事以上のモノを求めているスタンスが読みとれました。
おかげさまで、自分の仕事について改めて考える機会を得ました。ありがとうございます。今回の投稿によって、かもめさんに気を遣わせてしまったようで、すみませんでした。また、コメントしてくださいね。
開業している先生が僕みたいな奴に謝る事なんてないですよかもめさん。でもその優しさが人を引きつけるのでしょうけどね(^^)v
人は出会った人、経験(苦労)、生活環境で大分人間性が変わってきます。かもめさんは良い師匠に出会えたみたいですね。うらやましいです。
治療家は技を目で盗むとか自然と覚えるとか言う人がいますが、僕は『こんな人になりたい』とか『この人を越えたい』と思う人が必要だと思います。
目標となる人と出会えるのも【縁】だと思います。
そんな師に会いたくても会えない人もたくさんいるので師匠を大切に☆
また違う鍼灸師の話ですが、店に鍼灸師は1人しかいない状態であとはアルバイトだけの暗黙の了解的なお店がありました。よくある話ですが。そこでその鍼灸師の先生は図らずもエースになるわけで、かなりの発言力を持っていました。
資格取得後7年目の鍼灸師の方でしたがアルバイトの人を軽くみていた様で、嘘までついて利用するだけ利用し、最後に見捨てるような人でした。
その人は言っていました。『いつのまにか着信拒否されたりアドレス変えられたりする』と。当たり前の話ですよね。僕はそんな人を知っているので真剣に討論できて嬉しいんです
>ヒロさん
私の【縁】をご紹介します。
それは高校生の時でした。その時、私に鍼をしてくれた先生のようになりたくて、鍼灸師になったのです。でも、その先生は私が鍼灸学校に入る前に他界されてしまいました。
その先生は私に鍼灸の魅力を伝えてくれました。←私が受けた鍼は感動ものでした。
だから、私の恩師です。
アルバイトを無下(むげ)にした鍼灸師の話は同資格者として残念です。でも、そういう鍼灸師は一握りで私の知っている鍼灸師は患者さん思いのよい先生ばかりですよ。ネットを通じて出会うどの先生も魅力的です。
だから、ブログってやめられないです。
コメントをいただきながら、成長していけたらと思います。これからも率直な意見をお待ちしています。
そうですよね。鍼灸師も利益主義者ばかりじゃないですよね。
クリ助さんや、かもめさんのように職人鍼灸師さんもいますしね☆
まだまだ僕はたくさんの経験が必要ですねm(__)m
もっとたくさんの一芸に秀でる職人の方々に色々出会いたいです(≧∇≦)/ ハハハ
はじめまして。
心理カウンセラーをやっています、竹内成彦と言います。(^_^)
プロ意識に関して、クリ助さんが、私と寸分違わぬ考え方をしてらっしゃって、それでとっても嬉しくなり、ひとこと足跡を残したく、こうして書き込んでいます。
これからも、時々お邪魔させていただこうと思います。同じ独立自営業者として頑張りましょう。(^_^)
これからもどうぞ宜しくお願いします。
どうもありがとうございました。
>竹内成彦さん
はじめまして!
竹内さんのブログを先ほど読ませていただきました。ご活躍の様子が伝わってきました。
私は患者さんに心理的アプローチをすることはしませんが、体を楽にすると心まで楽になるんですよ。
心身一如という言葉の通りです。鍼灸師をやっていると、心も体も一緒なんだなー、って思います。
竹内さんのカウンセラーを受けられた方は、きっと体まで楽になるのでしょうね。
どっちからアプローチするかの違いだけで、仕事の目的には差がないかもしれませんね。
一緒に頑張って行きましょう。コメントありがとうございました!
お返事、どうもありがとうございます。
わかります。(生意気言って申し訳ないです。)
クリ助さんの治療を受けた人は、
少なからず、きっと心も楽になっていることと思います。
私は、体を楽にさせることは基本的に出来ないので、
(結果的になることはあるかもしれませんが‥)
体も心も楽にすることが出来る鍼灸師のクリ助さんは凄いな
と思います。
>竹内成彦さん
カウンセリングで体も楽になっていると思いますよ。表情が和らいだとき、体も和らいでいるはずです。
私はまだまだのレベルです(^。^;)
心の「こり」までほぐせる鍼灸師になりたいです。
現鍼灸学校3年生です。
数年前、メンタルで沈んでいた時にカウンセリングを受けてました。
何か言いたかった事を言葉にした回に、終ってから
「何かスッとしました^^」
と言ったら、
「その今の体の感覚、覚えておいて下さい。大事ですよ。心と体は一体ですからね~^^」
って教えて下さいました。
非常に印象に残っております。
本当に、心だけでなく、
頭顔面部のもやが晴れ、後頚部が緩んで自然にスッと立ち上がり、肩が緩んで肩甲骨が沈み、胸郭が寛いで楽になり、腹に入る呼吸が大きくなり・・・といった感じでした。
>akimoyanさん
すごいカウンセリングですね!私が言いたかった心身一如の体験を書いていただけて、私までもスッとしてきました。カウンセラーが体まで楽にできるとう証拠、ありがとうございます。
akimoyanさんの体を束縛していた症状は、私の患者さんに多い症状です。私の一言でそれを緩和させらえれたら、私の患者さんは喜んでくれるでしょう。でも、それって鍼灸師ではなくカウンセラーの仕事!?
結局のところ、目的は一緒ですね。私は話術が苦手なので、ひたすら鍼術を研こうと思います。