2008年は技術に大きな変化がありました。
日本古来の活法を学ぶ機会を得て、施術に対する意識が変化し、新たな視点を設けることができました。来年を迎える前に一つ考えておきたいことがあります。それは「伝統」と「新しさ」についてです。
これまでも何度かこのブログで強調してきましたが、鍼灸は技の世界。できるか、できないかが問題です。その世界において「新しさ」というのは、どんな意味を持つのでしょうか。
たとえば「最新の鍼灸」という言葉があったとしましょう。臨床をしていると、ある時ヒラメキが降りてくることがあります。新しい発想が自分の中で生まれたような気分になります。でも、よくよく考えてみると、別々に論じられていたAとBの理論の掛け合わせだったりします。
A×Bは、常に患者さんと接する中で行われてきました。掛け合わせは、“もがき”から生まれてきたと思います。「技術は患者さんが育てています」というと、キレイな話になりますが、本当にそうなのです。
鍼灸の歴史は軽く二千年を越えます。自分が新しいことを思いついたようでも、どこかに同じことを考えた人がいたと思うのです。これまでの歴史の中で今ほどオープンな時代はありませんでした(ブログもないですし)。門外不出の技術も多く、スゴイ技術が伝わる機会を奪われて消滅してきたことは間違いありません。書物も失われているでしょうが、手ほどきの途切れの方が深刻です。
今日言いたいのは、(鍼灸において)技術に新しさを求めることは間違っているかもしれない、ということです。温故知新という言葉がありますが、「故を温める」ことすら満足にできないのが現状です。代々鍼灸家という鍼灸師は別ですが、鍼灸学校に行って鍼灸のイロハを学んだ私のような者は、歴史を感じる前に社会に出なければなりません。
できるのは、歴史の掘り起こしくらいなものです。もちろん、その全てを掘り起こすなんて無理です。年末年始、古代遺跡を扱った番組が増えますが、プラミッドに謎に挑むのと同じ気分かもしれません。ピラミッドの技術がすごいように、中国医学もすごいのです。冗談抜きに日々の生活はミステリーです。
クリ助が唯一開拓を許されているのは時代に合ったスタイル。時代についていく姿勢に患者さんは新しさを感じてくれるはずだ、と信じています。
2009年の心構えをして、今年のブログを閉じようと思います。


コメント
クリ助先輩の活躍楽しみにしています。
私も精進に励みます。
>RIKIさん
私もRIKIさんのご活躍、楽しみにしています!
一緒にがんばりましょうね。
お久しぶりです^w^
「Googleアラート」で偶然この記事が配信されましたので来てしまいまんた☆☆
活法、ステキですよね。以前は針一本とガンコ職人だったクリ先生にも変革が!と逆に驚いております。徒手療法にはまだまだステキな事がいっぱいあるかとおもいます。
そう言えばイドニポの12月号にも養気院の解説が載ってましたね。思わぬところからこんなご活躍を聞けるとは!
そして、なんとお子様まで!
ヤッターワンまで!
と思い出話は尽きないのでコレにて。
>齋ト~さん
Googleアラートでアンテナ張っているんですね。学生時代はたまたま鍼と張り合える徒手に出会えなかっただけのようです。
医道の日本の12月号、読んでくれてありがとう。齋ト~さんの活躍は風に運ばれてきていますよ☆彡エンジンブルブル絶好調のご様子で!