うなじ美人の作り方を書くと約束しておきながら、1ヶ月が過ぎてしまいました。この1ヶ月間のサボリの言い訳は後日に回し、さっそく、うなじ美人について書きます。
「うなじ」という場合、頚椎の部分だけでなく胸椎の上部も含むように思います。頚椎は前に凸のカーブ、胸椎は後ろに凸のカーブですから、頚椎から胸椎のつなぎめはS字です。このS字はとても重要です。
同じようにS字を描くのは腰椎と仙骨です。患者さんの体を診せていただく上で、この2つのカーブをクリ助はポイントにすることが多いです。頚を見れば腰がわかる、腰をみれば頚がわかる、ということが言えます。
頚の調整に仙骨を使うこともよくあります。仙骨上の筋肉にを鍼などで緩めると、そこに関連した頚の筋肉も緩みます。逆に、後頚部を緩めると腰がラクになることも。腰痛の患者さんが前屈時に痛みが少し残ってしまった、という時は後頭部のツボを使ったりします。
うなじを語る上で、外せないのが腰なのです。
次に、うなじの動きに着目します。
頚椎は前にも後ろにも倒れますが、前後の動きは胸椎の影響を強く受けます。背中が凝っている、というだけで頚の動きは悪くなります。左右の動きは腕の影響を強く受けます。そして、もっとも大事なことが精神的なストレスで頚の動きが悪くなることです。
「借金で頚が回らない」
と言う言葉があるように、精神的に追い詰められると頚は硬くなります。反対に気持ちがのびやかな時は、頚の動きがもよくなります。人間の体はそういうふうに出来ているようです。女性のうなじが美の対象とされる理由は、精神状態をがわかることを本能的に気が付いているのかもしれません。
頚の動きが改善した患者さんの顔は、やはりスッキリしているものです。晴れやかな表情になります。それって美人(美男)の条件ですよね。
そして、最後にもう一つのポイント。
うなじの下の方は吹き出物が出やすいところでもあります。東洋医学的に考えると、この背後には熱が潜んでいます。熱が皮膚から飛び出て来た状態です。熱は高いところを好みますから、顔や背中に溜まりやすいのです。こういった熱は内臓の調子と関わっていて、たとえば胃腸の調子を整えることで改善することがあります。
ここまでの話を整理すると、
うなじは、骨格的には腰と深い関連性があり連動して動きます。
精神状態が反映されやすいところでもあり、うなじが柔らかいと表情も柔らかくなります。
内臓の調子がよいとうなじの皮膚がキレイになります。
見る人が観れば、アレコレわかってしまうところが、うなじです。
もちろん、うなじでなく顔でも手でも、どこでもよいわけですが、さりげなく観ることができるのは、やはりうなじです。「うなじ」って日本的な感じがします。
日本人は「肩こりを感じやすい」と言われているようですね。
(英語には「肩こり」という単語がないようですし。)
うなじに目がいくだけでなく、うなじ感覚に優れているのも日本人らしさなのでしょう。
鍼灸院には肩こりの方がたくさんいらっしゃいますから、うなじ研究なしではやっていけません。でも、外で言うとイヤラシイと言われるので、ブログでこっそり言うしかありません。
で、冗談ではなく、肩こりがとれた女性はキレイになります。
肩こり治療の腕が上がればあがるほど、患者さんもどんどんキレイになるということです。肩こりの治療は簡単なようでして難しいものです。鍼灸師の価値観や腕の差が出るところでもあります。気が抜けません。
◇ … … ◇ … … ◇ … … ◇
おまけの話。
ちょうど本日の患者さんで、反省すべきことがありました。
頚椎と仙骨の関係を見逃し、肩甲骨との関係ばかりに気を取られてしまっていたのです。「腰も痛い」ということで臀部(おしり)のこわばりが取れたのと同時に頚もラクになったのです。この患者さんでは頚椎と仙骨の関連性が低い、と勝手に思いこんでいたのです。患者さんの「腰が痛い」という訴えがなかったら手を入れませんでした。
思い込みは敵です。そうはわかっていても、思い込みから逃れられません。思い込みをせずに知識と経験を引き出せたら、腕が上がるのだろうな…。
反省することがまた一つ。


コメント
クリ先生、こんにちは。
土曜日、(以前メールで質問しました)妹がお世話になりました。呼吸が楽になり、よく眠れたとの報告をもらいました。ホッとしています。どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
うなじ美人について、実は楽しみに待っていました。しばらく更新がなかったので、正直心配していたところです。クリ先生の日記、とても勉強になります。いつも楽しみに読んでいます!
>ルイさん
アメリカからアクセスありがとうございます!妹さんの体調が上向いてよかったです♪うなじもどんどんキレイになっていくでしょう。
元気にやっていますので、またブログに遊びに来てくださいね。