新患の受付を再開することになった事情と心情

■予約の取れない鍼灸院になってわかったこと

前置になりますが、私がいる群馬の鍼灸院は、この1年ほど新規の患者さんは受け付けておりませんでした。紹介者のいらっしゃる方のみを例外としてきました。

制限をする前は、毎日数件、多い時で10件くらいの電話を受けていました。制限を決意し、ウェブサイトに「紹介者が必要」と明記した途端、電話は鳴らなくなりました。

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新患制限を始めた理由は、既存の患者さんと、そのご家族やご友人をお受けするだけで手がいっぱいになっていたからです。10年以上やっているので、数年前に来院したことがあるという方からの依頼も少なくありません。既存の患者さんが通院できる環境を優先すると、新規の患者さんが入れる隙はありませんでした。電話が鳴ってもメールが入ってもお断りすることが決まっています。気持ち的にも重いですし、そこに費やされる時間も無視出来ないくらいになっていました。

だからといって、ウェブサイトを閉鎖する勇気はありません。このブログも閉鎖したくありません。ウェブにはウェブの役割があると思っています。ウェブ情報は、私の得意分野やポリシーを運んでくれます。だから、新規の患者さんと対面する時には自己紹介が済んでいるような状況になるのです。「初めまして」であっても、すでにステップ2まで進んでいるのです。患者さんとの関係性を築く上で、ウェブの役割は本当に大事です。

■今は臨床7割がベスト

新患の受付制限を解除することにした理由は、他でもありません。予約表に空きが出てきたからです。空白が出てきて、1週間以内に予約が可能になってきたのです。

5月の半ばから1ヶ月半、スタッフが研修にやってきていたこともあり、適度な空き時間は有効活用できました。むしろ、予約で1日が埋め尽くされていたら、研修カリキュラムが何一つ進みませんでした。研修中はの予約表は7~8割で、(指導のために)私の仕事量は通常の3割増しになっていました。

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仕事の効率だけを考えれば、予約表は7割程度埋まっている状態がベストです。残りの3割は、品川に目を配ったり、勉強会のカリキュラムを作ったり、勉強会の会員さんとの交流に充てたりできるからです。苦手な会計の仕事もできます。執筆も進みます。

しかし、それができない性分なのです。診療時間は臨床に10割注いでいないと気が収まらないのです。「患者さんを放っておいて何をしているんだ?」という罪の意識が生まれてしまいます。

夜の8時頃、最後の患者さんから「いつも遅くまで大変ですね~」とねぎらいの言葉をかけて頂くこともありますが、その時間から2部はスタートしています。ブログを書くことも2部の仕事です。終わりの時間は設定していません。

2部で終わればよいのですが、全く終わりません。残った仕事は休診日に積み上がっています。その休診日にはセミナーや社内研修で東京に行かなければならず…。エアコンの掃除、草むしり、ガラス拭きはどうするんだ、と思いつつ出かけていきます。

技術と臨床に夢中になる姿は、鍼灸師としては鏡になるかもしれませんが、経営者としては計画性がなく理性に乏しいのでツッコミドコロ満載です。これまでは勢いと意地で何とかやってきましたが、もう若くはありませんから、通用しなくなります。ちゃんとわかっています。

品川でスタッフ(鍼灸師)が4人になりました。経営に疎い私でも責任がどんどん増していることに気が付いています。しかも、今月からもう一人スタッフが増えます。わかっています。

■にも関わらず新患を受け入れることになった心の事情

今年はあと一踏ん張りします。力技で乗り切る最後の年にしようと思っています。来年は大人になります。

新規患者さんを受け入れるのは8月1日と決めました。あと1ヶ月あります。この雰囲気なら今月(7月)は、この10年でもっとも患者さんが少なくなります。7割稼働という私が求めていた理想のスケジュールが訪れようとしているのです。もっとも自由な時間がある1ヶ月間となりそうです。

だというのに、心は落ち着きません。自分で求めていた状況なのに、実際に患者さんが減ると不安に包まれていきます。「このままいなくなったらどうしょう…」というとてつもなく大きな焦燥感。

こうしたネガティブな感情をあえて被ることが今は必要だと思っています。原点に還る大きなチャンスになるからです。患者さんが来ていると、何もかもが当たり前になりすぎていて、気がつくと当たり前すらできなくなっていきます。この機会に、基本を徹底的に見直してみようと思っています。これから群馬で始まる新入社員研修は、私自身の研修でもあります。初心を取り戻す時間に充てます。

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■鍼灸師が増えてニュー養気院に

来週から群馬の養気院はスタッフ3人です。いつもの私が居て、居たり居なかったりのクリ子(妻)、そして新スタッフです。今度のスタッフは一時的な研修ではなく、しばらく養気院勤務です。雰囲気が変わっていくと思います。

繰り返しになりますが、基本の徹底が今年の後半のテーマです。私がいつもクリ子から指摘されていることです。専門的なことはわからないので、専門的スキルを褒めてくれることはありません。その辺のことは外部に求めるしかありません。私の施術しか受けたことがないクリ子にとって、、私の技術が良くも悪くもスタンダードです。

年々、私の悪いところを言ってくれる人が少なくなっています。年齢も仕事の経験もそれなりだから、みんな遠慮し始めます。言ってくれるのは妻のクリ子だけです。要求はどれも基本的なことばかりですが、求められる水準は高く感じます。技術に夢中になっても外れずにやってこられたのは、妻の厳しさがあったからだと思います。「もっと褒めてよ~」というのが本音ではありますが。

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昨日は鍼の整理を行いました。

技術の変化と共に、使う鍼が少しずつ変わってきています。鍼ケースのラベルが実際に使っているものと食い違っていました。自分は大丈夫なので放置していましたが、こういうのダメです。クリ子は鍼の種類について知識がないので、気がつかないだろうと、貼り替えを避けてきたのです。ようやくテプラでシールを作り直し、今使っている鍼の種類に合わせて貼り直しました。

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テプラでシールを作ってくれたのはクリ子です。
結局、頼りっきりです。妻には一生勝てません。

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