一寸法師は鍼師?

issun_bousiまずは一寸法師のおさらいから。
生後の背丈は一寸。12~13歳になっても、人並みの背丈にならない一寸法師。そんな一寸法師を両親が追い出そうとするが、それを知った一寸法師は自ら旅に出てしまうという話。

針を刀に、お椀を船に、箸を櫂(かい)にして家を出る一寸法師…
その後の話は、本を読んでいただくことにして本題に入ります。

実はですね、一寸法師が鍼師だったという説があります。一説にすぎないのですが、鍼師だったと考える方が楽しいので、そう思うことにしています。


一寸法師が家を出る時に持っていく道具は鍼だけです。お椀と櫂は乗り物ですから、針一本を持って旅立ったわけです。護身用の刀だけでは生活していけません。だから、針は鍼灸用の鍼だったすれば、それで生活していけます。ライダー鍼灸師の元祖です(笑)

この説は、私が考えたわけではなくて日本昔話と古代医術に載っています。この本は鍼灸師がおさえておきたい雑学がたっぷりですよ。

話を元にもどしましょう。

一寸法師は、どうして「法師」なんでしょう…
法師ってお坊さんのことを言います。だから、一寸法師はお坊さんってことです。

昔はお坊さんが鍼やお灸をしたりしていました。宗教と医学の境界線があいまいだった頃の話です。もともと、人が病気になると呪術で治そうとしていたのですから、宗教と医学は親戚のようなものかもしれません。

お坊さんは陰陽道にも詳しい。
鍼灸も陰陽道と関係が深い。←鍼灸≠陰陽道(念のため)

お坊さんである一寸法師が鍼を持っていれば、鍼治療していたに違いない!

クリ助の結論(解釈):一寸法師は“流れ”の鍼師です。

日本昔話と古代医術
槙 佐知子
東京書籍 1989-06

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