昨日の患者さん、14人中5人が耳の症状でした。
難聴(聴力低下)や耳鳴りです。昨年の後半あたりから急激に突発性難聴や耳鳴りで来院される方が増え、今に至ります。本日の5名は特別多いわけではなく、最近こんな感じが続いたので、ブログに書こうと思ったのです。
この流れ、偶然ではないかもしれません。自己分析すると、肩凝りへの施術が上達した結果、難聴や耳鳴りへの対応力が上がったように思います。難聴や耳鳴りだけではありません。顔面神経麻痺、頭痛、眼精疲労など。花粉症もそうです。
逆に言えば、肩凝りは奥深い症状なわけです。
肩はどうしたらラクになるのか…?
答えは一つではありません。鍼灸はいろいろですから、方法は鍼灸師によって異なります。私が、特に意識して観ているのは「動きが調和しているかどうか」です。たとえば、手に緊張があると頚の動きは悪くなります。アキレス腱がこわばっていると、うなじは凝ります。しつこい肩凝りの人ほど、頚や肩からいったん目を離し、頚の動きを邪魔しているところを探さなければなりません。
動きが戻ると、勝手にほぐれます。
「ほぐれれば動きはよくなる」と考えることもできます。昨日今日の軽い肩凝りなら、それでもよいと思います。しかし、「気がついた時にはもう肩凝りでした」という人には、動きの改善が必要だと考えています。なぜなら、慢性肩凝りの人は本来の動きを体(脳)が忘れてしまっているからです。
時に、動きの問題が鍼1本で解けることがあります。ごく最近の例ですと、肩甲骨がじっとしていても痛み、触れるとさらに痛むという患者さんがやってきました。整形外科で頚椎のレントゲンを撮っても異常なし。整形外科に4回ほど通院したけれど、「よくなっているのかわからない」ということで来院。
大胸筋(胸の外、腕の付け根あたり)のツボに鍼を一本。1分にも満たない施術時間。それだけで肩甲骨の痛みは完全に消えてしまいました。もし、肩甲骨に鍼をしても、ここまでスピーディに変化はしなかったと思います。痛みを感じる肩甲骨のところに原因がないとおもうからです。
ポイントは前後の関係です。
前方に引っ張られすぎると、後方では「そっち行くな!」と引っ張り返そうとして緊張します。そうしようと思っていないのに、勝手に筋肉が働いているわけです。これは、意図しない筋肉の活動です。この意図しない活動が「凝り」を生んでしまうのです。凝りをほぐすとは、無意味な引っ張り合いをやめさせることでもあります。「無意味な争いはやめなはれ」というメッセージを鍼にこめるわけです。
上下の場合もあります。
たとえば、肩甲骨の下端を緩める鍼をします。すると、上下の引っ張り合いが解消され、肩甲骨の上方の筋肉(みんな凝ったと指すあたり)が緩むのです。理屈を言えば簡単ですが、百発百中でやるには、専門的な研究が必要です。
肩凝りの中には、内臓の調整を整えなければならないものもあります。だから、すべてを動きの調和だけで改善できるとは思いません。この見分け方が上達すれば、今より少ない手、短時間、短期間で肩凝りが解決できるようになるのかもしれません。
私たち鍼灸師の間では、「肩凝りの治療くらいできて当たり前」とよく言われますが、まだまだ「当たり前」の境地にはたどり着けません。肩凝りについて知りたいことが、まだまだたくさんあります。


コメント
最近、入院されている患者様のコリに対して、ホットパック(レンジでチン!して20分ほど温めるタイプ)が良く出ています。
ご本人に確認すると
「気持ちいい」と言う返事が返ってきますが・・・・
温める場所をちょっと変えると辛い症状がちょっと変わるかもしれませんね♪
>たけ産婆さん
要領を押さて使うと、市販のグッズも立派な治療器具になりますね。レンジで使うタイプはラクで便利そうですね。私も試してみようかな。