このツボ! 歯肉の腫れに養老

昨日は、活法研究会の仕事で東京にいました。

現在3つの院を経営されている栗山さん(ブレイシング社長)の依頼で、スタッフ研修の講師を務めてきたのです。3回目の訪問でした。

ブレイシング スタッフ研修(碓井流活法)の様子

昼休みは、社員の鍼灸師のお二人とご一緒することになりました。その時、「歯肉の腫れを治す活法(整体)はありますか?」と聞かれ、「うーん・・・」。その場でスッキリという技に心当たりがありません。碓井流活法の得意分野ではない症状です。

とはいえ、鍼灸師の集まりです。
すぐに「鍼灸ならどうする?」という話になりました。

厥陰兪一行と養老

相談者のSさんは、風邪をひいた際に歯肉が腫れたそうです。職場で鍼灸治療を受けて風邪の症状はだいぶ軽くなっていたようですが、歯肉の左側に腫れと痛みが残っていました。口を大きく開けられないようでした。

昼休みが終わろうとしていましたが、でしゃばって治療してみることになりました。
ギャラリー多いので、それなりの覚悟で(笑)

歯肉に腫れがある場合、夾脊(胸椎第4番)に反応が出ていることが多いです。実際に触れてみると、腫れのある側(Sさんなら左)に圧痛(押すと痛む)がありました。ちなみにですが、風邪を引いてから咳だけが治らない場合は、夾脊(胸椎第3番)の圧痛をチェックしています症例)。

圧痛部位に直接鍼をしても歯肉の腫れが改善すると思いますが、経験的にもっとよい方法を知っていたので、そっちのツボを使うことにしました。

養老」というツボがあります。
読み方は、某居酒屋と同じで「ようろう」です。

一件めのツボ処として、養老を使うことにしました。
この養老、手首の面白いところにあります。

このツボを使うために、皮内鍼を一本いただきました。
皮内鍼とはとても小さな鍼で、鍼をしばらく刺したままにできるのです(痛くありません)。

鍼をして数分後には、歯肉の痛みが軽減してきました。
夾脊(胸椎第4番)の圧痛も軽減(消失?)。

口が開きにくそうだったので、次の手を。

合谷(ごうこく)というツボを触診すると、左側がボワーと腫れた感じがあったので、鍼をしました。鍼をした直後から口が開くようになってきました。

合谷は、顎の関節とつながっている胸鎖乳突筋の緊張を取るために使いました。また、合谷も歯肉の痛みや腫れにかなりの効果を示すことが多いです(症例)。

合谷は抜き、皮内鍼をした養老はそのままにして、午後の研修に入りました。しばらくしてから、再び様子を尋ねてみると、痛みも違和感もほとんどないとのことでした。

鍼灸真髄

同じ日、別の研修スタッフから

「どんな本を読んでいるのですか?」

と尋ねられたので、答えるのにちょっと困ってしまいました。専門書に詳しいわけでも、特定の本を熟読しているわけでもありませんから。

今回の「養老」に関して言うと、たどり着けたのは『鍼灸眞髄』のおかげです。この本は、鍼灸師の間では超有名で、武道家もあり鍼灸家でもあった澤田健(1877-1938)の弟子が記した本です(本人は書物を残していません)。

澤田先生は活法(流派まではわかりません)を習得していたようです。読み直してみると発見があります。10年後はさらに価値がわかるようになっている気がします。

夾脊(胸椎第4番)=澤田流「厥陰兪一行線」と養老の関係は、碓井流活法をヒントに導いたものです。つまり、これも古武術鍼法の一つの方法です。

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鍼灸養気院(群馬県伊勢崎市)
鍼灸ルーム品川カポス(東京都港区)
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日時:12月2日(日)10:30~17:00
会場:大橋会館(東京都目黒区)
参加費:12,000円(活法研究会会員 10,000円)
主催:活法研究会
詳細鍼灸師のためのWebマル秘活用術
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コメント

  1. 栗山佐和子 より:

    きゃ~ 早速S先生の事が書かれているぅ
    いつも 栗原先生には驚き知識箱からイロイロ出てきて 学ばさせて頂いています
    ありがとうございます

  2. クリ助 より:

    >栗山佐和子さん
    こちらこそ、いつもお世話になっております。
    さっそく、ネタにさせていただきました(笑)
    研修に参加させていただくのが毎回楽しみです。

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