セミナーBのつづき
本日は、セミナーCのレポートです。
4日(日) セミナーA
5日(月) セミナーA
6日(火) 観光
7日(水) 観光
8日(木) セミナーB
9日(金) セミナーB
10日(土) セミナーC ←ココ
11日(日) セミナーC ←ココ
最後の2日間は「関節編」と題したセミナーです。日本では行っていないもので、この日のために準備したものです。スペインの受講者がこの記事を読んだら、がっかりしてしまうかもしれませんが、スペイン用に準備したカリキュラムは日本より密度を下げています。
意地悪でそうしているわけではなく、通訳がいるとはいえ言葉の壁があるので、多くの説明を要する部分はカットしています。日本の70%くらいに薄めてあります。それでも、ものすごく高く評価してもらっています。「整動鍼は欧米と相性が良さそうですね」と言っていただけます。
その理由は「気」という概念を用いていないからだと思います。「目に見えないものを大切にする」という文化が日本の鍼灸に根付いていますが、日本でも説明が難しいのに海外ではもっとむずかしいです。
整動鍼では鍼をしたときに変化が起きたことを関節や筋肉の変化でわかります。名の通り、動きを整えるので鍼の効果が目に映ります。整動鍼特有のツボもありますが、鍼灸師なら誰でも使っているツボがほとんどです。効果がわかりやすいのは、変化するところをきっちり定めてそこを観察するからです。
「東洋医学はこういうものだから…」と決めつけることなく、鍼をしたら体のどこにどんな変化が起こるのか現象を観察してみようという初歩的な立場です。やっていることはシンプルなのですが、そのシンプルさゆえにわかりやすいのです。
理論をいったん横におき、ゼロベースで鍼の効果を検証するという手順を高く評価していただけます。日本においてもそうだと思います。既存の鍼灸の観念的なところで挫折する鍼灸師が興味をもって学びに来てくれます。
スペインに話を戻しましょう。

ご覧の通り満席で参加者が会場を埋め尽しています。

実技を見るときは前のめりです。嬉しいです。鍼灸師になったばかりの頃は、食べていけるだろうかと心配していたわけなので、自分がこんなふうにヨーロッパで教えることになるなんて想像すらしていませんでした。人生、何が起こるかわかりません。

みんなで肩の可動域をチェックしています。鍼の前後で動きがどう変わるのかを観察するためです。効果をしっかり実感するための手順ですが、この写真だけ見るとあやしいセミナーです。

みなさん、とても真面目です。
正確なツボの位置を探しています。国や文化が違っても取り組む姿勢は日本と同じです。スペイン語が流暢に話せたら、スペインでも楽しく仕事ができそうです。そうは言っても、日本が大好きなので活動拠点を欧州に移すことはありません。それに流暢なスペイン語がはるか彼方に位置しているわけですし。

二日目は衣装を作務衣に変えました。スペインではこっちの方がウケがよいです。

セミナーも終盤です。ようやく終わるというより、終わっちゃうのかと寂しさが湧き出てきます。

またこのメンバーで一緒に勉強できる日が来るといいなぁ。

空気に慣れて来た頃にお別れなんですよね。寂しい。

バルセロナの街ともお別れです。
またここに戻って来られるように日本でがんばります。
アディオス!
(終わり)
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