『オペラ座の怪人』に秘められた陰と陽


The Phantom of the Opera (Original Motion Picture Soundtrack) (Special Extended Edition Package)
私は時々映画を観ます。
先日は、レンタルした映画(DVD)が返却期間を過ぎてしまい、延滞料を支払いました。しかも、その映画は観ていないのです!

観ていないのに、レンタル料と延滞料…こんな失敗繰り返したくありません(T.T)

昨日は、仕事が終わってから映画館に行きました。
面白そうな映画があると、よく足を運びます。

予告編をみて、映画館に行こうか、レンタルにしようかということになりますが、私の基準は、大スクリーンで観たいか、そうでもないか…という単純なものです。

昨日観たのは、

『オペラ座の怪人』

ミュージカルで有名な『オペラ座の怪人』の映画版です。
ミュージカルはまだ1回しか観たことがなく、昨年やっていた『ミス・サイゴン』のみです。だから『オペラ座の怪人』がどんなストーリーなのか全く知らずに行きました。映画監督のことも知りませんし、キャストのこともよく知りません。本当に真っ白な状態で観た映画です。

何も知識がない私ですが、観た感想を書いてみます。
映画のネタがバレないように書きますので、まだ観ていない人も安心して読んでくださいね。真面目に本気で感想を書きます!

まず、一番大切な感想から。

面白かった!


最近観た映画の中ではダントツです。

音楽の演出が絶妙です。
ミュージカルのエッセンスがたくさん入っているのでしょう、たぶん。
映像と音が合っていないなぁ~と思う映画がたまにはありますが、『オペラ座の怪人』は音楽のために映像があり、映像のために音楽がある、そんな印象を受けました。

カメラワークにも特徴がありました。舞台を観ているかのように、映画の世界に引き込まれます。役者との距離が近く感じられる演出だったように思います。映画でありながら舞台を感じさせてくれるカメラワークは注目すべき点です。

単に舞台を再現するというものではなくて、映画のよさも存分に発揮されていました。出だしから度肝を抜かれるCGは見物です!

衣装やインテリアなど、どんなデザイナーが関わったのか全く知りませんが、感動ものでした。

映画として最も重要なのがストーリーだと思います。
有名な脚本なのでご存じの方も多いと思いますが、内容がわからないように感想を書いてみます。

シンプルかつ緻密なストーリーです。

誰が観てもわかりやすいストーリー。
だから、物語の世界に自然と入り込めます。

私がもっとも感心したことは、その単純なストーリーの中にきちんとメッセージが込められていることです。オペラ座の怪人が最後に仮面を捨てます。その理由がわかったとき、オペラ座の怪人の心の一番奥が見えると思います。

人間は無条件に愛されることが必要であり、それを受けられない人間がどうなるのか…その姿がまさにオペラ座の怪人なのでしょう。

人間はもろく弱い存在であり、それゆえに憎みが生まれ、時には愛となるのでしょう。仮面を捨てた怪人の意味を解くことで、メッセージがいっぺんに心の中に広がります。

怪人とヒロインはともに孤児であり、その二人が対峙して表現されているところは、まさに陰と陽の関係です。怪人とラウル(ヒロインの恋人)も対峙して描かれています。また、怪人は天才でありながら、奇行に走ってしまうところもまた陰陽の表現と解釈できます。

人間の中には愛する心もあれば憎しみの心もあります。誰もが秘めている心の両面(陰と陽)というものを、ありのままに表現したストーリーだと感じました。

ラストシーンも重要な意味があると思います。観ている時には意外性だけが印象に残りましたが、あの結末でなければならなかったことに、エンドロールで気が付きました。それは、ストーリーとしての面白さだけを追求したものではなく、哲学的な意味が含まれていたからです。「物語の面白さ」と「哲学」という別次元のテーマを融合させた表現です。これもまた陰陽です。

この映画は恋愛劇ではありません。
男女の恋愛劇を巧みに描くことにより、人間の根本にある心の内情を伝えたいのだと思います。人の心は理屈ではないと思いますし、矛盾と同居している心こそが真実だと言いたいのかもしれません。

この脚本は、メッセージの押し売りになっていません。自然とメッセージを拾いに行きたくなるよう仕上げています。これは決して偶然などではなく、脚本家の緻密な計算によるものだと思います。私が受ける印象の限りでは、天才的な脚本家です。

劇団四季のミュージカルも観たくなりました。

【おまけ】
雪降っているのに、ヒロインが露出度の高い服を着てマフラーをしています。
寒いのか、そうでもないのか、わかりませんから!

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コメント

  1. りんご娘 より:

    クリ助さんこんばんは。
    私も見たいなーって思っていたんですよ。
    『君に読む物語』か『オペラ座の怪人』かって思ってたの。
    でもクリ助さん大絶賛だから独身最後のデートでオペラ座行ってみようかなぁ。

  2. クリ助 より:

    デートにもおすすめです☆
    この映画を観ると、しばらくは「じゃぁーん♪じゃじゃじゃじゃじゃ~ぁん♪」というメロディが頭の中でグルグル回ります。気をつけてください。
    私は、今でも「じゃーん♪じゃじゃ・・・♪」

  3. 澄研 Choken より:

    ミュージカル「オペラ座の怪人」…
    これは作曲者であるロイドウェバーが
    当時彼の妻だったサラ・ブライトマンのために
    創った作品ですね。
    彼の持っている哲学と
    彼女へのおもいがこのすばらしいストーリーをつくったのでしょう♪
    ちなみに
    彼女の歌声は
    パナソニック高画質液晶テレビ「ビエラ」の宣伝で
    多くの方が聴いたかと思います。
    追伸:クリ助さん、僕は映画を見なくても
    「じゃぁーん♪じゃじゃじゃじゃじゃ~ぁん♪」と
    なっちゃています。
    …EmeRoad with 名水清水…

  4. クリ助 より:

    > 澄研 Chokenさん
    詳しいですね!
    この感想を書いたあと、他の人はどんな感想なのか気になってネットの感想を読みました。
    オペラ座の怪人(ミュージカル)って、本当にファンが多い作品ですね。
    ミュージカルのファンの人とそうでない人で、感想のパターンが分かれるみたいです。
    どちらかというと、ミュージカル好きの人に人気のある映画かもしれません。私は特にミュージカル好きではありませんが、あの表現方法がとても気に入りました。
    まだ頭の中では、「じゃぁーん♪じゃじゃじゃじゃじゃ~ぁん♪」

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