コンセプト発想

経絡人形

■取材

本日は、某鍼灸業界誌から取材を受けました。
(連続してメディアネタですみません。)

テーマは「空間デザイン」
発行前なのでその詳細はまだ秘密です。

約2時間の取材。
その間、けっこう楽しく過ごすことができました。
なぜって、鍼灸院のデザインについて語る機会を得られたからです。取材に来られた方の雰囲気がよかったのでなおさらです。

普段、患者さんと接する中で、デザインのコンセプトや過程について突っ込んだ話をすることはほとんどありません。たまたま患者さんが建築関係だったりすると軽く盛り上がっています。

■高校生が受けた衝撃

「鍼灸院らしくない鍼灸院を創りたい」、
6年前、こんな気持ちで設計に取り組んでいました。(関連記事

鍼灸院らしくないものを求めた理由は高校生まで遡ります。
膝に激しい痛みを抱えた私は、“仕方なく”鍼灸院に行くことになったのです。
そこで予想もしていない事態に!

嫌々ながら恐る恐る受けた鍼に感動してしまったのです。「こんなにすばらしいものがあったなんて!」と進路を変更してしまいました(一旦は、両親に反対され諦めることになりますが…)。

私が「仕方なく」と思ったのは、鍼灸に抱いていたイメージに由来するものです。高校生の自分にとって場違いだと思っていましたし、鍼灸を受けている自分も想像できませんでした。

「高校生で鍼を受けてもいいのだ」

と初めから思っていたら、辛い症状ともっと早くお別れできたと思います。高校生で「おおぅー!」と感じたものは今も引きずっています。

鍼灸で改善できる方が“イメージの食い違いが原因で”その機会を失うことがないようにしたい、という発想が空間にこだわる理由です。空間デザインにはイメージを一瞬にして変える力があると信じています。

「鍼灸を受けるのは高齢者ばかりだから…」をスタートにせず、「若い人に鍼灸を受ける機会を提供したい」という所から始めました。

そうなると、業界の開業マニュアルは役立ちません。

■美術なんて関係ない!

「若年層に受け入れてもらうためには…」

と思いを巡らせ始めたものの、前にも書きましたが美術の成績は2(高校)。図画工作系は平凡どころか普通以下。

そんなクリ助でも何とかやれたのは秘密があります。
前回に書いた「コンセプト」です。

結局、自分の能力では新しいもの想像できるわけではないので、どこかにあるものを拾ってくるしかありません。コンセプトがあると、不思議と何を拾って何を捨てたらよいのか見えるようになったのです。

そして初めて気がついた美術の成績2の理由。
目的を持たないまま課題に手を付けていただけですから、コンセプト不在の制作。「何のために…、誰のために…」という問いかけを一度もしないまま美術の時間を過ごしていました。

これが独立した途端、理由のないことはできなくなりました。
お金がかかりますから。とりわけ貧乏でしたらから(笑)←本当は笑えないくらい(悲)

制約が発生した途端に沸いてきた創造しようという意欲。
面白いものですね。

クリ助の創造は実に単純。コンセプトに合ったものを探して集めるだけです。そして既存のものとの相性を吟味する。特別な能力を必要としません。

■想いはどこかで…

クリ助の鍼灸院はそうして出来た空間です。嬉しいことにメディアに取り上げていただけることに。本当に嬉しいです♪

「患者さんに感じて頂ければよいのだ」と言ってはいるものの、込めた想いはどこかで伝えたいものです。このブログも患者さんの前では伝えきれない想いをはき出すメディアのようなものです。

おかげさまで、このブログは今月で丸4年になりました(ちなみに最初の記事)。

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コメント

  1. harikyu より:

    「医道の日本」ことかしら?ハズレたらごめんなさい。トップのイラストページかな?
    鍼灸学生が大量生産される今日、
    修業の場のない、親が鍼灸院を経営しているわけでもない、「普通の鍼灸学生」達にとって、
    こちらの治療院のケースは、非常に参考になりますものね!
    すぐれた空間デザイン、
    開業における予算(資金が潤沢でないスタート)
    多くの貧乏な鍼灸師(の学生)にとって、
    モデルにしたいケース(とブログ)だと思います。
    しかしながら、今のご成功は、クリ助さんが、学生時代にコツコツコツコツ鍼灸の練習と勉強したことにございます。
    デザイン、コンセプト…大事!!!でも、一番の基本の手技を一生懸命にされた学生時代があってこそです。
    あと、嫁様の内助の功ですね。福運をもたらしてくれました。
    大好きな鍼灸で食べていけて幸せだと思って暮らしている…クリ助さんの成功はそこにあるんだろうと思います。

  2. クリ助 より:

    >harikyuさん
    雑誌は今のところご想像にお任せします。発売されたら書きますね。今はごめんなさい。
    このブログを「普通の鍼灸学生がたどった一つの道」ということで参考にしていただけたら嬉しいですね。
    学生時代、確かに大事な時期だと思います。学生だから出来たことたくさんありましたし。たとえば、いろいろな勉強会に気軽に足を運べるのも学生のうちだけでしたから。

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