肩書きが増えた

世界に誇れる日本の技術は・・・

科学分野や伝統工芸だけではありません。施術テクニックにも誇れる技術があります。ただ注目される機会がないだけです。施術はそもそも見せ物ではないので、客観的にその技術が評価される機会はありません。

そういう意味で、施術テクニックは社会の影に存在すると思っています。
ウェブで情報を検索できるようになりましたが、施術の技術レベルを計るのは難しいと思います。

整体院に行こう、鍼灸院に行こう、なんて検索をかけても、結局のところ、よさそうだ、あやしそうだ、という判断しかできず、確信をもって足を運ぶことは難しいと思います。私も鍼灸院のウェブを運営していますが、技術が伝わらないのは承知しています。できるのは、どんな姿勢で仕事に取り組んでいるのかを示す程度。「こっちの技術はおいしいよ♪」と歌ったところで客観的にそれを証明できません。

他にも、技術の客観的評価が難しい理由があります。それは、整体や鍼灸を利用する方の症状そのものが客観的に評価されていないからです。

「病院で検査をしたけれど異常がない、だけどつらい」

というものがとても多く、その時点で客観的な枠組みから外れてしまっています。このように数値化できない症状を扱うことが多いため、施術後もその効果を数値化できません。

(中には、効果を示す統計も存在しますが、ごく一部の話です。)

たとえば、肩こり一つとっても施術効果を客観的に評価するのは難しいです。
僧帽筋などの筋硬度を測定する器械もありますが、肩こりという症状はそれだけで計れるほど単純ではありません(測定器を否定する意味ではなくて)。なぜかといえば、筋肉を筋硬度計で計測し硬いレベルにあったとしても、本人は「肩こりを感じたことない」と言う場合もあります。その反対に、柔らかいのに「肩こりでつらい」という場合も。

そういう意味からすると、鍼灸や整体であっても、客観的な事実と向き合っている時間は少なく、患者さんの主観と向き合うことが多いです。つまり、いくら病院で異常なしと言われている体でも、患者さんが「つらい」と訴えれば、異常な状態として向き合うのです。

極端かもしれませんが、客観的な評価がどうであれ、患者さんが満足すれば施術として成立してしまいます。こんなふうに話をすすめていくと、途中で話が二手に分かれます。

一つは、治らなくてもその場が気持ちよければOKというもの。これは慰安としての施術です。
もう一つは、検査の結果に関係なくラクになればOKというもの。こっちは治療としての施術です。

後者の補足をすると、たとえば椎間板ヘルニア。ヘルニア(飛び出た部分)が引っ込まなくても、痛みやしびれがなくなってしまえばそれでOKなわけです。生活に支障もなく痛みもないのに、椎間板ヘルニアという診断はその後の残ります。「椎間板ヘルニアが治った」と解釈するのか、「そもそも椎間板ヘルニアが誤診だった」と解釈するのかは自由です。どんな解釈になるのかが重要なのではなく、患者さんの「ラクになった」という認識をもっとも重視するわけです。

私の施術におけるスタンスは「治療」なので、患者さんの「ラクになった」という感覚を最優先しています。施術中の気持ち良さよりも、施術後の感覚の違いを重視です。

これを一言で表せば「認識の転換」です。

今では当たり前のように語っている話ですが、こう考えるようになったのはほんの少し前からです。自分の仕事を「認識の転換」と言い換えられるようになって、仕事の中にスゥーと軸が入ってきました。

鍼灸には脈診という病態把握の方法があります。ただ、血圧計のように数値で出るわけではないので、その変化を患者さんが認識するには難点があります。もし、「脈が変わったからよし!」と鍼灸師自身がOKを出すだけですと、患者さんは「そういうものか」と思う他ありません。鍼灸師の“言葉”を信じるか信じないかで施術直後の満足度が変わります。

“言葉”に力を持たせるカリスマ性があれば、「ありがたい、ありがたい」と満足するかもしれません。しかし、カリスマと無縁の私には無理なことです。現実的なことを考えれば、患者さんが「わかる」ような仕掛けが必要です。

このような仕掛けのほとんどは活法(かっぽう)から学びました。宣伝もしない、看板も出さない、そんな活法の師匠のところに患者さんが集まっていくのは、患者さんも体の変化をよく実感できるからだと私は思いました。

師匠の治療を特別に見学させて頂いた時の話です。腰痛で訪れた患者さんが、「ここに来ると絶対によくなる自信がある」と言っていました。最初は違和感を覚えました、この表現に。「よくしてもらえる確信がある」ではなく、「よくなる自信がある」だったからです。患者さんがその変化を自分のものにしているから、こんな表現になるのだと思います。

「よくなる自信がある」と患者さんに言わせてしまう活法のテクニックこそ、世界に誇れる技術だと私は思います。他に類のない技術です。一瞬にして体に変化を感じると、患者さんは騙されたような気分になります。

この技術を広めようと決心したのが今年です。

鍼灸の可能性を飛躍的に高めてくれるのが日本の活法です。活法のテクニックを鍼灸で応用したとき、「和」っぽい感じを覚えました。道具の違いで感じるものとは全く違って、魂を揺さぶられる感覚です。

ちょっと大げさに言わせてもらえるなら、どこかの誰かとつながったような気分です。それが誰かなんてわかりませんが、同じ感覚で鍼灸をしていた人がいたんだ、という確信が芽生えてしまいました。

この感覚を誰かに伝えたいという気持ちで、この1年間は活法の普及に努めてきました。お手伝い期間は今年で終わり、来年からは仕事として取り組むことになっています。今月、活法研究会の橋本代表から副代表という肩書きをもらいました。もう一つの肩書きは「活法仕掛人」です。

次回は動画と共に・・・(続く

人気ブログランキングに投票

コメント

  1. デーモン より:

    私も活法に魅せられた一人です!!
    それはココのツボ日記から始まりました♪
    もし活法を知らなかったらゾッ!とする毎日です(^^;
    そこへ私は西洋医学のテカル君も交え、日本で初の治療法を
    編み出させて頂いてます(^^)
    まだ詳しくは書けませんが、恐らく最強の治療法です♪
    今後は世界へ向けて配信していく予定です。
    活法と共にです♪
    クリ助先生に追いつけるよう頑張りますので、これからも
    繊細で丁寧な御指導を宜しく願い致します☆

  2. クリ助 より:

    >デーモンさん
    私も活法を知らなかったらと思うとゾッとしますよ。テカル君も加わって何だかスゴイことになっているようですね。「最強」という言葉にそそられています。これからはデーモン閣下と呼ばせていただきます(笑)これからも情報交換をよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました