鍼灸師にできる妊婦ケア(肩こり)

活法フェスタ2010に向かう途中の電車の中です。
本日は妊婦ケアの実技を担当している私ですが、何をやろうか、はっきり決めていません。やるのであれば、臨場感があるものにしたいので、効果を参加者の方々に体験していただきたいのです。

でも、参加者は妊婦さんではないし…。
そもそも女性鍼灸師ばかりではありません。

ここに妊婦ケア実技の難しさがあります。
今さらそんなことを思っても手遅れですね。

一つのアイデアがあります。
体の各部の筋肉の緊張がどれだけお腹に影響を与えるのか、ということを伝えたらよいのではないかと思っています。筋肉のこわばりとして腰痛もありますが、それと同じくらい大事なのが肩こりです。

肩こりを緩和させるだけで、お腹の張り(子宮の過緊張)が緩和するという事実はあまり知られていません。助産師さんの中ではどうなのでしょう…。妊婦さんにこのことを伝えるとたいていビックリされます。

お腹の張りを戦略的にとっていくことは逆子矯正にも役立ちます。子宮が硬くしまっていれば赤ちゃんは回転してくてもできません。しかも、この張りそのものが逆子の原因になっていると考えられます。

なぜ、そう思うかというと、こわばりの強い場所と胎児の頭のある位置に極めて強い関連性があるように感じるからです。こわばりというのは、検査で硬さを調べたわけではにないので私の主観です(主観にならないように妊婦さんにその硬さを認識してもらえるように工夫はしています)。科学的にどうかと言われれば、それを証明できませんが、すくなくとも経験の範囲では自信があります。

逆子の原因を考えるとき、昨日書いたように骨盤内の筋肉(大腰筋)も大事ですが、肩のこりを観るのも大事です。肩を揉んでほぐすだけでも効果はあると思いますが、プロの仕事となれば、計算して「ここのコリをとろう」とやっていかなければなりません。

肩の筋肉のどこがゆるむと、お腹のどの部分が緩むのか、という関連性を知っているだけで、肩こりの治療が逆子の治療になります。実演では、その全てを紹介することはできませんので、いくつかに絞ってお伝えしようと思っています。

逆子の治療として特別なものがあるようには思いません。
日頃、鍼灸師が取り組んでいる肩こりや腰痛の治療を応用するだけで、それが逆子の治療になってしまいます。その肩こりとその腰痛がどう胎児に影響しているのかさえ、知っていればよい気がします。

逆子を直すツボとして、至陰(しいん)や三陰交(さんいんこう)は有名です。
もちろん、この効果は大きいと思います。
このベタな方法に、腰や肩のケアが加わることで質の高いものになると信じています。至陰や三陰交を使わずに成功した例もたくさんありますので、至陰や三陰交に依存しない全く新しい方法というもこれから出てくる可能性もあります。

そんなわけで、本日はよろしくお願いします。

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