鍼灸師とお産-第2章(6)のつづき ★初めから読む→「産まれる予感」
—————————————————————-
赤ん坊は、まだ臍の緒でつながれた状態です。
「まだ血液が流れていますよ。触ってみますか?」
と言われ、クリ子が触れています。
どんな感じだろう…?
私の番です。
が、その直前で血液の流れが止まってしまいました。
あ゛っ!
助産師さんが臍の緒を切る準備を始めました。
4年前のように一緒に切らせてもらえるらしく、指定の位置にハサミを当てました。
くコ:彡 ←イカです
蘇るあの感触、ショキ、ショキ。さすがにハサミは切れ味抜群。
人間の体の一部を切り取るこの感触には怖さを感じます。
ちなみに、出産によって会陰が裂けることはなく無傷だった模様。
そうこうしているうちに胎盤が出てきました。出てきたのか、取り出したのか、よくわかりません。実際どうなのか…。なんとも無責任な書き方ですが、この時は興奮気味で何が起こっていたのか観察できていなかった模様です。
興奮に拍車をかけたのが胎盤!
これはスゴイ。見るのは2回目ですがスゴイ。
どんなにスゴイのか写真を載せて発表しようかと思いましたが、この記事を書くにあたって相談したところ、「苦手な人もいるから、やめておいた方がいいよ」と言われました。
4年前は暗すぎて、意味不明の写真になりましたが、今度は違います。デジカメの世界で4年は大きいです。正確に言えば、4年前は型落ちのカメラだったので、5年くらいか…どうでもいいです。
今回は動画の撮影にも成功しています。
あの質感が生々しく伝わってきます。あの感動(気持ち悪さ)をもう一度はいつでも可。
助産師さんは胎盤を詳しく説明してくれました。そこで判明した「ポンッ」の正体。夜中に突然、クリ子のお尻の中で鳴ったあとの音です(本人にしか聞こえない音でしょうけど)。
胎盤の膜に破れたところあったのです!
「ポンッ」は破裂音ということですね。
産まれてきた娘は、しばらくクリ子の胸の上でじっとしています。
本能とはスゴイもので、すぐに乳首を探します。
生きようとしている
理屈では説明のできない、たくましさを感じました。
「産まれてきたら生きるのです」
「何のために生きるのか…」という問いの答えは簡単ではありません。でも、この時ばかりは迷わずそう答えることができたでしょう。
クリ子は感激で目に涙が溢れています。
夫婦で涙を流して喜ぶ場面が期待されるところかもしれませんが、私にはこみ上げてくるものはありません。「感動して涙が出た」という話を書きたいのですが嘘になります。
嬉しさより、安堵感です。
二人とも無事でよかった。
新しい生命の誕生を喜ぶという意味では、妊娠がわかった時に済んでしまったのかもしれません。それからは、二人の無事を祈りながらこの瞬間を待っていました。
男性である私にとって、お産は辛くも痛くもありません。だから、冷静な部分がたくさん残っているような気がします。冷静になればなるほど、お産は危険なことであることを思い出します。
スタッフを信頼していないという意味ではありません。
どんな場合においても、お産は母と子は命をかけるものですから。
安堵感に包まれながらも、興奮は冷めていません。だからなのか、この時間だというのに眠気がありません。カーテンの隙間からは光がこぼれ始めています。
あ、そうだ!
突然、あることを思い出しました。
入院室で待機したままの父と母。女の子の誕生を報告しに行きました。
嬉しいのに、はしゃぐわけでもなく事務的な報告になりました。
「産まれたよ」って、それだけです。
照れくさいから、ですかね~。
助産師さんが桐箱に入れた臍の緒を持ってきてくれました。手渡された臍の緒は、ぷっくり膨らんでツヤツヤしています。ハサミで切る瞬間は気がつきませんでしたが、本当にプリップリ!

ねじれて螺旋になっている様子がハッキリとわかります。
こんな状態を見られるのは今だけです。カラッカラになる前に観賞しておきました。
—
無事に産まれたから報告できることもあります。
この出産に至るまで、助産院、大病院2箇所、計3箇所を経由しています。
一時は最悪を考え、夜中に夫婦で何度も話し合ったことがありました。
一段落したので、妊娠中の話に戻ります。
つづく
人気ブログランキングに投票![]()


コメント
ふーむ・・・(-_-)
やはり普通の夫、父親というものは妻や子供のことを真剣に考えて、想い、話し合うものなのですね。
そういうものを知らない私にとっては、これからの「妊娠中の話」にすごく興味があります。
改めて、無事に出産できて本当に良かったですね!
まだまだいろいろ大変でしょうけれども、陰ながら応援しております。
>てぐさん
いつも応援ありがとうございます。
妊娠中の話、思ったこと、感じたこと、悩んだこと、喜んだこと、続けて書きますのでまた読みに来てください。
余計なお世話の解説です。
破水のとき誰もがポンと音?を感じるわけではないです。破水に3日も気づかないような場合もあります。ポンを待たないでねぇ~
良いですね~丁寧な説明をしてくれる、好きなスタイルで産める、よい施設を選ばれたのですね~羨ましい。
満足のいくお産を迎えられたようで、本当に良かったです。本当におめでとうございました。
>たけさん
補足ありがとうございます。確かに、この記事を読んだ人が破水の「ポン」を待ったらマズイですよね。破水に3日も気づかないなんてこともあるのですね。お産て本当にいろいろですね。アレコレを想定して動かなければならない助産師さんは大変なお仕事ですね。
好きなスタイルで産めるところで本当によかったと思っています。夫婦共にお気に入りのクリニックです。このクリニックの紹介で時々妊婦さんが私のところにやってきています。食事も美味しかったし本当によいところです。なぜ、食事が美味しいのか知っているかと言いますと、クリ子の食事を分けてもらったからです。とても興味があったので。