■ダイソンとグーグルに存在する20%
サイクロン掃除機で有名なイギリスのダイソン。
ダイソンの掃除機は評価が真っ二つに分かれているような気がします。
dyson DC26turbinehead complete サテンブルー DC26THCOM
価格コムなどで、マニアかと思われるくらい書き込みを読んでしまうことがあります。「うるさい」などのマイナス評価が目立つにも関わらずファンがいます。実は、私もその一人です。サイクロン方式は個性的です。ゴミがグルグル高速回転している様子はマニアの心をくすぐります。アレが見たくて買っている人いるんじゃないでしょうか、たぶん。
掃除機がテーマではありません。
ダイソンにまつわる、ある話がとても興味深いのです。
「売り上げの20%を開発費に注ぎ込んでいる」
2年前の新聞に出ていた話です。
これを読んで驚きました。20%は高い比率です。
常に、20%を将来のために使っているダイソン。
羽のない扇風機も、この20%を使って開発されたわけですね。売り出されたときはビックリしました。
dyson エアーマルチプライヤー AM01エアーマルチプライヤー30cm ホワイト AM01 30 WS
検索エンジンで有名なグーグル(Google)にもあります。こっちの方が有名な話かもしれません。グーグルは「20%ルール」と呼ばれています。
「グーグルは社員のビジョンを重視し、社員は社内で過ごす時間の20%を、自分が担当している業務以外の分野に使うことが義務づけられている。」
20%を将来のために使っているわけですよね。
「へー、これいいねぇ♪」と思ったので、私も20%を将来のために使うことにしました。
■鍼灸院の20%
鍼灸院の仕事というと「患者さんに鍼や灸をすること」ですが、それだけではありません。免許を取るために学んだ学校のスキルのみで通用することはなく、その後も勉強は続きます。これも仕事のうちです。勉強というと何だか苦しそうなので、私は研究という言葉の方が好きです。カッコイイですし。
そういうわけですから、家電メーカーやIT企業と同じように、鍼灸師も研究費と研究時間が必要です。患者さんが多ければ多いほど研究費を稼げる一方、研究時間は減ります。患者さんが少なければ、研究時間が増えます。
A.開業間もない頃は、研究費がなくて研究時間がたっぷり。
B.患者さんが増えると、研究費はあるけど研究時間が足りない。
Aは、ピンチの中にチャンスが待っていて、
Bは、チャンスの中にピンチが潜んでいます。
Aの時は、お金をかけずに時間をかけて研究。
Bの時は、お金をかけて時間をかけずに研究。
どちらであっても参考にしたいのが20%です。ただ、20%は高すぎると思うので、現実的にするために20%を2つに分けました。10%は技術研究、残りの10%は環境整備です。
時間の使い方としては、10%が研究。残りの10%が経営となります。
この数字が正しいかどうかわかりません。正しいかどうかは関係ありません。
自分に課したルールでしかないからです。
何にしても、一定の数字を確保しておかないと惰性運転になってしまいます。これは恐ろしいことです。「患者さんが帰った。疲れたから寝よう。」みたいなことですと明日はありません。そうならないために、20%のようなルールが私には必要です。
患者さんの前でも、20%ルールを作っています。20%は好奇心で接しています。好奇心というと不誠実に聞こえると思うので言い直します。探求心です。常に「20%は改善の余地あり」と考えます。この数字が低ければ、「今のままでいいや」となり、高すぎると実験的になるので、20%くらいが私の中で妥当です。
20%の探求心は別の意味でも重要です。
教科書通りの患者さんはいません。典型パターンからはみ出ところに瞬時に対応するには、日頃の心構えが必要です。20%の探求心があることによって、柔軟に対応できると考えています。知られていないことですが、鍼灸師は、発想力や創造力が必要です。


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