
前回に引き続き、Kプロジェクトについて書きます。他にDプロジェクトもありますが、まずはKプロジェクトの方からじっくりと。
■Kプロジェクトの意義
Kプロジェクトの社会的意義の一つは、鍼灸師が“鍼灸師として”食べていくためのモデルづくりです。もちろん、鍼灸師が“整体師”として食べていくこともアリです。でも、せっかくの免許なのですから社会に役立てたいではありませんか。
そのためには、鍼灸にしかできないことを追究しなければなりません。その最初のステップとして、整体は何ができるのかを知っておく必要があります。
私にとっての整体は活法です。活法を通じて整体とは何かを知ることができました。師匠だけでなく、名人と言われている人の技術も見ています。とはいえ、私が目にした整体はほんの一部です。「すべて知っている」などと知ったかぶりをするつもりはありません。
とりえずのところは、私の偏見で進めるプロジェクトであることをご理解ください。
■だって鍼灸師だもの
活法(古武術整体)に陶酔してからも、鍼灸への愛は失っていません。あの活法と同じ効果を鍼灸で出すにはどうすれば…と、そんなことばかり考えていました。根底には整体にできて鍼灸にできないはずがないという鍼灸師のプライドみたいなものがあったわけです。
当社比というか、自分の技術の比較で、整体と鍼灸を勝負させている状態が一定期間ありました。そうやっているうちに、整体の理論を鍼灸に応用することできるようになり、古武術鍼法に至ったわけです。現在でも開発は進行中です。
こんな経過をたどって、鍼灸の優位性を私なりに少しずつ見つけていったのです。鍼灸師と整体師を、免許の有無で比較する以前に、鍼と灸を使える鍼灸師の方が有利です。そもそも有利なのです。
このアドバンテージがひっくり返ってしまう原因は3つあると思います。
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1.鍼灸のネガティブなイメージ
「鍼をして障害が残ることはありませんか?」という想定外の問い合わせもあります。質問者は大まじめですから責められません。鍼灸がリスクの高い治療であると勘違いされ、「鍼灸」という看板がマイナに働いていることがあるのです。
2.鍼灸に求められる高い水準
もう一つは、鍼灸に求める水準が高いということが挙げられます。「鍼灸は最後の最後…」としている患者さんが少なくありません。確かに、整体と同じ効果であるならば、わざわざ鍼灸を受ける意味がありません。
3.勘違い
患者さんによっては、整体が根本治療、鍼灸は対症療法、と決めつけている方もいらっしゃいます。根本的に治したいから整体を選んでいる患者さんも少なくないはずです。鍼灸であろうと整体であろうと、やり方次第ではどちらにもなります。要は施術者次第です。
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■医療と慰安の違い
Kプロジェクトは、「鍼灸師による医療ベースの施術」が基軸になります。鍼灸から整体に広げていきます。整体をやったものにしかできない鍼灸、鍼灸をやったものにしかできない整体が私の頭にイメージされてます。
プロジェクトを進めるにあたり大事なのは、医療と慰安の区別です。このブログでも過去に何度か触れてきたテーマです。答えを一つに絞り込むことはできません。自分なりの定義さえあればよいと思います。ここでは私の定義を。
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<やり手の立場から>
医療 依存されない関係に導く
慰安 依存を積極的に受ける
<受け手の立場から>
医療 現状を変える行動
慰安 現状からの逃避
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私は医療という立場の鍼灸師ですから、依存されすぎない方がよいのです。最初は「いなければ困る」という存在でなければなりませんが、早めに「いなくても大丈夫」な存在になりたいと思っています。患者さんが、私の存在を忘れて過ごすことが理想です。
私のところにやってくる患者さんは医療を求めています。現状を変えたいと思っています。症状や病気を克服し、元の生活や職場に戻るために鍼灸の力を求めているのです。そこには覚悟があります。
実際の現場は医療と慰安は混在しています。鍼灸院を開業する人の意識もそれぞれです。そこで私はこのように理解したらどうかと提案します。
A.慰安を内包する医療 = 覚悟が必要 = 医療ベース
B.医療を内包する慰安 = 覚悟は無用 = 慰安ベース
私はAタイプです。「治るためには・・・」と考え始めるのです。「ラクになるには・・・」と考え始めるのはBタイプだと思います。
■利用してはならない依存性
医療としては、依存を受け入れすぎるのは問題だと考えています。上に書いたように、依存されない関係に導いていくのが、私の中にある医療が定義だからです。
一方、ビジネス的な視点からみれば、患者さんの中に眠っている依存性を引き出し、それを利用して永続的な通院に導くことが正解になるのかもしれません。昨今では、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)などというマーケティング用語も業界で飛び交うようになっています。
いわゆるリピート率とリピート回数を重要視する傾向が強まっています。言いにくいことですが、患者さん一人をお金に換算する習慣を身につけよ、という教えです。
「う~ん」な話です。
ライフタイムバリューの言葉を定義を改めて調べてみました。あるサイトにはこう書いてありました。
「ライフタイムバリューとは、顧客から永続的に取引を続けてもらうことによって得られる利益・価値のこと」
利益という言葉は、お金を意味するのかもしれませんが…、最後の価値とは何でしょう?「お金には換算できない何か」があるということですよね。
正しく理解するには「顧客ロイヤリティ」の勉強が必要なのかもしれません。説明できる立場ではないので省略しますが、要は、直接的にお金に換算できなくても経営にプラスになることがたくさんあるわけです。
職業の性質上、真っ当な仕事ををしていれば依存されやすい職業です。こちらから、わざわざ依存されるように仕掛けていく必要などないのです(慰安ビジネスには必要かも…)。むしろ依存されない関係に導くべきです。突き放したとしても必要な時には依存されてしまう存在。本当の医療とはそうあるべきだと思います。
キレイゴトでしょうか?
■仲間がいるからこそ
Kプロジェクトは、このように自分の価値観を見直し、表に出すことから始めます。同じ価値観で集まった仲間と一緒に仕事がしたいからです。
私の価値観を押しつけるつもりはありません。「ふむふむ」と思う人も、そうでない人もいると思います。アンチを怖がっていては共感も得られないので、私は想いを包み隠さず書きます。普段の会話以上に、このブログには本音が出ていると思います。
本当の仲間がほしい、そんな想いで、このブログに向き合っています。仲間と一緒にプライスレスな価値を手に入れようとしています。仲間がいなければできないことがあるのです。
言いたいこと、好き勝手に書きすぎたかな・・・?
つづき…(KプロジェクトのK)


コメント
学生時代からクリ助さんの情熱は半端じゃなく強い…さすれば今このぐらい思いを吐露しても書きすぎということはないでしょう。
>てぐさん
いつも応援ありがとうございます!
情熱を形にできるように前に進みます!派手なことはできませんので、これまで通りコツコツと続けていきます。
興味深いプロジェクトですね。
ブログではなく直接お話しを聞いてみたいです。
>のりさん
直接お話しできる日がやってくるかもしれません(☆_・)
Kプロジェクトとても気になります!
これからのブログの更新とても楽しみしています。
それと医療と慰安のタイプは僕もずっと疑問に思っていました。
今はBタイプになってしまっていますが、
理想はAタイプです。
そして依存されないそんな鍼灸師になりたいです。
>gucciさん
詳細楽しみにしていて下さいね。
医療と慰安の境界線はあいまいですが、自分なりにでもクッキリとした境界線があると何か違うような気がしております。参考の一つにして頂けたら幸いです。