鍼灸学生に伝えたい「鍼灸は本当に伝統なのか…」

求人情報(新卒OK)(鍼灸専門、女性鍼灸師)
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勤務地: 東京都港区高輪(最寄り:品川駅)
待遇: 詳細は募集要項にて
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鍼灸は本当に伝統医学なのか

■鍼灸の世界の、内と外

鍼灸師の仕事は「鍼灸師にしかできないことをする」ことだと考えています。決まっているようで決まっていないのです。なぜなら、鍼灸の限界はまだ誰も知らないからです。

鍼灸師となることは、鍼灸でできることを自由に追究することであって、鍼灸という決められた世界に閉じこもることではありません。鍼灸を追究することは、先哲から学ぶことが大切ですが、鍼灸以外のところから何を学ぶかも同じくらい大事だと考えています。比率は半々がちょうどいいというのが私の感覚です。

鍼灸は歴史があるようですが、その歴史を手から手へと受け継いでいる人なんて、滅多にいません。私の鍼灸院は私が初代です。あなたが見かける鍼灸院のほとんどが初代院長だと思います。伝統医学と言いつつも、伝統を受け継いでいると言い切れず、「誰かが携わってきた過去がある」という意味なのです。

いわゆる「日本鍼灸」と呼ばれているものも、ずっと昔からあったわけではなく、その原型は昭和の初期です。その頃、柳谷素霊という鍼灸家とその門下生によって、古典的な鍼灸はどうあるべきかが徹底的に議論され、現在に受け継がれています。しかしながら、現在の鍼灸のすべてがその流れを受け継いでいるかといえば、そうではありません。多数の流派が入り乱れ、多種多様な技法が存在しています。

■守るべき伝統はあるのか

伝統であって伝統はでないのです。「伝統」と言っておいた方が体裁がよいだけです。それが鍼灸の現実です。ですから「古典を読む」という行為は伝統を受け継ぐことにはなりません。原典に返るという意味しかありません。

伝統医学、伝統医学、と皆が言うけれど、守るべき伝統がないことに気がついてしまったのです。私がすべきことは、古典から学び、それを現代に活かすことです。そもそも、2,000年前の鍼灸は誰も見たことがありません。どこまで凄かったのか、そうでもなかったのか…真実は誰もわかりません。

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■2,000年前にfacebookがあったら

鍼灸の原典が出来た2,000年前と今とで決定的に違うことがあります。それは、情報です。PCの前に座っていれば、どこかの誰かが考えた療法が次々に飛び込んできます。私のfacebookのタイムラインにも情報が流れ込んできます。私も流しています(笑)

鍼灸師にとって必要な情報は、どこにあるかわかりません。何が治療のヒントになるかわからないのです。そうすると問題になるのが情報がありすぎることです。

難しいのは、情報を収集する工夫ではなく、情報を整理する方だと思います。何も見ないという選択肢もありますが、それで生き残れるのは天才くらいなんだと思います。

自分に必要なものだけ集めて、いらないものは剥ぐ。

言うのは簡単ですが、実に難しいです。あっちでもこっちでも魅力的な情報ばかりだからです。そこで養っておきたいのが「構築力」です。自分の中で、情報を取捨選択した上で、それを実用的なカタチにデザインする力です。

■嫌われる覚悟

100人いれば、100人が違うデザインに仕上げると思うのです。自由にデザインすれば個性は自然に生まれます。

誰もが同じ人を好きになることはありません。

結局のところ、何事も、好きか嫌いかに分かれてしまいます。私のことが好きな人もいれば嫌いな人もいます。まあ、後者のことは考えたくありませんが、生きている以上は、誰かに好き嫌いの天秤で量られるのは仕方のないことです。だから、鍼灸も1つになる必要はなく、いくつものあり方があって良いと思います。

私たちの鍼灸院では、同じ技術を使っています。群馬では私一人ですが品川の方には二人の鍼灸師が私と同じ技術を使っています。全く同じ技術でありながらも、施術は全く同じにはなりません。どんなに技術をマニュアル化しても個性は打ち消せませんし、仮に打ち消すものであれば、それは間違ったマニュアルなんだと思います。

■東洋医学も鍼灸もデザインされたもの

私はデザインという言葉が大好きで多用しています。あまり言う人はいませんが、東洋医学だって、一つのデザインです。誰かが誰かのために、つくったものです。東洋医学は神秘性が取り上げられますが、人工的なものです。自然の摂理、人体の構造、性質を研究して、説明しやすくて使いやすくまとめたものです。

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東洋医学は、古すぎて誰が作ったのかよくわかっていません。仙人のような人をイメージしたくなるのですが、10代の若者が書き上げたものかもしれないのです。何人で書いたのかもわりません。東洋医学の原典は、複数の人間、複数の時代にわたって誰かが作ったものです。その人その時代の、意図や都合が必ず含まれているものです。政治力が働いていると考えた方が妥当です。ピュアなものであるはずがありません。

鍼灸師として、絶対にやってはいけないと思うのは、古典崇拝です。原典は神が書いたものではありません。誰かによってデザインされた医学です。鍼灸の可能性を追求した一つのカタチです。

■鍼灸師のための勉強会。でも整体ベース。

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2月22日(日) 活法1日体験会 上半身編 満席5月31日
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