求人情報(新卒OK)(鍼灸専門、女性鍼灸師)
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勤務地: 東京都港区高輪(最寄り:品川駅)
待遇: 詳細は募集要項にて
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今回も学生に伝えたい話があります。
「治療家」という言葉の意味を考えたことありますか?
私たち鍼灸師の間でも「治療家」や「治療院」という言葉が日常的に使われています。しかし、本当は気軽に使ってよいほど、この言葉の意味は単純ではありません。
まず、簡単な話から始めますと、医師、歯科医師、助産師は自分のことを治療家と言うでしょうか。今挙げたのは開業権のある医療系免許です。開業権があるのは、他に柔道整復師、そして私がもっている鍼灸師(はり師+きゅう師)とあん摩マッサージ指圧師です。これらを持っている人は、「治療家」と呼ばれたり「治療家」を名乗っていることが多いです。
なぜでしょう…。
そもそも、「治療家」という言葉には、きちんとした定義がありません。誰かが何かの目的で作った言葉です。誰が言い出したかわかりませんが、そんなに古くないはずです。「治療師」という言葉も時々使われています。これらの意味を考えるには、「治療」を定義しなければなりません。
■病院に行くほどでは…
医師の行為だけが治療かというとそんなことはありません。転んで膝を擦りむいた子供に、手当てをするお母さんの行為も治療と言えます。自分で薬を塗る行為も治療です。
専門的な知識や技能、そして高度な設備や施設を用いて治療を行うのが医師です。いわゆる「唾をつけておけば治るよ」的なものに医師は必要ありません。
極端な例で説明すれば単純ですが、怪我をした時に専門家を必要とすべきかどうかの判断に迷う状況もあります。「唾をつけたくらいでは治りそうもないけれど、病院に行くほどでもない」という範囲です。「唾をつけて…」の下りはあくまでも喩えですからね。
どっちつかずの状態の時、相談できる相手がいると助かりますよね。「病院に行った方がいいかなぁ」と聞いたら、パッと答えを出してくれるだけでもありがたいと思います。このように、必ず「病院未満」と言えるニーズが確実にあります。そうしたニーズの大半に応えているのは、「治療家」と言われている人たちかもしれません。
■病院に行ったけれど…
また、「病院に行ったけれど治らなくて…」という人もいます。医師の技量や設備に関わらず、どこにでも限界があります。医師に「治りません」と言われて、そのまま受け入れる人もいれば、「そんなことはない」と診断を疑う人もいます。医師の言葉を受け入れても、諦めきれないこともあるでしょう。
こうした事情から生まれるニーズに応えているのも治療家です。結果的に解決できるかどうかは別として、「治療家」と言われる人たちが受け皿の一つになっているのは間違いありません。
病院の手前と通過した先に、どちらにも治療家の姿があります。
では、治療家って誰のことを指すのでしょう。思い付くところで、該当する肩書きを並べてみます。
★鍼灸師(はり師、きゅう師)
★あん摩マッサージ指圧師
★柔道整復師
・カイロプラクター
・整体師
・ヒーラー
・セラピスト
・カウンセラー
・気功師
…
上3つが国家免許(資格)です。
ここから分かることは、治療家というカテゴリに、免許の有無は関係ありません。個人的に興味のあるのは、病院勤務に勤務する鍼灸師は「治療家」という意識で仕事をしているかどうかです。医療施設の中にいる鍼灸師は、医療者なのか治療家なのか…。
治療家の意味を考える上で、病院などの医療施設の中にいるのか外にいるのかを区別しておくことがとても重要だと思います。
■いつの間にか治療家の仲間入り
私は、「医療系の仕事」のつもりで鍼灸師の免許を取りました。でも、いつの間にか、「俺たち治療家というものは・・・」みたいな会話が周囲で始まって、「あれ、私の仕事は治療家?」と違和感に気がつきました。
私の職業意識は、今でもずっと鍼灸師です。鍼灸師として整体を実践しているだけでです。治療家になって、鍼灸と整体をチョイスしたわけではありません。
「どっちだっていいよ、そんなこと」と思った方もいらっしゃるでしょう。でも、どっちでもよくないのです。帰属意識はしっかりもっておくべきだと思います。こう言うと、よく誤解されてしまうのでハッキリ書いておきます。帰属意識と交流は別ものです。
私は鍼灸師として、柔道整復師、整体師、カイロプラクターと交流しています。また、鍼灸師として、医師、看護師、助産師との関係も大切にしています。これってどういうことか。「鍼灸のことなら何でも聞いてね」という無言のメッセージなのです。相談するなら、相手は専門家の方が良いですよね。
■ファミレスの店長と料亭の板前
私が、治療家という言葉を使わないのは、この言葉が指す範囲があいまいで広すぎるからです。広すぎて、自分の職業感がボケてしまいます。このボケは深刻な判断ミスを招くことがあります。
飲食業で考えてみるとわかると思います。老舗の料亭からファミレスまで、そしてテレビに出ている料理研究家まで、あえて一括りにするなら「料理家」です。
料亭の板前が目指すサービス、ファミレスの店長が目指すサービス、そして料理研究家が目指すサービスは同じなのでしょうか。
回転寿司で働いているアルバイトも、寿司職人の見習いも、寿司屋の従業員です。この二人が寿司の未来を語り合える関係を築けるでしょうか。
「治療家」という言葉は「料理家」と同じくらい、示す範囲が広いのです。開業すると、いろいろなお誘いがあるかと思います。たとえば、「治療家のための○○」というものは、いくらでもあります。
いわゆる「治療家」をターゲットとして商売をしている人は最大公約数を狙ってくるのです。その最大公約数が、「治療家の常識」を形成しているのかもしれません。
■あなたの肩書きを決めるのは誰ですか?
あなたの肩書きは、あなた自身で決めるべきです。
あえて「治療家」を選ぶならよいのです。このメッセージは「治療家にはなるな」という意味ではありません。また、治療家を名乗る人との交流を否定するものでもありません。
ただ1つ、既存のカテゴリに吸い込まれる必要はないと言いたいだけです。唯一無二の存在になるために、新しいカテゴリをつくるのもよいと思います。「メンタリスト」なんて、その典型例ですよね。
本来は自分で決めるはずの肩書きが、「俺たち治療家ってさぁ」と100回も話しかけられていると、「あ、そうか俺って治療家なんだ~」となってしまいがちです。それくらい「治療家」という言葉が鍼灸師の周りに蔓延しています。
名前というのものは、誰かの都合でつけられています。そして、誰かの都合で使われ続けています。必要のない言葉は消えます。「ウェブ2.0」なんて言葉、今は誰も使っていませんよね(笑)
治療家というカテゴリがあることで、物やサービスを売りやすい人種がいることも忘れてはいけません。患者さんの都合や利便性から、治療家というカテゴリが生まれたわけではありません。一つの集団意識を形成しておくと都合がよい人たちがいるのです。それはあなた自身かもしれませんし、あなたに何かを売っている人かもしれません。
「治療家のための…」って誰のためなのか、学生のうちに考える機会を設けてもよいと思います。
■これは活法師?
鍼灸師のための整体術の勉強会です。また、整体の要素を活かした鍼の方法を学べる勉強会です。


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