もうデザインは怖くない!

■美術2の衝撃

もう4年近く前になりますが、業界雑誌から鍼灸院のデザインについて取材を受けた時の話を書きました(コンセプト発想)。そこに、ちょっとした告白が書いてありました。

高校美術の成績が、
真面目に取り組んで、この評価ですからねっ!

美術教師に美的センスを全否定されたような気分でした。その後の人生で「美」を語ることは許されないのだと思いました。

■美術2の逆襲

その時はやってきたのです!

鍼灸院を開業するこになってから鍼灸院の建築、ウェブサイトのリニューアルという仕事に取り組みました。美術が2だからとあきらめるわけにはいきません。

実際にやってみると、勘違いに「ハッ!」としました。
芸術作品を生み出す能力とデザイン能力は別なのだと!

美術は自分のためでもよいですが、デザインは自分の満足を追究するものではありません。デザインの向こうには必ず相手がいます。ですから、相手を知る努力を始めないことには、何も始まりません。鍼灸院に訪れる人(訪れてほしい人)、鍼灸院サイトを閲覧する人(閲覧してほしい人)のイメージを徹底的に頭の中に描きました。

そうすると、美的センスに関係なく答えが出てくるものです。

私のサイトで具体的な話しを。

これは、私の鍼灸院のメニューです。2007年のデザインですがまだまだ現役です。このメニューの並べ方も、デザインの一つです。ここは、初めての患者さんに、何から伝えるべきか考えたらこうなったのです。

養気院メニューの順番

1.どんな鍼灸院なのか(だいたいのイメージ)
2.どんなことに効果が期待できるのか
3.いくらかかるのか
4.誰がやるのか
5.ここからどれくらいかかるのか(距離、時間など)
6.予約するにはどうすればよいのか
7.わからないことを質問できる

あとは、これをバランスよく配置していくだけです。

3と4はどちらが先がよいのか迷うところでもありますが、自由診療の鍼灸院なら、料金情報を先に出す方が親切ではないかと判断しました。

■プロに任せる!

同業である鍼灸師から、

「クリ助さんのウェブサイトは誰が作っているのですか?」

と聞かれることが多いので、ここで答えます。

最初は自分で作っていましたが、現在はウェブ屋さんにお願いしています。情報の配置は自分で決め、それに基づいて製作してもらいました。情報をいつでも更新できるように、鍵を開けてもらっています。

住宅に置き換えると「間取り」です。私が間取りを決め、その通りに家を建ててもらった感じです。そして、後から部屋に家具を入れ、必要に応じて模様替えをしています。

この10年で、3社のウェブ屋さんとお付き合いしてきました。鍼灸院サイトは1社目、ブログデザインは2社目、そして現在は3社目の会社に未来を相談しています。

ウェブ屋さんもそれぞれで、得意な技術がだいぶ違うと知りました。でも、技術より信頼関係が大事かもしれません。

■ウェブサイトのNGとは

ウェブサイトをデザインする際に気をつけていることがあります。それはNGの排除です。人によって趣向が違うので最適なデザインであるかの判断はできないのですが、不適切なデザインを指摘することならできると思うのです。

具体例を(サイトではありませんが、わかりやすいので)このブログで説明します。
このブログデザインはデザイナーに依頼したものです。できたデザイン(案)には2つのNGがありました。

ツボ日記_タイトルデザインの丸印

半米粒大の灸右下のお灸マークがあります。これが今の3倍くらいありました。依頼する際に、実物写真を見てもらったのですが、先入観が優先されてしまったようです。妥協して修正を遠慮していたら、私がやっている灸とは違うものを読者に伝えることになります。

デザイナーさんを責めるつもりはありません。むしろ、迅速に修正していただけたことに感謝しています。修正を依頼する際は、必要な理由を丁寧に添えるようにしています。

もう一つが、鍼灸師(しんきゅうし)のよみがなです。

「鍼灸師」を読めない人は多いです。鍼灸師はまだまだマイナーな職業ですから(笑)実際に患者さんに読み方を聞かることが多かったので、デザインを依頼する際に「ふりながを付けてください」とお願いしたのです。

その、デザインが届いてビックリ!

「ふりがな、でかっ!!」って思いました。

巨大なふりがな。確かに安心して読めるのですが、既に読める人には「そんなに大きく書かなくてもわかるよ!」って言われそうでした。不愉快にさせてしまう可能性を恐れました。

私の要望通りですからデザイナーのミスではありません。注文通りに読みやすくしてくれたのですから。注文時に配慮が足りなかったのです。

必要な言葉を足して修正をお願いしました。

「読めない人だけ気がつくふりがなにしてください」と。

■関連記事
鍼灸師のウェブ進化論シリーズ(2007年09月30日)
鍼灸院サイトをリニューアル中(2007年11月16日)
デザインから学ぶ鍼灸(2008年03月13日)
『アントレ』取材レポート(2008年10月27日)

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コメント

  1. 相手が何を求めているか考えるロジカルな発想が大事なんですね

  2. クリ助 より:

    >フルサポートさん
    ウェブサイトやブログ拝見しております。大屋さんの仕事っぷりが伝わってきます。私が、ロジカルなところを大事にしているのは、美的センスがないからで(笑)

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