■承山の効果はもはや決定的
「モートン病のような痛みに承山」を書いたのは、2014年の6月。それ以来、この記事を読んで来院する患者さんは後を絶ちません。どれもよい結果が出ています。承山というツボがとても有効なのですが、使い方にはコツがありますので詳しくお伝えします。
前置きとして、私が見ているのは「モートン病」かどうかわかりません。すべての患者さんが病院で「モートン病」という診断をもらっているわけではないからです。間違いなく言えるのは、私が診てきた症状はどれも限りなくモートン病に近いものです。
鍼治療で、モートン病らしき症状は簡単に改善できます。
モートン病であるならば「深横中足靱帯」のすぐ近くに痛みが出ていることになります。ここで神経が圧迫されて痛みが出ている状態です。ただ、どうしてそうなるのか、モートン病の原因はわかっていないというのが一般的な認識のようです。
整形外科では保存療法(負担をかけずにじっと治るのを待つ)が主流のようで、足底挿板を作って負担の軽減を試みることが多いようです。それで数か月様子を見ても改善しないような時は手術を勧められることがあると聞いています。ある整体では、足のアーチに注目して施術を行っているようです。
他がどうであれ、私の経験では、モートン病に酷似した症状は承山を使うと極めて高い確率で改善します。1回で改善していまう例が多いです。誇大表現はよろしくありませんが事実です。
承山に目を向けたのは単純な理由です。つま先立ちをしてみてください。ふくらはぎがギュッと固くなりますよね。つま先を使うためには、必ずふくらはぎの筋肉が必要なのです。ここにはヒラメ筋や腓腹筋があります。
つま先の動きは、ヒラメ筋や腓腹筋と連動しています。

ここで想像してみてください。ふくらはぎの筋肉を使わないでつま先立ちすることを。実際にやってみるとすぐにわかります。難しいのですよね。無理してやると足の指先がモゾモゾとおかしな動きを始めるのが分かると思います。モートン病らしき症状では、このような現象が起きていると考えて治療しています。ふくらはぎの筋肉が凝り固まっているために、上手につま先立ちができないため、指先に不自然な力が入っているのです。
ただ、実際にはつま先に身に覚えがないケースがほとんどです。日常的には、つま先に力を入れる動作がそれに当たります。直立して重心を前に持っていけば、つま先でこらえようとします。歩いて蹴るときもつま先に一瞬力が入ります。これらの動きのパターンはつま先で立つのと似ています。ふくらはぎに力を入れて指をギュッとする動きがポイントです。
一番最近診た患者さんは、ゴルフを始めたら痛みが出てきたとおっしゃっていました。いつも通りの治療ですぐに痛みが消えました。慣れない動きでふくらはぎに取れない疲労が蓄積してしまったのです。
■ふくらはぎと足指の連動
足の指先のパワーはふくらはぎの筋肉がもたらしているので、そのパワーの供給が途絶えたら、現場が頑張らなければならないのです。このような状態を「連動が途切れた状態」と認識しています。足裏の痛みを取るためには、連動を回復させればよいのです。このように連動を回復させることを主眼に置いた治療コンセプトを「整動」と呼んでいます。
整動を行うと発痛点の負担が軽減します。そこだけで頑張る必要がないからです。筋肉が連動し関節が協調し、なめらかな動き方をするようになります。整動とは、運動器のチームワークを回復させる思考であり手法だと理解して頂いてもかまいません。

■効果が出やすい承山の位置
「モートン病のような痛みに承山」にも書いたように、この時に使う承山の位置は一般的な位置よりも下2寸です。示趾(足の第2指)の根に効かせるには、中央よりもやや内です。あまり内側に入ってしまうと築賓という別のツボのなってしまうので、その手前です。腓腹筋を真後ろから見て、中央線から内側に1寸程度です。ここに小豆より小さめのコリっとした感触がありますので、そこを鍼で緩ませます。
薬趾(足の第4指)の根に効かせるには、中央よりやや外です。承山より下2寸で中央線から外1寸程度です。
欲張ってアレコレやると、ふくらはぎに力が入らなくなってしまうので、一発で狙ったコリを緩めるのがベストです。上手に当たると直後から痛みが大幅に軽減します。ゼロから1割程度になることも珍しくありません。

■ミリ単位の観察
このように、整動という立場で治療を行う際には、「そこを動かすときはどこから動きはじめるのか、または、どこに力を入れているのか」を観察します。こうした観察を繰り返して法則性を導き理論にまとめたのが整動鍼です。人類共通の動きの原理をツボ単位で整理して、それを臨床に活用しています。そこにあるのは、経絡のツボ理論とは全く異なるデザインです。
こうした動きの原理を分かっていても、実践的なツボを探すのは容易ではありません。特に健常人で分析するのは難しいと思います。人体の動きが複雑なので、体にセンサーを付けて動きを分析しても、ツボレベル(ミリ単位)の変動や変調を捉えることはできないでしょう。
症状がある方では、異常な感触が得られます。触れてハッキリ分かるからと言って画像診断で認められるとは限りません。ミリ単位の異常感覚はほぼ分からないでしょう。触診に勝るものはありません。というより、指先の感覚がそれだけ優秀なのです。
いくら道具が発達しても「そんなことだったら手でやった方が早い」ってこと日常的にありますよね。それと同じです。
◎養気院(群馬県伊勢崎市)の症例 ≫ モートン病
◎姉妹院の品川のカポスでも改善例があります。
◎整動鍼について詳しく≫整動鍼の特徴
【投票ボタン】
応援クリックありがとうございます(1日1クリック有効)。
2つのランキングサイトにエントリーしています。
![]()


コメント