本日の出来事です。
午後の明るい時間、駐車場に一台のクルマが入ってきました。
予約の患者さんではないようです。
完全予約制の鍼灸院をやっていると、こういう時、やたらとドキドキしてしまうものです。
「誰だろう・・・」
お見えになった方は中年の女性。
私の鍼灸院の前をよく通る方のようで肩こりがお悩みとのことでした。
希望はマッサージ。
でも、私の鍼灸院はマッサージはやっていません。
鍼灸専門であることを告げると、過去に鍼をやって痛い思いをしたことがある雰囲気でした。「お灸だけなら…」という印象も受けたのですが、はっきりお断りすることにしました。
残念でした。
新規の患者さんを逃したからではありません(笑)
「鍼灸は痛い」と思っていらっしゃることが残念なのです(苦しさを伴う)。
そのお客様をAさんとお呼びしましょう。
Aさんは一生「鍼は痛い」と思い続ける可能性があるからです。
患者さんを通じて、鍼の魅力(魔力?)を毎日感じている私。Aさんと私の住んでいる世界が違っているようで寂しい思いもします。
だからといって、Aさんをむりやりこちら側にお誘いすることはできません。「鍼灸を痛い」と思っているAさんから見れば私の行動はただの嫌がらせになります。
嫌な人だと思われたくないので、こういう時、「鍼は痛い」という言葉を否定しないようにしています。本当は「私の鍼は痛くないんですよーぅ」ってノドまで上がってきているのですが…。
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初めて受けた鍼灸が、その人の心に刻まれる鍼灸です。私の鍼灸院にも初めて鍼灸を受ける患者さんがたくさんいらっしゃっていますから、私は、鍼灸をツボに施すと同時に、心に「鍼灸」を刻んでいることになります。
私は、私が初めて受けた鍼灸によってこの世界に入りました。だから余計に感じるのかもしれません。初めての方に施す鍼灸施術の重みを。
明日は休診日なので、明後日からまた重みを感じながら患者さんを診よう!


コメント
おはようございます。
最近はクリ助さんのブログを読んでから、仕事をはじめることが日課になりました^^
お客様をお断りするって、勇気がいることですよね。
ハリは痛くない、ってことは本人が体験しなければわからないこと。いくら言葉で言っても伝わらないですよね。
ひとの体に直接触れ、からだの疲れなどをとる仕事は、
技術だけが必要ではない、相手に対する気持ちや姿勢も大事だってことがよくわかりました。大変な仕事です、ホント。
日課にしていただけるなんて…(光栄&プレッシャー)
開業最初は断る勇気がなく、誰にでも「鍼灸はいいですよ」という姿勢をとっていました。途中から断りはじめたのですが、その頃から患者さんが増えていきました。
「鍼が嫌」という人の前では無力です。
「よい鍼が受けたい」と望む方のために、今は一生懸命やってこうと思っています。