「活法の視点! 歪みと動きの中心」
「活法の視点! 動作における中心の位置と半径」
「活法の視点! 整体で整えるべき中心「正しい姿勢とは?」
と合わせてお読み下さい。

前回の記事で、「静的バランスと動的バランスが一致している」理想モデルと、「静的バランスと動的バランスが一致するとは限らない」現実モデルを提案しました。
経験上、理想モデルが通用する体の方が治療がラクです。体を真っ直ぐにすれば症状が改善するからです。実際に、改善する例は多数あります。
しかし、そうでない場合があります。「骨盤を整えてもらったのに腰が治らない」とおっしゃる患者さんも見受けられます。
こんな時に役立つのが現実モデルです。「動いている時の中心がどこなのか」という視点を加えるだけで解決の糸口が見つかることがあります。
見た目は問題ないのになぜか症状が取れない。そんな時、中心をズラすと劇的に症状が改善することがあります。

中心を整えるための理論は、実にシンプルです。本来の中心で身体を動かすだけです。患者さん自らが動くことで本来の位置に戻す方法と、術者が患者さんの身体を動かす方法の2つがあります(具体的な方法はセミナーで)。
活法の視点から見ると、次のような注意が必要です。
動的に安定している(無理なく動ける)のに、見た目の中心に合わせようとすると動きが悪くなるのです。「矯正は成功したのに症状は悪化」という事態を招きます。

人は誰でも生まれながらのクセ(曲)があります。そのクセ(曲)を補正するためのマガリ(弯)は必要なものです。必要でないものはユガミ(歪)です。
患者さんを見たとき、それがマガリ(必要なもの)なのか、ユガミ(必要ないもの)を判断するのは、動きです。動きの観察やテストで判断します。
碓井流活法では「ユガミのない心と身体」を目指します。理想な姿勢は、真っ直ぐに見えることではなく、時と場合に応じた姿勢です。時と場合によっては、それが真っ直ぐになるだけです。
続けてきた活法理論ですが、そろそろ大詰めです。
次回は、鍼に応用しやすい理論の話です。
(つづく…鍼灸で中心を整える方法)
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