開業鍼灸師の生きる術(道の続き)

開業鍼灸師の生きる道」の続き

文字と画像を操って

■ムダな争いを避けるために

今回も、若き鍼灸師を意識して書きます。

前回の記事で必要性を書いたパッケージング。
鍼灸師免許を取っても、そのままでは裸同然。

開業して食べていくなら、「社会に適応するための身なりが必要」であることを実体験に基づいて書いてみました。取得した国家免許が“鎧”にならない鍼灸師にとって、“できること”を伝える強い意志が生き抜くには必要だと思います。

鍼灸師にしかできないこと“をきちんとパッケージングすれば、参入障壁を活かすことができると考えています。そこに開業鍼灸師が生きる道があると思います。いずれにしても、民間施術業者と競合することは避けられませんが、真正面からぶつかる必要はなくなります。

今日は、そこからさらに突っ込んだ話をします。

■文字と画像

パッケージングに必要なものは何でしょうか。

真っ先に浮かぶのが施設かもしれません。鍼灸院をかまえるということです。ただ、出張(往診)専門でも独立開業は成り立つわけですから、パッケージングとして最初にやるべきことではないと思います。

誰かに何かを伝えるには、言葉が必要です。
その言葉で判断していただきます。私も、この記事によってあなたに判断されている状況。

「伝える」ために言葉を選ぶ

VaioXキーボード

言葉選びが、パッケージングの中核になると信じています。

もちろん言葉が全てではありません。補うものが必要です。「赤」でも、紅と朱は違う色です。紅と朱の違いを言葉だけで理解してもらうのは難しいです。

言葉と、そこに添えられる画像。

一昔前だったら、「チラシ作り」の話になってしまうかもしれません。しかし、今はインターネット上の時代。ネット上にはさまざまな発信ツールがあります。

この10年で発信コストが極端に下がっています。普通の個人が全世界に向けて情報を発信することが可能な時代です。ホントにスゴイ。

喜んでばかりもいられません。誰もが情報発信できる機会を得たということは、「価値ある情報」だと発信しても、情報の海に飲まれてしまうかもしれないからです。

「発信する情報の品質をどうやって確保するか」を考えことが、これからの時代には特に必要だと思っています。インターネット上で、情報の価値がどのような仕組みで決められているのか知っておく必要があるわけです。

出版社やTVを後ろ盾にする手もありますが、誰でもというわけにはいきません。ですから、ここでは誰でも通じる話をしようと思います。

■文字と検索エンジン

インターネット上で情報の品質を決めているのは誰でしょうか。

Google?

正解と言えなくもないと思いますが、検索エンジンが品質を決める方法まで考えないと本当の答えにはたどり着かないと思います。

少し脱線しますが、facebookに代表されるSNSは、情報に価値をつけるというより、個人に価値をつけるというニュアンスが大きいと思っています。この話題の中では、SNSの中の情報は完全オープンでないので、話題から外すことにします。

検索エンジンが上位に出す情報(ページ)が品質が高いと単純に考えることはできません。なぜから、誰にとっても価値がある情報なんてないからです。検索エンジンは、検索者の意図(キーワード)から情報に価値の序列を付けています。

検索者、つまり情報を探し求める人の要求に応えている情報に価値があるわけです。検索エンジンは、必要としている人に情報を届けるお手伝いをしてくれます。

情報の品質を決めているのは閲覧者です。結局、インターネットの情報も、人間によって価値が決められています。他のメディアと違うのは、価値を決める人間がどんな身分であれ、どんな地位であれ、持ち票は一票です。

検索エンジンは、その言葉にどう反応するのか常に監視して、順位をつけようとしています。「検索エンジン最適化(SEO)」という言葉が「検索エンジンの癖を利用する」という意味に誤解されていると思う場面があります。

検索エンジン最適化(SEO)とは、機械が情報を読み取りやすいように整えることであるはずです。自動券売機にお札を投入する際、折れやシワを伸ばすようなものです。偽札を入れてバレたらペナルティです。

検索エンジンは、発信者が誰であっても(身分や地位によらず)平等に扱ってくれる一方で、同じ技術を利用して、お金を出してくれた人の情報を(欲しがっているであろう人の前で)目立たせるサービスも行っています。

それは、PPC広告と言われています。
Pay Per Click。

■映像とデジカメ

言葉の次に大事だと思うのが画像です。

ネット上の情報は言葉と画像に分けられます。画像には静止がと動画があります。どちらも検索エンジンが苦手とするところです。人間の脳には遠く及びません。

考えてみれば、人間の五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)のうち、ネットを介して刺激できるのは、視覚と聴覚の2つです。私たち鍼灸師がもっとも重要視する触覚は、ネット上にアップロードできません(将来はできると思いますが)。

ミュージシャンでもナレーターでもない私は、聴覚の話はパスします。自信ありません(笑)
視覚に絞られるわけですが、イラストレーターでもないので絵もパスします。

消去法で写真。

写真が情報の品質を大きく左右することは間違いありません。

私がウェブで情報発信を始めた頃、デジカメを持っていない人もいました。しかし、今はもっていない人を探すのが大変です。専用機でなくても、携帯電話やスマートフォンに標準装備されていますから。私は初めて手にしたデジカメの性能は、現在の携帯電話やスマートフォンに遠く及びません。

ちなみに、最初に手にしたデジカメがコレ。初代が一番スリムだったカシオのエクシリム(笑)

開業の苦労を共にした名機。若者よ、驚くなかれ134万画素に!

初代エクシリム

エクシリムの10年と私の開業の歴史がちょうど重なります。まぁ、他人にとってはどうでもいい話ですが…。

初代エクシリムを検索したら、こんな記事に出会いました。

 時代をリードし続ける「EXILIM」 – 10年の歩みを振り返る

誰もが気軽に画像をデジタル化できるようになった今だからこそ、危機感を感じます。よい写真が求められています。ですから、デジカメの性能差にも気を配る必要があると思います。

画素数競争は終焉を迎えたと思います。画素数競争とは、たとえば「500万画素より1000万画素の方が画質がよい」と前提でメーカーは画素数を増やし、ユーザーはその数で性能判断していたことです。

今は、ウェブ用に必要な最低画素数をクリアしていないデジカメを探す方が大変な時代です。高速道路で100km/hまでしか出せないのに、200km/h出るか300km/h出るかだけでクルマ選びをするのはナンセンスですよね。最高速度が重要になるのは、ごく一部のドライバーだけです(レーサーなど)。

カメラの性能差がどこにあるのか、品質の高い情報(画像)を発信するためには、最低限の知識が必要になると思います。

プロカメラマンを目指すわけではありませんから、一眼レフ(ミラーレスも含む)が必要だとは思いません。でも、ある程度の性能がないと困ります。

次回、その線引きを書いてみます。
患者さんが求める情報(画像)を的確に表現するために。

(つづく…開業鍼灸師のための失敗しないデジカメ選び

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