活法から生まれた古武術鍼法。
活法ですら一言では説明するのは難しいわけで、古武術鍼法となると言葉がたくさん必要になります。少ない言葉でイメージして頂く工夫をしたいと思います。患者さんが読んでもプロが読んでもわかるように書いてみます。
■痛みを取る方法
たとえば、体のどこかが痛いとします。この痛みを取るにはどうしたらよいでしょうか。パッと思い付くところで、次の7つが出てきました(他にもあると思います)。
1.精神を安定させる
2.動かないように固定する
3.組織の破壊を食い止める
4.局所に鎮痛効果のある刺激を行う
5.骨格(骨、筋肉)のバランスを整える
6.神経の興奮を抑制する
7.局所を含む全身の循環を整える
ここで大事なのは「痛みを取る方法は一つではない」ことです。病院に行っても、接骨院に行っても、整体院に行っても、鍼灸院に行っても、どれかに当てはまるはずです(他にもあったらご指摘ください)。
私が思うに、一般的な鍼灸師が得意とするのは【1、4、6、7】です。
ここから、鍼灸師の特性で2つに分けてみると【1+7】【4+6】になります。あくまでも私の主観ですから、一般的な分類ではありません。ご注意ください。この辺の話だけでもネタは豊富ですが、今回のテーマは古武術鍼法の説明ということで先を急ぎます。
古武術鍼法は【1+5】で構成されています。
骨格(骨、筋肉)のバランスを整えて、「動き」を改善させます。動きが改善することで精神に働きかけ安定した状態に誘導していきます。【5→1】という関係です。碓井流活法もこのパターンが多いです。
■経絡の欠点
古武術鍼法は「鍼で骨格を整える」という発想から生まれた方法です。ただし、一つだけ補足があります。「バランスを整える」という言葉には2種類の意味があり、一つは「見た目のバランス」、もう一つは「動きのバランス」です。活法(古武術整体)も、古武術鍼法も、後者を得意とする技術です。「動きのバランス」とは「動きやすいかどうか」です。
つまり、古武術鍼法は「動きやすい体にする技法」の一つです。これさえ頭に残して頂ければ、それまでの説明は忘れてしまってかまいません。こういう視点から、経絡というものを研究すると「動き」に主眼を置いていません。断言します。経絡だけで人体の動きを整えるのは難しいです。必ず反論する方がいらっしゃるのですが、古武術鍼法を見て頂ければ、その意味がお分かり頂けるでしょう。今日はなぜか強気(笑)
■痛みとツボの関係
先日、症例バカを宣言しましたが、今月は腰痛の症例を4つアップしました。
使用するツボは、痛む位置と苦手な(できない)動作の2つの要素で決まります。同じところが痛いとしても、前屈で痛むとの後屈で痛むのでは、使うツボが変わります。腰痛に限らず頚や肩でも同様です。頭痛・肩こり・花粉症を専門している品川カポスも古武術鍼法を使っています。
痛みのあるエリアが赤、ツボの位置が青です。
その位置関係に注目してください。




痛い所に鍼をするわけではありません。
経絡上に鍼をするわけでもありません。
動きを阻害している所に鍼をしています。
一部がトリガーポイントに見えるかもしれませんが、異なるものです。
症例の詳しい説明は、養気院サイトの症例ページ(腰痛)をご覧下さい。この4例を詳しく解説しています(症例18~21)。ツボの順番は記している順です。年代によって私の技術が違います。古武術鍼法と呼べるのは2012年以降です。
理論をもっと知りたい方は、古武術鍼法の理論をご覧下さい。
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・鍼灸養気院(群馬県伊勢崎市)
・鍼灸ルーム品川カポス(東京都港区)
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