
この年、春を迎える前に大きな出来事がありました。施設の大改装です。施設を建ててから丸3年後しか経っていないのに、大きな改装を入れました。
その理由は、いくつかあります。
1.未完成部分を完成させること
2.コンセプトと間取りのズレの解消
3.春に産まれる予定の息子(現在8歳)が居られる空間を確保すること

<写真:改装3日目の様子>
開業以来、一番大きな出費となりました。「こんなにやるなら、なんで最初にやっておかないんだ」と父は冷ややかなコメントをしましたが、開業当初、「削れるものは削れ~。最初は我慢するんだ~。」と叫んでいました。
我慢には2種類があります。一つは、自分が我慢すること、もう一つは患者(利用者)さんに我慢を強いることです。最初は、患者(利用者)さんに我慢を強いることがないように、資金の大部分を患者(利用者)さんの方に費やしました。自分のことは後回し。控え室(スタッフルーム)は、劣悪な環境でした。特に冬は冷えて冷えて…夜作業をしていると、手と足はキンキンに冷えてしまっていました。若かったからどうにかなりましたが、今ならマズイことになります。
この大改装あたりから、少しずつ自分や家族の方に目を向けられるようになってきました。控え室の環境もよくなりました。医療者にとって自己犠牲の精神は大切だと思いますが、自分の余裕を全て捧げてしまうと長続きしません。最初は、余裕と贅沢の区別はできませんでした。今は、余裕と贅沢の区別がはっきりしていて、余裕を持つための投資ができるようになっています。
改装1日目
改装2日目
改装3日目
改装4日目
改装5日目
改装6日目
改装7日目(最終日)
3月中に改装を終え、翌月の4月には予定通り長男が産まれました。妻は子育てに追われ、私は施設を一人で守るようになりました。妻も私もそれぞれ助けてほしい、という状況になりました。考えた末、この年は、患者さんの受入数を大幅に減らしました。新規の患者さんを断り続けて1日の利用者数を2/3程度にしました。その分、収入は減りました。開業以来、初めての減収でした。
ただでは転びません。息子の出産を綴ったブログの評判が良く、逆子の相談数が急増しました。最終的にボツになりましたが、テレビ番組で取り上げられそうにもなりました。売上げが落ちても不安にならずに済んでいました。
鍼灸師とお産(全21話)

(写真:長男の出産祝いに頂いた花)
今でも、この記事を読んでから来院される妊婦さんが多く、お産に立ち合った経験と記録が私の鍼灸を受診する際の安心材料になっているようです。がんばって記録しておいてよかったと思います。当時の気持ちは年々薄れてしまうので、個人的な記録としても大きな役割があります。読み返していると、昨日の出来事のように思い出すことができます。
残念なのは、長女の方は丹念に記録しなかったことです。娘(現在4歳)の時は、あまりにも忙しすぎて断念してしまったのです。多少無理してでも書いておけばよかったです。
最近は更新ペースが落ちているので、10年経ってから「今の気持ち」を読み返せるように頑張っておこうと思います。2007年は近々アップします。
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・養気院(群馬県伊勢崎市)
・カポス(東京都港区/品川駅)
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